K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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朝日新聞「折々のことば」おい、ヒマやろ・・・ヒマなはずや。  木村重信
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       朝日新聞「折々のことば」おい、ヒマやろ・・・ヒマなはずや。  木村重信

藤原光顕さんが、朝日新聞朝刊に連載中の鷲田清一「折々のことば」784 『おい、ヒマやろ・・・・ヒマなはずや』・・・・木村重信の記事2017/06/15付を届けてくださった。
私宅は朝日新聞は取っていないし、「木村重信を偲ぶ会」からの連絡もなかったので、この件については知らなかった。
「偲ぶ会」は弟子たちが開いたものと思うが、会があれば連絡してくれるように頼んでおけばよかった、と後悔しきりのことである。

鷲田清一氏は兄とはずっと若く、戦後生まれであるが、同じ文学部で、しかも「哲学」であったから親しく付き合っていたかと思う。
鷲田氏は大阪大学学長を務められたあと、現在は京都市立芸術大学学長兼理事長の重責に居られる。
ここに書かれる柳原睦夫氏は現代陶芸家として大成され、大阪芸術大学教授なども務められた。
ネット上で経歴や作品の画像なども見られるので参照されたい。

ここに書かれているように、兄は面倒見のよいところがあって、これを読んで微笑ましい気がしたことをお伝えしたい。
藤原さん、お知らせ有難うございました。
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この「木村重信を偲ぶ会」の毎日新聞記事の記事が2017/06/08付け大阪夕刊に掲載されたので、ここに引いておく。
会費は一万円で、招待者のみで開会され三百人がおいで下さったという。
リンクになっているのでクリックして、ご覧ください。
なお私のFacebookのページでも読めるようにしてあるので、よろしく。


わが兄・木村重信が死んだ・・・・・木村草弥
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↑ 京都新聞2017/02/01夕刊の死亡記事
木村重信著作集④

     わが兄・木村重信が死んだ・・・・・・・・・・・・・木村草弥

私の兄・木村重信が死去した。一月三十日のことである。
葬儀は身内だけの密葬で行う。 後日「偲ぶ会」などが教え子たちで開かれるだろう。
私の肉親が、また一人亡くなった。 或る一時代が終わったという感慨である。

兄のことはWikipediaに詳しい。

また、重信の編集により『木村庄助日誌』─太宰治『パンドラの匣』の底本を先年刊行したのでアクセされたい。





 
国勢調査もインターネットで・・・・・・・・・・・木村草弥

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──雑文──

       国勢調査もインターネットで・・・・・・・・・・・木村草弥

国勢調査2015 によると「インターネット」回答は2015/09/20に締め切られたが回答数は19,175,769 に達した、という。
私もネット回答したのは、いうまでもない。 調査員の手間も省け、経費も減って大助かりであろう。

国勢調査は、日本国内に住むすべての人と世帯を対象とする国のもっとも重要な統計調査。国内の人口や世帯の実態を明らかにするため、統計法という法律に基づき、5年に1度実施している。

 調査は平成27年10月1日午前零時現在で実施。調査事項は、世帯員について「就業状態」「従業地または通学地」など13項目、世帯について「世帯員の数」「住居の種類」など4項目からなる。

 国内で全世帯を対象としたオンライン調査を実施するのは今回が初めてで、正確かつ効率的な統計の作成、記入負担の軽減や利便性の向上などの観点から、インターネット回答を推進している。
インターネットによる回答数は1,000万世帯を超えると想定され、世界最大級の規模になるという。

 インターネット回答にあたっては、9月10日から12日に国勢調査員がすべての世帯へインターネット回答用IDを配布。
9月10日から20日まで、パソコンやタブレット、スマートフォンから、配布された「ID」と「パスワード」を入力して、国勢調査オンライン窓口から回答することができる。

