K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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北海道・美食と温泉の旅─想い出づくりの旅・・2008/6/17~20 ・・・・・・・・・・・・木村草弥
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  北海道・美食と温泉の旅
      ・・・想い出づくりの旅 4日間・・(1)・・・・・・・・・木村草弥
            
             2008/6/17~20─JTB旅物語
      ・・・・・層雲峡、知床ウトロ、阿寒湖畔温泉・・・・道東周遊・・・・・

 新千歳→上富良野→富良野→美瑛の丘→層雲峡
私は、別にグルメでも何でもないが、たまたま豪華版の旅─三泊四日で114000円という旅に出てみた。
「想い出づくりの旅」と書いてあるが、これはJTBがつけたキャッチコピーであるから気にしないように。
もっとも銀婚式記念という人も居たのは事実。総勢24人。
ホテルも食事も豪華というもので、しばらくは食事も質素なもので良さそうである。
写真①は「ウニ丼」。

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行程は大阪・伊丹空港発着で、新千歳空港を往復とも利用する。
先ず、空知郡上富良野町にある「日本画家・後藤純男美術館」を見学する。

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東京芸大教授を務めた人で、一般的には「ネスカフェ・ゴールドブレンド」の広告に「違いの分かる人」として一年間でたことで、よく知られている。
作品は売るとすれば億単位の値段だというが、私は展示してある「食えなかった」修行時代の作品の方が好きである。
ここの展望デッキに立つと眼前に、何の遮るものもなく十勝岳連峰が見渡せる。
つづいて「フラワーランドかみふらの」で広い畑の花々を見る。
こちらではラベンダーの花が有名だが、七月が最盛期で、この時は少し早すぎて満開には至らなかった。

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内地では晩秋から春の花として知られるパンジーやビオラなどが満開で、「ルピナス」「ジャーマン・アイリス」が咲き誇っていた。
「ポピー」も咲きはじめていた。
うねるような丘の起伏が雄大かつ美しい。
つづいて 「美瑛・パッチワークの丘めぐり」──四季彩の丘など、さまざまの広告媒体として、例えば「セブンスターの木」「ケンとメリーの木」などとして採り上げられたところを見る。
パッチワークとは、畑は年によって「輪作」として栽培する作物を替えるので、隣接する畑が色とりどりに変化して、まるでパッチワークのように見えることに由来する。

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私たちのバスは札幌が本社の「銀嶺バス」というが、バスルートや「マリモの唄」「宗谷岬」などの歌詞を載せたパンフレットをくれたが、その中に「難読地名に挑戦」という、アイヌ語由来の難しい地名を20個書いてある。
私は宇治茶の商売をしていて、北海道にもたくさんの得意先があり、定期的にカタログなどを出していたので、北海道、東北の地名については、行ったことはなくても、「大字」(おおあざ)辺りまでは、よく知っていたものである。
今回行ったところでは、「音更おとふけ」「麓郷ろくごう」「比布ぴっぷ」「安足間あんたろま」「留辺蕊るべしべ」「止別やんべつ」「弟子屈てしかが」「然別しかりべつ」「足寄あしょろ」などがある。

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一日目の宿泊は旭川郊外の上川郡上川町の山の中にある「層雲閣グランドホテル」である。このホテルのHPを見ると、リンク先から大雪山系の「黒岳」へロープウェーで登って、お花畑などの景観を見ることが出来る。
石狩川がホテルのすぐ脇を流れており、大雪山系の「旭岳」の雪を冠った雄大な姿などが見られる。

ただ、このホテルの客室は良くなかった。今回の旅で、ここだけは値段の割には、ここの部屋は落第点であった。食事も、まあまあ。
写真⑤のホテル右脇から大雪山系の主峰「旭岳」の冠雪した姿が見えている。
層雲峡温泉については、ここを参照されたい。
泉質は単純温泉、硫黄泉である。
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北海道・美食と温泉の旅──(2)
 ──想い出づくりの旅 4日間─2008/6/17~20─JTB旅物語
 ・・・・・層雲峡、知床ウトロ、阿寒湖畔温泉・・・・道東周遊・・・・・

