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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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枇杷を吸ふをとめまぶしき顔をする・・・・・・・・橋本多佳子
biwa004びわの実②

  枇杷を吸ふをとめまぶしき顔をする・・・・・・・・橋本多佳子

これもウォーキングする道端の家の庭に、たわわに枇杷(びわ)の木に実が生っているのを見たので、載せる気になった。
ビワの実は、今が時期である。
販売用には、栽培種で「茂木」ビワが有名である。
ビワは種が大きくて、食べるところは周囲の果肉で、あんまり食べるところが多くなくて、人によって好き嫌いがあるようである。高級品は薄い紙に包まれていたりする。
枇杷というのは、花が初冬の十二月頃に咲いて、果実は翌年の梅雨の頃に熟する。
写真②が枇杷の花。地味な、目立たない花である。
biwaびわの花12月

枇杷の葉はかなり大きめのもので、この葉は薬草としても珍重される。
ものの本によると、枇杷の花は白く小さいが、香りがよい、と書いてあるが、嗅いだことはない。寒い時期だから、この花を仔細に観察した人は多くはない筈である。
栽培種でなく、庭木として植えられているのは写真③のような、小ぶりの実である。
biwa2びわの実

毎日通る道筋で、たわわに実っている庭木があるが、今日通ったら、その一部に紙袋が被せられていた。肥料も、ろくに与えていない庭木だから、さほど美味しい枇杷が採れるとも思わなかったが、やはり果実として世話をしてみたいのであろうか、と歩きながら考えたことである。

枇杷の実を詠った句を引いて終わりたい。

 枇杷の雨やはらかしうぶ毛ぬらしふる・・・・・・・・太田鴻村

 枇杷熟れて古き五月のあしたかな・・・・・・・・加藤楸邨

 やはらかな紙につつまれ枇杷のあり・・・・・・・・篠原梵

 枇杷の柔毛(にこげ)わが寝るときの平安に・・・・・・・・森澄雄

 枇杷買ひて夜の深さに枇杷匂ふ・・・・・・・・中村汀女

 枇杷の種つるりと二男一女かな・・・・・・・・橋間石

 灯や明し独り浴後の枇杷剥けば・・・・・・・・石塚友二

 船室の明るさに枇杷の種のこす・・・・・・・・横山白虹

 袋破れ一顆は天へ枇杷実る・・・・・・・・稲垣法城子

 枇杷たわわ朝寝たのしき女の旅・・・・・・・・近藤愛子

 菩提寺の枇杷一族のごとこぞる・・・・・・・・中田六郎

 枇杷山の眩しさ海に近ければ・・・・・・・・畠山譲二

 枇杷に点る色のはるばる着きしごとし・・・・・・・・宮津昭彦

 枇杷の木の少年枇杷を一つ呉れる・・・・・・・・秋篠光広

 枇杷啜り土佐の黒潮したたらす・・・・・・・・渡辺恭子

 走り枇杷すでにひさげり火山灰の町・・・・・・・・大岳麗子



コメント
コメント
こんにちは。早めですが、ごあいさつを残しておきます。
私の地元佐賀では、枇杷のことを「ひわ」と呼んでいます。また、「首が落ちる」とのことで庭には植えないようです。
2009/06/28(日) 23:37:01 | URL | エスペラ #sPs6FRr6 [ 編集 ]
「庭木」にも禁忌があるのですね
■エスペラさま。
お早うございます。
コメントに接するのは、お久しぶりです。
「枇杷」の件。
そうなのですか。
「椿」や「藤」なども、そうですね。
ツバキは、ぽろりと首が落ちるし、フジは「垂れる」と
言って、多分に「語呂合わせ」的なことですが、
慣習としてやられてきたようです。
一時、気に食わぬことが多い、とおっしゃってましたが、
その後、仕事の方は、いかがですか。
ご自愛ください。 では、また。
有難うございました。
2009/06/29(月) 06:11:34 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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