 9月26日から30日までは、インターネット回答のなかった世帯を対象に紙の調査票を配布。10月1日から7日まで、記入した調査票を調査員または郵送により提出する。

 総務省統計局では、「国勢調査2015」と題したキャンペーンサイトを開設したほか、「Yahoo! JAPAN」との特別企画による国勢調査特集ページ「未来をつくる!国勢調査2015」も紹介。
調査の流れ、インターネットでの回答方法などをわかりやすく解説しながら、調査への理解や協力を呼びかけている。

 なお、調査の結果は、平成28年2月に「人口速報集計」、平成28年10月末までに年齢別人口や世帯状況などさらに詳しい内容が公表される予定となっている。
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今年の調査は簡易調査ということになっている。 調査項目が簡単ということで、「05年」は簡易。「10年」は詳細調査ということになっている。
だから今年の調査項目は少なかった。

Windows10を導入した・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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──雑文── 
      
        Windows10を導入した・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

パソコンの画面に何度もWindows10の「無料」ダウンロードの案内が出るので、試しに予約してみたら、待たされることなく、ダウンロードの通知があった。
ダウンロード、インストールには、ずいぶん時間がかかった。「数時間」というレベルだったが、その間、パソコンを繋いだまま、放置しておけばよいだけだった。
今まではWindows7 だったがパソコンを買い替えたときに有料でインストールしてもらってきたのである。
銭儲けに勘定高いことで有名なマイクロソフトだが、マックやグーグル、アマゾンなどの躍進に押されての措置だろう。
おかげで動作も格段に速くて重宝しているが画像処理の手順など、今までと違う操作が必要で、接続してある複合機のメーカーであるキャノンに問い合わせたりして、ようやく軌道に乗ってきた。

以下 ↓ は予約に成功したときにWindowsからのメール文に載っていた動画である。 気晴らしに読んでみられたい。



橋下徹の功罪・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
a橋下徹

──雑文──

     橋下徹の功罪・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

前・大阪府知事で現・大阪市長の橋下徹(はしもと・とおる)は、登場いらい物事をハッキリと言って、大阪府・市にまつわる事態を克服しようとしてきた。
彼の立場は、物事の一点を鋭く捉えて突き進むという一点突破で問題を解決してきた。
そして「大阪維新の会」を組織しての政治行動も、物議をかもしながらも、おおよそは好感を持って支持されてきた。
それは「選挙」での圧倒的な支持として結実してきた。
だが、その極端な「手法」は法秩序社会である日本では、或る種の「危険」と「うさん臭さ」をはらんでいて、はらはらさせるものがあった。
今や、それが現実のものとなり、地方選挙でも維新の候補が落選つづき、というような始末で、ひと頃の勢いは失せたという感じだ。
まあ、関西人の言葉で言うと「調子に乗りすぎたナ」というところである。
彼の改革には、一端の「真実」があったので惜しい気がする。
彼が世界中から総スカンを食らっている「従軍慰安婦」の件でも、下記のようなこともあるのである。 ↓

専用「売春」施設も…米軍が慰安婦を買い漁った過去

彼が、これからどうして凌いでゆくか、見ものである。 好漢、自重せよ。

Wikipedia─橋下徹

「従軍慰安婦」に関連して、私の若い頃のエピソードを書いておく。
「従軍慰安婦などは無かった」という論者の意見というのがあるが、この「従軍慰安婦」という言葉は後になってから概念として付けられたもので、
当時には、そんな言葉で言われたものではない、ことを明確にしておかなければならないだろう。
日本軍当局の「意向」を受けて、いわゆる「女郎屋」の経営者が、従事する女を募る。
いわば、最末端の汚れ役に良家の女が応募するわけもなく、当時の植民地として悲惨な境遇にあった朝鮮人などが募集に応じたということである。
別の「キレイ」な仕事と騙されて募集に応じた女も居ただろう。 そういうことである。
昔は赤線(あかせん)と言って、 日本で1958年以前に公認で売春が行われていた地域があったのである。
この法律が施行されて以後、そういう地帯は無くなったし、「公娼」と言われていた女たちは「自由恋愛」という「私娼」となった。
それまでは男たちは、そういう「赤線地帯」=遊郭で性欲を処理していたのである。
それはインテリと言われる人たちでも同様であり、短歌の関係でいうと、有名な斎藤茂吉なんかの遊郭通いは事実として記録されている。
それは彼がすでに東大医学部の医師をしていた頃の話である。 嘘だと思う人はネットを子細に検索されよ。
そういう時代だったのである。 ほんの数十年前のことである。 キレイゴトではないのである。