 層雲峡→佐呂間湖→網走→知床半島
層雲峡の景物としては「銀河の滝」「流星の滝」などが知られるが、もっと他の雄大な滝を見た目には貧弱に映るのも、やむをえない。

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写真①はバスから眺める沿道の、いたるところに見られる「牧草ロール」である。
普通、これらは冬場の家畜の餌として「サイロ」に入れられて、徐々に発酵して「飼料」として成熟するのだが、今は、こういうロールをビニールで包んで外に放置する。密閉されることによってサイロと同じ作用をして、かつサイロのような高額の投資を必要としないので、しきりに採用されている。
牧草の刈り取り、乾燥、乾燥した牧草の巻き取り、すべて機械によって行われるので、これらの機械、器具の投資が大きな負担となる。

われわれは、この後、石北峠を越えて「北見」地方に入る。入ってすぐ「北きつね」などを見せる「北海道野生王国」に立ち寄るが写真などは省略する。今はキツネも「換羽期」で、みすぼらしい。あちこちに「糞」をしてあり汚らしい。
つづいて「サロマ湖・ワッカ原生花園」に立ち寄る。

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ここの原生花園は今の時期は花の数も少なく、貧弱だった。真夏になると、写真③のような「ハマナス」が満開になるが、今はチラホラ。

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■サロマ湖・ワッカとは?
北海道最大の湖(日本第3位)サロマ湖と、冬は流氷押し寄せるオホーツク海に面した北見市常呂町にあります。常呂町はホタテ養殖発祥地として知られ、水揚げ量は日本一と日本有数のホタテの産地です。ワッカ原生花園がある栄浦地区は、遺跡の館や東京大学の実習施設などがあり、オホーツク文化時代の土器などが数多く出土されます。日本初の屋内専用カーリングホールもあり、ホタテと遺跡とカーリングの町として紹介されます。カントリーサインはホタテ(ところ君)がカーリングをしているシンボルマークになっています。
(2006年3月5日、北見市・常呂町・端野町・留辺蘂町が合併し、北見市となりました。オホーツク海から大雪山まで総面積1427km2の町になりました。旧市町毎に自治区制を敷き常呂自治区などとあらわされています。)

ワッカ原生花園は、常呂町栄浦(サロマ湖畔栄浦、サロマ湖畔などと表現される場合があります)にあります。

ワッカとはアイヌの人達の言葉で「水」を指します。ただし、「水」だけではなく飲める水や湧き水を指すのだそうです。 
サロマ湖とオホーツク海を隔てる細長い砂州には「ワッカ花の聖水」と呼ばれる湧き水があります。このように美味しい水に恵まれている所からワッカと呼ばれるのかもしれません。
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ワッカ原生花園は、北海道遺産に指定されるほど自然がすぐそばにあります。幅は200~700m、全長約20kmに及ぶ砂州は日本最大の海岸草原です。森・草原・砂丘・湿地が混在し多様な生態系を形成し、帰化植物も含め300種以上の草花が咲き、野鳥が生息しています。1991年にはワッカの自然環境を保護するため、一般車両の乗り入れを規制しています。

1998年、旧常呂町(現在の北見市常呂町)と常呂町議会において、「ワッカ自然環境保全宣言」が採択されるなど、人間と自然との共存を地域全体で守っています。

<ワッカ自然環境保全宣言>
オホーツクの海とサロマ湖に抱かれて、無限の命を育み続けるワッカの地は、「水の湧くところ」を意味しています。
三百種類を越える花々が咲き誇るワッカ原生花園も、数多くの水鳥や動物たちの営みも、すべてはワッカという「生命の泉」を支えとしています。
この尊くもかけがえのない大自然の営みを末永く後世に伝え、私たち人類の未来を共有するために、住民の総意と誇りをもって、ここにワッカの自然環境の保全を宣言します。
平成10年6月22日 常呂町・常呂町議会
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サロマ湖は日本最大の結氷湖です。真水とオホーツク海が混ざり合い、豊かな漁業を形作っています。ホタテ、カキなど豊かな海の幸の母体となっています。
四季折々の顔、そして様々な体験をすることができます。夏は、サロマ湖のほとりにあるネイパルクッピー常呂(北海道立常呂少年自然の家)で、サロマ湖でのカヌーも体験することができます。冬の寒さも厳しくなり、流氷の便りが届きはじめ、サロマ湖の結氷が始まると、真っ白な湖面の上で繰り広げられるスノーモービル、パラセール、4輪バギーなどの体験。厳しい冷え込みの朝は、サロマ湖のはるか彼方に蜃気楼が見えるときもあります。

