K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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涼風の高原の旅・・群馬・北信州周遊3日間・・・・・・・・・木村草弥
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   涼風の高原の旅・・群馬・北信州周遊3日間 (1)・・・・・・木村草弥
         ・・・・・・・・・・・・・JTB旅物語 2008/07/21~07/23・・・・・・

 海抜1800メートルの高原──群馬・万座プリンスホテル
梅雨明けとともに酷暑が襲来してきた7月下旬、たまさかの「涼」を求めて、しばし短い旅に出た。
京都駅から金沢まで特急・雷鳥に乗り、バスに乗り換えて、北陸道「上越JCT」から上信越自動車道に入り、信州中野ICで出る。
あとは「志賀草津高原ルート」を通り、渋峠から万座温泉へ。
渋峠は深い霧がたちこめ、視界はゼロである。
初日は、これで行程の終了である。吹き上げる噴煙と硫黄の匂いに満ちたところは、海抜1800メートル、気温18度という快適さ。
ここのキャッチコピーになっている「標高1800メートル雲上の露天風呂」というのに偽りはなかった。
泉質は「酸性・含硫黄・マグネシウム・ナトリウム・硫黄塩」温泉である。硫黄のために白濁、黄濁した湯。
私たちの泊ったところは「南館」で、斜行エレベータで斜面を下りた四階だった。
目の前に噴煙の上る荒々しいむき出しの地肌の見える景観──。
当夜は深い霧のために何も見えなくて、高原の夜は更けてゆくのであった。

高原の花──「駒草」
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翌朝、霧と雨のあがったホテル周辺を散歩すると、ホテルが世話する「駒草」の群落に出会った。

・罌粟(芥子:けし)科。
・学名 Dicentra peregrina
Dicentra : コマクサ属
peregrina : 外来の,外国種の
Dicentra(ディセントラ)は、
ギリシャ語の「dis(二)+ centron(距)」が語源。
・日本原産。
・高山の砂礫地に生え、「高山植物の女王」と呼ばれる。
・花が馬の顔に似ているので”駒”。
・乾きやすく養分も少ない不安定な礫地(れきち)に、柔らかい根を地中に深く伸ばして生きている。
2000メートルくらいの山の山頂近くの、 土もない岩場の斜面で、この駒草がいっぱい群生しているのが見られる。
・30個ほどの黒い種子の入った実を花の中に抱いたまま、花ごと風に コロコロ転がって分布を広げていく。

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白根山──湯釜
白根山は標高2160メートルあり、その火口湖に溜まった水がコバルトブルーに白濁するところである。
この辺りには「本白根山」というもう一つの山もあり、ここの標高も2165メートルである。
十年ほど前に亡妻とこちらに来たときには草津温泉に泊ったが、ここにも立ち寄った。
ここは群馬県吾妻郡嬬恋村である。
それらのいきさつは私の第四歌集『嬬恋』となっている。
ここに載る歌のいくつかを引いておく。

  ゆるやかに解(ほど)かれてゆく衣(きぬ)の紐はらりと妻のゐさらひの辺に・・・・・・・木村草弥

  睦みたる昨夜(きぞ)のうつしみ思ひをりあかときの湯を浴めるたまゆら

  柔毛(にこげ)なる草生の湿り白根山の夕茜空汝(なれ)を染めゆく

  朱しるく落ちゆく夕日ゆゑもなく「叱られて・・・」の唄くちずさみゐつ

  本白根と地の人呼びぬしんかんとエメラルド湛(たた)ふ白根の火口湖

新潟県中魚沼郡津南町で「ヒマワリ」を見る。
この辺りは長野県北部と福島県が至近距離に交錯する地域だ。
津南町というと一昨年かの「豪雪」の際には、雪のために交通が途絶して一時孤立したところである。
ヒマワリはまだ咲き始めで、農家の人たちが、何とか収入を得ようと畑を駐車場にし、屋台を建てて懸命に有料で奮闘していた。写真は省略。