私がまだ若かった頃、近所のおじさんが茶飲みに事務所に遊びにきて、いろいろ世間話を聞かされたものである。
その人─仮にAさんとしておこう。 彼は戦争に召集されて最初は中国大陸、敗戦時にはビルマ(今のミャンマー)に居たという人である。
その彼が中国での兵隊たちの性欲処理の場面を話してくれた。
いわゆる「慰安所」というのが開設されると兵隊たちが、行列をつくって順番を待っていて、コトは数分で済んだという。
「女」は寒いときには下着を脱ぐこともなく、厚い毛糸のズロースの局所だけ穴の開いているのを履いていて、その穴にペニスを挿入してコトを済ませる。
性病の感染を恐れた当局からはコンドームの使用を勧められたという。
今どきの感覚から言えば、そんなことまでして性欲を発散させるというのは理解できないだろうが、自分で手淫で処理するよりは、
局所に挿入して射精するというのが兵隊たちにとっては精神的に満足感が得られたものであろうか。
ついでに書いておくと、その人は先にも書いたようにビルマで悲惨な敗走を体験するのだが、その頃には年月を経て古参の下士官で経験豊富だったから、
敗走に当たっては武器は一切捨て、食糧だけを持って逃げた、という。武器を携えていた連中は「みんな死にましたなア」と言った。
戦争というのは、そういう苛酷なものである。
そういう戦争の苛酷さについては、前にこのブログでも書いたことがあるが、日中戦争のときに従軍記者として石川達三『生きてゐる兵隊』という小説があった。
この本は、彼が軍部からの「おしきせ」の情報による記録でなく、自分から兵隊たちの生活の中に入って行って体当たりで書いた従軍記だった。
だから当局から「発売禁止」の処置を受け、彼自身も裁判にかけられた。敗戦により裁判は中止となり、戦後この小説は復刻され、少年の私も読んで大ショックを受けた。
この小説には現地人の「非戦闘員」虐殺や性のことなどが赤裸々に活写されている。
南京事件は無かった、とか主張する人には、私は、この小説を読むように勧めている。
ネット上の関連記事を見ていると、従軍慰安婦関係の東西の国の対応には、いろいろの違いがあった。
第2次大戦中の日独は軍が管理する慰安所型、米英は民間経営の売春宿利用型、そしてソ連はレイプ黙認型だった。

これも私の若い頃の体験である。
ソ連を解放軍として美化するような風潮のあった戦後すぐの頃、満洲からの引き揚げ者だったM氏の話。
ソ連軍は軍紀がでたらめで、女と見れば「強姦」して、あげくには銃殺されたりした。
皆を仰向けに並んで寝させ、胸をさわって乳房が手に触れれば女として引き摺りだして強姦したという。
だから日本人の女は胸に「晒」をきつく巻いて胸の段差をなくして男のような恰好をして難を逃れるようにしたという。

石川達三の小説にしろ、このソ連軍の兵隊の話にしろ、そんな理不尽な、今では有り得ないことが、平然と行われていたのである。
それが「戦争」というものである。 戦争は「キレイゴト」ではないのである。
私自身は、まだ少年だったので兵歴もないが、戦争中は授業からは引き剥がされて、軍需工場で旋盤工をしていた。いわゆる「学徒動員」である。
日本が戦争に負けたとき、私は中学三年生だった。
戦争末期には日本の空には「制空権」はなく、アメリカ軍の艦載戦闘機が飛びまわり、私たちもグラマンなどの艦載機から機銃掃射を受けて逃げまどった。
私たちは「非戦闘員」だった。だけど、戦争中は、そんなことは無関係に「殺戮」された。アメリカの残虐行為は日本だけでなくヨーロッパでも多くあった。
それが「戦争」というものである。