季節を問わず、サロマ湖は私たちを優しく包み込んでくれます。そして、サロマ湖に沈んでいく夕陽は誰もが心を奪われます。サロマ湖にはこんな看板が立てられています。
「この夕陽、持ち出し禁止です。」と。
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ワッカには、「ワッカネイチャーセンター」があります。
ワッカネイチャーセンターより砂州側は、一般車両の乗り入れはできません。

レンタルサイクルや観光馬車、ワッカの自然に関する映像の上映、お土産品の販売などが行われており、ワッカの案内所となっています。

ワッカネイチャーセンターは、毎年4月29日~10月10日までの開館となります。
この後、われわれは網走市内の「花乃れん」という店で、刺身や蟹鍋などの、少し豪華な昼食を摂る。
食後、すぐ近くの寺に移築された写真④の「網走刑務所」の旧正門を自由見学する。
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ここの先代の住職が「教戒師」として囚人の世話に尽力されたので、その功績を讃えて、ここに移築されたという。その移築作業には囚人たちが当たったという。
これらのいきさつについては、ガイドさんが、吉村昭の小説『破獄』などを引いて詳しく解説した。
旧網走刑務所の施設などは「博物館網走監獄」として、天都山に移築、公開されている。
写真⑤に、その近くの道路標識を出しておく。

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「能取岬」の字が見えるが、近くの「能取湖」畔のサンゴ草の紅葉は華麗なので有名。

われわれは、この後、一路、知床岬の方に向かう。
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北海道・美食と温泉の旅──(3)
 ──想い出づくりの旅 4日間─2008/6/17~20─JTB旅物語
 ・・・・・層雲峡、知床ウトロ、阿寒湖畔温泉・・・・道東周遊・・・・・

 オシンコシンの滝→知床遊覧船→ウトロ温泉「北こぶし」
網走市から「斜里郡斜里町」に入って、斜里市街から約40キロ先に「ウトロ港」がある。
知床半島を先端に向かってゆくのである。

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写真①は知床半島を海から見る観光船「オーロラ号」である。二隻で運行している。
この船に乗る前に、われわれは途中の沿道にある雄大な「オシンコシンの滝」を見物する。

オシンコシンの滝(おしんこしんのたき)とは、北海道斜里郡斜里町のチャラッセナイ川の河口付近にある滝。源流は、知床半島の中央部に位置する遠音別岳西側斜面である。日本の滝百選にも選ばれた。名前の由来はアイヌ語で「エゾマツが群生するところ」を意味する言葉から転じた。

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落差があることもさることながら、岩盤の節理面に大きく2つに広がって流れる滝を正面から間近で見ることができるロケーションは相乗効果を生み、訪れる者に感動を与える。国道334号沿いにあること、滝と駐車場の位置関係が近いことから、観光バスが立ち寄ることも多い。

観光船は往復90分の航海である。
私たちは先端にある「特別席」(350円)に有料で座って、楽に良く見える。
知床岬のほぼ先端近くまでゆく。
写真③は船内から撮った、この半島の主峰・羅臼岳である。

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船から見える崖には、幾種類もの海鳥たちの営巣の様子が見られ、海鵜などの巣の近くの岩は糞で白くなっている。