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 JR東日本「飯山線」─森宮野原駅→戸狩野沢温泉駅─に乗る
森宮野原駅(もりみやのはらえき)は、長野県下水内郡栄村北信森にある東日本旅客鉄道(JR東日本)飯山線の駅。長野県最北端に位置する駅であり、新潟県境に近接している。後述するが周辺は沿線屈指の豪雪地帯である。
JR日本最高積雪地点を示す標柱が立っている。駅名は、栄村の大字北信字森と、千曲川(信濃川)対岸の新潟県中魚沼郡津南町大字上郷宮野原の、2つの地名に由来している。
2007年(平成19年)3月18日現在、上りと下りがそれぞれ8本ずつある(臨時列車を除く)。
なお当駅では1945年(昭和20年)2月12日に7.85mの積雪を記録しており、それを示すメジャーが横倉方面のトンネル寄りのホーム端に立てられていたが、1990年1月、構内に新たにJR日本最高積雪地点を示す標柱が立てられた。
入ってきた気動車は一両で、私たちと別の団体が乗り込んだので、座るところがなく立って居る人が大半の満員である。
写真⑤が、その気動車。

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気動車とは、ジーゼルエンジンで動く車両のこと。
私の住むJR奈良線も電化するまでは気動車だった。
ひさぴさの満員で、赤字路線も久しぶりの高収入だったことだろう。
戸狩野沢温泉駅で下り、あとは一路、今夜宿泊の「斑尾高原ホテル・タングラム」へ。
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──涼風の高原の旅─群馬・北信州周遊3日間─ (2)
・・・・・・・・・・・・・JTB旅物語 2008/07/21~07/23・・・・・・

 斑尾高原・東急リゾート・タングラムホテル

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ここは東急リゾートが展開するゴルフ場とスキー場のリゾートである。長野県上水内郡信濃町古海。 海抜800メートル。
玄関側には少しサイズは小さめのゴルフ場が広がり、奥の山側にはリフトを備えたスキー場のゲレンデが何筋も見える。
聞いてみたら「タングラム」とは木製のパズルのことを言うらしい。

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今日は早めの到着で、時間はたっぷりある。
ここには大きくはないが、露天風呂もある。部屋も広くて快適。
ここは「ペット」も同伴できる部屋もあり、人間が何かのアクティビティーをやっている間、ペットを預かってくれる「ドッグラン」というコーナーも見受けられる。
パターゴルフのできるコースも18ホールある。金属製のミニ・ボブスレーコースも見える。
料金表を見ても、リーゾナブルな価格のようである。

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チャペルのような施設もあり、ここで結婚式もあげられる様子。
今がアジサイの最盛期で、大きな花毬が咲き誇っている。
他に色とりどりの花が植えられ、広い敷地に彩りを添えている。
早めに寝て、翌日のために英気を養うことにする。
ここは海抜800メートルであるから、万座ほどの涼しさというのはない。

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翌日は、ホテルを出て鍋倉高原の「森林セラピー基地いいやま・ブナの里山こみち」の散歩をする。
ここは暑くて大汗をかく。
つづいて「黒姫高原」の「コスモス園」で昼食とコスモス畑の散歩。
「黒姫山」は標高2053メートルと言い、大きな山で、コスモス園は、その山麓にある。
コスモスは、まだ咲き始めだった。

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幕末の俳人・小林一茶も、この辺りの生まれだとガイドが説明する。彼は信濃北部の北国街道柏原宿(現・長野県上水内郡信濃町大字柏原)の貧農の長男として生を享けている。
コスモス園を出て「戸隠高原」の戸隠神社の「中社」を拝観。
「奥社」というところと、2個所ある。戸隠行者というのがあり、修験者の道場らしい。
行程の一番最後は「妙高高原」の「いもり池」という周囲数百メートルの池を巡る。
ここは名前の通り、もう新潟県である。
「鍋倉山」が長野県と新潟県の県境の尾根に位置しており、私たちの旅は、この辺りをくるくる廻っていたことになる。折から雨が降り出してきて、あわててバスに乗り込み、妙高高原インターから上信越自動車道に乗り、上越JCTを経て、金沢経由JRで帰宅する。
細かく回りすぎて、忙しい一日だったが、これも高速道路の近くに観光地があるということでのコース設定だったらしい。


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