私は「勇ましいこと」を言う人は信用しない。戦争という理不尽な、悲惨な様相を見て、体験してきたものとして、言うべきことは言っておく義務を持っている。
憲法改正にしろ、靖国神社のことにしろ、「勇ましいこと」を言うならば、古今東西の歴史的事実をよく学んだ上で発言してもらいたい。
いま安倍首相なんかも、発言の言葉尻をとられて軌道修正しているようだが、「こう発言すれば、こう反応が返ってくる」と、よく勉強してから発言すべきである。
何度も言うが私は「勇ましいこと」は信用しない。
戦後生まれで、戦争の悲惨さも知らないくせに、ろくに調べもせずに「歴史的事実」を否定するのは止めてもらいたい。
「歴史的事実」は、率直に認めよ。 すべては、そこから始まらなければならない。

今日は橋下徹の話から、話が大きく脱線したが、私の真意は、そういうことである。


発売開始!!木村草弥第五歌集『昭 和』・・・・・・・・webKADOKAWAほか
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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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昭和

 ──お知らせ──

    発売開始!!木村草弥第五歌集『昭 和』・・・・・・・・webKADOKAWAほか   

かねて発売準備中の私の新・歌集『昭和』が、2012/03/24に発売された!! 
角川書店のウエブ・サイトwebKADOKAWAで用意してあるので、← ここから注文出来る。 
ただし、角川では、この金額だと送料を加算されるので、送料サービスを希望される場合はアマゾンなどを選択されたい。

発行部数が少ないので、一般書店には配本されていないので、
お求めはamazonをはじめオンライン書店や、一般書店からの取次ぎでお願いしたい。
アマゾンには在庫してもらってあるので、即刻の配達が可能の筈である。
一般書店からの取り寄せは、角川書店の配本部門・角川グループパブリッシング発売、と指定されたい。
ネット書店ではセブンネットショッピングLivedoor.Books紀伊国屋書店BookWeb、 楽天ブックスHTVローソンホットステーションブックメール倶楽部
全国書店ネットワークe-hon でも買えるようになっている。
第52回3000人の吹奏楽・於・京セラドーム大阪・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
京セラドーム

     第52回3000人の吹奏楽・於・京セラドーム大阪・・・・・・・・・・・・木村草弥

2012年6月23日、大阪の京セラドームで、このイベントが開催された。
当日のプログラムは下記の通り。
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第52回3000人の吹奏楽「ドームに響け!心の八一モニー」
音楽構成:丸谷明夫、山本富男、秦和夫
ゲス卜:松永貴志(ジャズピアニス卜)
司会:関純子、堀田篤(関西テレビアナウンサー)
【主催】関西テレビ放送/3000人の吹奏楽実行委員会
【協賛】タケモ卜ピアノ
【後援】大阪府/兵庫県/池田市/大阪市/豊中市/箕面市/泉南市/尼崎市/淡路巿Z洲本市/
南あわじ巿及び同各教育委員会
(公財)日本ユニセフ協会/ (公財)関西・大阪2 1世紀協会
※4月1曰より、「(財)大阪21世紀協会」から名称が変更になりました。
contents
第1景 オープニング
第2景 大阪ジュニアバンド 夢いっぱい!
第3景 大阪市立高校合同バンド 絆は無限
第4景 大阪市立中学校合同バンド 手塚治虫の世界
第5景 豊能地区合同バンド 心は一つ! ONLY ONE
第6景 泉南地区合同バンド ふるさとのメロディ一♪
第7景 早稲田摂陵高等学校 フォワードマ一チ!
第8景 滝川第二高等学校 スクリーン•ジャズ
第9景 武庫川女子大学附属中学校•高等学校 サウンドォブミュージック
第1 0景 タケモ卜ピアノ presents 歌を君へ、未来へ
第1 1景 尼崎地区合同バンド クラシックの八ーモ二一
第1 2景 京都橘高等学校 橘スマイル
第1 3景 淡路地区合同バンド AWAJ1 絆 BAND
第1 4景 明浄学院高等学校 ジャズ八一モニー
第1 5景 近畿大学 ロックで元気を!
第1 6景 箕面自由学園高等学校 ゴールデンベア一ズ2 0 1 2永遠の絆
第1 7景 大阪府立淀川工科高等学校 青春フアイ卜!
第1 8景 フイナ一レ