夕暮れ近くウトロ港に帰って、すぐ近くの「知床グランドホテル北こぶし」に入る。
写真④が船から撮ったホテルである。

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私たちの部屋は最高級の特別室というわけではないが、民芸調に凝った作りの新しいもの。
風呂も海が見渡せる豪華なもの。ちょうど西日がきれいであった。
ついでに書いておくと、ここは日本でも一番東に位置するので、
日の出は3:38頃。 日没は6:30頃ということである。
われわれの住む関西とは、ほぼ一時間以上早いことになる。
温泉についても書いておかなければならないだろう。
ここの泉質は「含ホウ酸食塩重曹泉」ということだが、粘土質の混ざったような、とろりとした触感の湯で、肌がつるつるになる。
夕食は個室風の部屋で食べる。
写真⑤が、その料理のイメージ。

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このホテルのHPから転載。「水無月」料理となっているので、今月の料理と思われるが、われわれの食べたものも、ほぼこんなもの。一点の量は多くないが、なにしろ品数が多くて、平素は老人のこととて、小食なので、すっかり堪能した。
高額のツアーなので心配したが、さすがに料金だけのことはあったかな。
かくして、オホーツクの夜は更けてゆくのであった。

世界遺産知床については、詳しくはここを参照されたい。


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北海道・美食と温泉の旅──(4)
 ──想い出づくりの旅 4日間─2008/6/17~20─JTB旅物語
 ・・・・・層雲峡、知床ウトロ、阿寒湖畔温泉・・・・道東周遊・・・・・

 ウトロ温泉→知床五湖→屈斜路湖→摩周湖→鶴居村
第三日目は知床グランドホテル北こぶしを出て、「知床五湖」観光に向かう。
写真①が「知床一湖」である。

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展望台から見えるのが、この湖で、入口から歩いて400メートルのところにある。ひょうたん形をした小さな湖。

知床での観光は、これで終わり。ウトロ港近くの店で海産物の買い物をして、半島の山を越えて、阿寒方面に向かう。
途中、「川湯温泉」を通過して、大きな「屈斜路湖」に出る。
この湖を水源として「釧路川」となり、釧路湿原を流れて太平洋に注ぐのである。
湖畔の「屈斜路プリンスホテル」で、バイキングの昼食。

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さすがに品揃えも豊富で、味も良い。
「一口そば」と「ビーフカレー」を食べたが味の逸品。
ここを出て「摩周湖」へ。

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「霧」の摩周湖として有名で、以前に来た人も見られなかったというのが多い。
今回、私たちは幸運にも、晴れて、よく見られた。
こんな句があるのを思い出していた。

 摩周湖の隅まで晴れて夏の蝶・・・・・・・・・・・・・・・星野椿

後は一路、阿寒湖方面へ。
途中、「鶴居村」でツルの世話をして表彰されたというおばあさんの家に寄る。
また、「釧路湿原」の展望台にも立ち寄るが、湿原は遥か遠方で写真にならない。
写真④が鶴居村の「ツルの世話をするおばあさん」とバスガイド。

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鶴居村のHPに、この「おばあさん渡部トメさん」のことも出ているので参照されたい。

以前に亡妻と二人で、釧路空港からレンタカーを借りて釧路へ行ったときに、ここ鶴居村にも立ち寄って、ツルの保護センターのようなところに来たことがあるが、今は様子が違っているようだ。
通過する道路の傍には、どこにも写真⑤のような野生の大きな「野蕗」が勢いよく生えている。
この野蕗を使った特産物を作ったらどうか、という気がしきりにするのであった。
確かに、みやげ物屋の店頭などにも「蕗」の製品はあるにはあるが、量的に迫力がないのである。

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後は、一路、今晩宿泊の「あかん遊久の里 鶴雅」へ。
ここは合併で「釧路市阿寒町阿寒湖温泉」となっているらしい。
しかし、釧路からは50数キロもある遠距離である。
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北海道・美食と温泉の旅──(5)
 ──想い出づくりの旅 4日間─2008/6/17~20─JTB旅物語
 ・・・・・層雲峡、知床ウトロ、阿寒湖畔温泉・・・・道東周遊・・・・・