会場が広くて写真を撮れなかったので、プログラムの表紙と、後は過年度の映像を紹介する。 了承されたい。
当日の画像は、まだ出回っていないので、過去のイベントの動画を出しておく。
こういうイベントはあちこちで開催されて、有名な学校などは国内、外を問わず参加しているようだ。
地元ということもあり、京都橘高等学校のものを先ず出してみる。
動画もいろいろあるが映像的にアップなどに優れたものにした。
 ↓ これは2010年度のものである。


以下、過年度分を載せるがアップ不十分など映像的に不満足なものが多い。 了承されたい。








2012金環日食!雲間からバッチリ・・・・・・・・・・・・・木村草弥

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     2012金環日食!雲間からバッチリ・・・・・・・・・・・木村草弥

始まる前から、やいやいと煩かった「2012金環日食」曇りがちで心配したが、ちょうど薄雲がかかっていたのが幸いした。
この時刻は私のサンポ時間である。
私はズボラで事前に観測用めがねも用意していなかったが、七時すぎから辺りが日の出前のように、うす暗くなり、七時二十分すぎから始まった。
「金環」は想像よりも環が太く、完全な環になっていた。
はじめの動画はネット上に投稿されたものである。
人吉では小雨模様だったらしいが、京都では薄曇りで、実際の明るさは、もっともっと明るい朝である。
二番目に掲出の画像は、帰宅してからネット上から見つけた「eclipse_app051」さんの提供されたもので模式図である。明記して御礼を申し上げる。
雲間から見える空は模式図のような明るい空色であった。念のために書き添えておく。
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴス「木村重信インタヴュー1」2010/05/29
木村重信著作集④

  日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴス「木村重信インタヴュー1」2010/05/29

暇にまかせてGoogleで「木村草弥」ネットサーフィンしていたら、こんな記事が載っていた。
これがリンク → 「木村重信インタヴュー1」2010/05/29

京都芸術大学で一緒に教師仲間でもあった梅原猛が言っていたことだが、「学会三大おしゃべり」のピカ一が木村重信だ、と。
そんな彼の面目躍如たるのが、このインタヴューである。
とても長いが、美術に関心のある人には面白いと思うので、読んでみてください。
とにかく多弁で博識で、かつ交友関係の広さが判るだろう。

(転載資料)〔ルポ〕事故から25年、チェルノブイリは今・・・・・・・・・・・・・・・・時事ドットコム
Abandoned_village_near_Chernobyl.jpg
↑ チェルノブイリ原発 事故後、放棄された強制立退き区域内の住宅の廃墟

(転載資料)← 写真や放射能の図解グラフなどがある。アクセスして見られよ。  
 〔ルポ〕事故から25年、チェルノブイリは今・・・・・・・・・・・・・・・・時事ドットコム

「石棺」付近で強い放射線
チェルノブイリ原子力発電所4号機の「石棺」

 史上最悪の放射能漏れを起こした1986年4月26日の旧ソ連チェルノブイリ原発事故から25年。
ウクライナ政府は「負の遺産」のイメージ転換を探り始めたが、原発周辺の放射能汚染は依然深刻で、強制立ち退きとなった住民11万人以上が帰還できる見通しは立っていない。
ウクライナ政府のプレスツアーで3月末、同原発を訪れ、現状を探った。