 阿寒湖畔→阿寒アイヌコタン→オンネトー
阿寒湖畔温泉での泊りは「あかん遊久の里 鶴雅」というホテル。

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三泊目ということになる。
ここのホテルが、今までのうちで一番豪華である。
ここにも「露天風呂つき」特別室というのが八つほど並んでいるが、そこまでの部屋ではないが、広くて快適な部屋。
温泉は「単純泉、硫黄泉」ということだが、湯量も豊富なデラックス浴槽。
阿寒湖畔温泉については、ここを参照されたい。
ここでの夕食は食事処で食べるが個室風のテーブル席。
摂ったのは写真②の「しらかば膳」というもの。和洋とりまぜた豪華なもの。

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釧路牛の陶板焼きも美味だった。
膳には「おしながき」が用意されている。引き写してみよう。

 「おしながき しらかば膳」
一、食前酒 こくわ酒
一、前菜 海鮮サラダ 山葱ドレッシング
一、刺身 サーモン帆立 南蛮海老 湯葉豆腐 色紙大根
一、お凌ぎ 冷やし豆乳蒸し
一、煮物 鰊 蓬麩 里芋 スナップ豌豆
一、鍋物 道産ポークハリハリ鍋
一、皿物 トマト釜蟹グラタン
一、台の物 牛ロース瓦焼き
一、強肴 帆立焼き コーン 芋 南瓜 アスパラ
一、香の物 盛り合わせ
一、お椀 蟹味噌汁
一、御飯 炊き込み御飯
一、水菓子 グレープフルーツゼリー

ここのホテルも、先の知床のホテルも、部屋の作りが民芸調で、どこか共通したものがあり、こういうのが現代の旅館の「流行」になっているのか。
恐らく、旅館作りのコンサルタントの指導であろうか。
名前の付け方でも「北こぶし」とか「あかん遊久の里 鶴雅」とか、共通の傾向を窺うことが出来るだろう。

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写真③は阿寒湖から望む雄阿寒岳である。もう一つ、少し大きい雌阿寒岳がある。
アイヌによれば、「雌」の方が「雄」よりも大きいというのが常識らしい。
朝、湖畔とホテル周辺を散歩する。

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写真④のような「阿寒コタン」というアイヌの集落跡を模した施設が、ホテルのすぐ前にある。
阿寒湖アイヌコタンについては、ここを参照されたい。
ナレーションと音楽の流れる佳いサイトである。

アイヌ民族博物館というのが日高の白老にあるが、ここがアイヌ文化の集積地として一番有名である。
アイヌ民族出身で国会議員も勤められた萱野茂氏なども、ここの出身と聞く。
日本人の血の中には土着の民族であるアイヌの血脈が、地域的な差異はあるが、今も強く流れているのである。

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オンネトーについては、ここを参照されたい。

阿寒国立公園内、足寄町の東部に位置する。
標高623m、周囲4km、面積0.2平方km、最大深度9.8m。
名前の意味は、アイヌ語で「大きい沼」あるいは「年老いた沼」。
天候や見る位置によって、湖水の色が変化することから、別名「五色沼」とも呼ばれている。
湖水は酸性で、魚は棲んでいない。
オコタンペ湖・東雲湖と並んで、北海道三大秘湖のひとつに数えられている。

このオンネトーの魅力はなんと言っても、その湖面の美しさだ。見る角度や空模様によって、色が変わっていく。あるときはコバルトブルー、あるときはエメラルドグリーンと。ぼーっと見ているだけでも、飽きることがない。
また、湖面の美しさもさることながら、湖を取り囲む原生林や、そびえ立つ雌阿寒岳・阿寒富士の眺望も見事。
緯度が高く、低温地なので有機物が腐敗しないので、ちょうど中国の「九賽溝」のような透明な景観を示すと言える。

われわれのバスは、ここを離れて一路、十勝、日高を経て、新千歳空港に向かう。

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北海道・美食と温泉の旅──(6)
 ──想い出づくりの旅 4日間─2008/6/17~20─JTB旅物語
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 阿寒→十勝→狩勝峠→夕張→新千歳空港
阿寒を発つと、すぐ隣接するのは「十勝」地方の「足寄町」である。
ここは面積がとても広い町で全国トップクラスという。国会議員の鈴木宗男の出身地である。
今日の行程は、もっぱら移動で、ほぼ400キロ近く走る。

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写真①は「狩勝峠」からの眺望で、ここは名前の通り「十勝」と「石狩」地方を隔てる山系である。
ここに至るまでに、先ず、足寄町出身の「松山千春」が高校生の頃、音楽にのめりながら、よく屯したという店でトイレ休憩する。別のところには松山千春の生家という看板も出ている。
私は「フォーク世代」とは縁がなく、ずっと前に生れた「旧人」であり、よくは知らない。
彼は鈴木宗男とは先輩後輩の間柄で、「新党大地」の名付け親らしい。また暴力団との付き合いも知られていて、得体の知れないところがあるようだ。

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十勝や北見、網走、釧路という地域は「畑作」地帯で、延々と大地がうねるように「畑」が続いている。
その景観は、まるでヨーロッパの風景を見るようである。
作っているのはビート(砂糖大根)、コーン乃至はデントコーン(飼料用のトウモロコシ)、じゃがいも。
北見地方では、以前の「ハッカ」栽培に替わる「タマネギ」が多く栽培される。タマネギの生産量は北海道が全国一。
淡路島のタマネギも有名だが、淡路島では「種子」が生産され、全国に配られる。
それと、広大な「牧草地」での「牧草」作りである。「牧草ロール」については先に書いた。
そして作物として「麦」を抜かすわけにはゆかない。
大麦、小麦、ビール麦などである。

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美瑛のところで書いたように畑は「輪作」として毎年つくる作物を交代させるから、色々の作物が必要なのである。
麦を詠んだ句に、こんなのがある。

  麦は穂に山山は日をつなぎあひ・・・・・・・・中田六郎

さしずめ、この句などは、北海道の風景にふさわしいだろう。

走るバスの窓からは、そんな風景が連続する。
日高山脈を直線で貫く道がない(岩盤が固くて工事が難渋するらしい)ので、山裾を這うようにして斜行する。
お昼になって、上川郡新得町狩勝高原の「サホロリゾート」で昼食。
ここでの食事は旅行費用には入っておらず、オプションで事前に注文してあったもの。
私はストロガノフのシチューがメインの洋食にした。本格的な、おいしい料理。

石狩から十勝に抜ける山をトンネルで貫通して直線で繋ぐルートが検討されたが、岩盤が固くて断念されたと書いたが、それに代わるルートとして、今のJR北海道の根室本線沿いを浅いトンネルなどで進むルートが、いま建設中である。
この高速道路が貫通すれば、十勝、釧路、根室への時間はほぼ半減すると思われ「道東」の産業、観光は飛躍的に発展するだろう。
私たちのバスは、狩勝峠を抜け、「占冠村しむかっぷ」に入るが、ここはバブル最盛期に破綻した北海道拓殖銀行の融資で「アルファリゾートトマム」が建てた数十階の高層のリゾートホテル4棟の姿が見える。ここも破産して所有者も二転三転して、今は細々と他の観光地のおこぼれをいただいて営業しているようだ。分譲でここを買った人は大損しているのである。
坂を下ると、財政再建団体に転落して有名になった「夕張市」に入る。ここの物産セーンターでトイレ休憩。
夕張メロンが並んでいる。
郊外の農地では、無数のビニールハウスが見え、すべて夕張メロン生産だという。
メロンというと、うす緑色というのが常識のときに、夕張メロンのオレンジ色の大玉が出たときは、一種の衝撃だった。ここのメロンはイギリス・アメリカで開発された一代雑種(F1)だと言い、夕張市農協組合員の登録したメンバーしか栽培できないという。

写真④は「エゾキスゲ」

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夕張市というと、もう「石狩」地方に入ったので、ここを出ると高速道路「道東道」の完成した部分を一部通って新千歳空港に向かう。
七月上旬に洞爺湖サミットがあるというので、沿道では、警察の物々しい警戒の様子が見られる。
つい先日、JALのストライキがあって欠航などが見られたので心配したが、少しの遅れくらいで、無事運行され、伊丹空港の門限ギリギリで到着する。やれやれ。

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写真⑤は「ジヤガイモの花」
何かいい資料が手に入れば肉付けするが、一応これで終わりにする。


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北海道・美食と温泉の旅──(7)
 ──想い出づくりの旅 4日間─2008/6/17~20─JTB旅物語
 ・・・・・層雲峡、知床ウトロ、阿寒湖畔温泉・・・・道東周遊・・・・・

 美味なる食材たち
行程を追うのは終ったので、北海道の美味なる食材などの写真を載せておく。

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①は「アスパラガス」である。
今はビニールハウス栽培が普通のようで、芽が土の上に出て、一日に10センチは伸び、三日ほどで収穫できるらしい。
「白」アスパラは土を寄せて日光から遮断したものである。
日本では、今はグリーンアスパラ一色だが、昔は「白」アスパラが缶詰にされて出回っていた。
ヨーロッパに行くと、今でもアスパラというと「白」で、それにドレッシングをかけて食べるのが普通である。
写真②は、おなじみの「イクラ丼」である。

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私自身は、あまりイクラは好きではないが、一般的にいうと、イクラを好きな人が多い。
亡妻が函館出身だったので、そこからの貰い物で、わが家では、その原料である「筋子」をもらうことが多かった。
筋子を粕漬けにしたりして食べたものだ。
「イクラ」は、その筋子をバラバラにして醤油などで味付けした「汁」に漬けたもので、口当たりもあっさりになっている。筋子は、もっと濃厚な、いかにも「魚卵」という感じのものだった。
本州でも鮨屋にゆくと必ず、イクラを乗せた海苔巻きが出てくる。

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写真③は「ホッケの開き」である。
亡妻によると、ホッケなんていう魚は以前では、そのまま食べるような魚ではなかったという。「すり身」などの加工食品の原料にしたものだ、と軽蔑気味に話していたものだが、今ではホッケは単独で立派な食材として珍重されているから愉快である。
生よりも、開いて少し干し魚にしてあるものが食べやすいし、味が出ている。

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写真④には「毛蟹とズアイガニ」を出しておく。
私自身はカニを食べるのが下手で、身を人に出してもらう始末である。
しかし、そんな私のような人は珍しく、大半の人はカニには目が無い、と言えるだろう。
今ではロシアが大量に水揚げして日本に売りつける始末で、北海道と言わず、内地でもロシアの現地で「浜ゆで」したものがダンボール入りで入ってきている。
毛蟹は形は小さいが身がぎっしり詰まっていて美味である。安くはない。ズアイガニが一番水揚げ量も多いのか、一番目につく。タラバガニも新鮮なものはおいしい。
通信販売で売っているのには、身がスカスカの当て外れのものが多い。

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写真⑤に「富良野ぶどう果汁」の瓶詰めを出しておく。
北海道で葡萄酒というと十勝の池田町が「十勝ワイン」として有名だが、ブドウ畑は各地にある。
富良野盆地にもブドウ畑が散見する。
そこで果汁にして瓶詰めされたのが、これである。
農村も何か特色のあるものを手がけないと生き残れないので、目新しいものの開発に必死である。

写真には出せないが「六花亭」の菓子製品も、おいしい。
ひと頃、北海道の土産として日の出の勢いだった石屋製菓の「白い恋人」が不当表示や日付改ざんなどで摘発され、再発足したものの、一度落ちた信用はなかなか回復出来ず、「白い恋人」の前には人だかりもない始末だ。
その代りと言っては何だが、田中義剛の花畑牧場製の「ソフトキャラメル」などが、入荷即5分で売り切れとかいうことだった。空港の売店にも「売り切れ」の札が出ていた。
今では「六花亭」がみやげ物でも健闘しているらしい。
私の好きなのは「ROYCE’」のチョコレートだ。ここの「生チョコ」はおいしい。

以上、グルメの話題を打ち切って、このシリーズを終了する。
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