(モスクワ支局長 奥山昌志)

 炉心溶融事故が起きた原発4号機。
コンクリート製の「石棺」で覆われているが、近づくと放射線量計が毎時5.24マイクロシーベルトを表示し、「ピッピー」と警告音が鳴り続けた。
通常の50倍を超える放射線量だ。

放射線量と人体への影響
 「石棺内部には溶解した核燃料が約180トン残っているが、放射能が外部に漏れないよう新たなシェルターを建設する国際プロジェクトが開始された」。
原発の周囲30キロの立ち入り規制区域管理局のハロシャ局長は記者団との会見でこう強調した。

 事故直後に建設された石棺は老朽化が進んでおり、放射能漏れの懸念がある。このため、欧州連合(EU)や日本などの支援で新シェルター建設が計画され、
昨年から基礎工事が始まった。

住民帰還の見通し不明
荒れ果てる家屋

 ただ、建設費15億4000万ユーロ(約1830億円)に対し、拠出額が6億ユーロ不足しているため、ウクライナ政府は今月19日に国際会議を開き、追加支援を求める。
新シェルターは100年の耐久性を持つとされ、完成すれば安全性向上に役立つと期待される。

 しかし、近い将来、立ち入り規制区域内に住民が帰還するのは困難とみられている。
原発職員ら約5万人が住んでいた原発近郊の町プリピャチでは無人のアパートや学校、レストラン、商店などが荒れ果てるままに放置されていた。

 コンクリートやアスファルトの割れ目に盛り上がるコケに線量計をかざすと、毎時2マイクロシーベルトを超え、土壌の放射能汚染をうかがわせた。

 避難先になじめず、居住禁止を無視して自宅に舞い戻った少数の老人らの存在は政府も黙認しているが、ハロシャ局長は「半減期の長い放射能の除染は難しい。
地元の野菜や果物、キノコなどを食べるのは危険で、果たして帰還がいいことなのか慎重に考えなければならない」と述べた。

「負の遺産」利用に批判も
 その一方で、事故から25年を迎え、ウクライナ政府は原発への「観光ツアー」の解禁で、「負の遺産」を観光資源として利用する道を探り始めた。

 ウクライナ非常事態省は、所定の手続きを取れば、研究者やメディア関係者だけでなく、観光客にも原発訪問を許可している。
専門ガイドのユーリー・タタルチュクさん(38)は「今年は事故25周年や福島原発事故でチェルノブイリへの関心が高まり、訪問者が増えた。
1日で8グループが訪問したこともある」と話した。

 しかし、こうした動きを批判する声も根強い。
チェルノブイリ原発の元技術者で、大量被ばくで障害者認定を受けたアナトリー・コリャジンさん(61)は「事故原発をビジネスに利用して潤うのは一部の政府関係者らだけ。
政府は被ばく障害者への医療支援の支出を制限しており、必要な手術が受けられないケースが増えている」と指摘している。

◇〔用語解説〕チェルノブイリ原発事故

国際原子力事故評価尺度
チェルノブイリと福島は「レベル7」
スリーマイルは「レベル5」と評価された
 1986年4月26日未明、旧ソ連ウクライナ共和国のチェルノブイリ原発4号機で運転試験中、炉心溶融と爆発が起き、大気中に大量の放射性物質が放出された史上最悪の原発事故。

 当時のソ連政府が発表した死者数は消防士ら33人だが、大量に被ばくした事故処理作業員らが多数死亡。子供の甲状腺がん多発など深刻な健康被害ももたらしたとされる。

 原発の周囲30キロ圏では住民約12万人が強制立ち退きとなり、現在も立ち入り規制が敷かれている。

本文には写真、地図や放射能の図解グラフなどがある。
これらはコピペ出来ない設定になっているので転載出来ない。
アクセスして見られよ。大変参考になる。
  
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800px-Kiev-UkrainianNationalChernobylMuseum_15.jpg
↑ ウクライナ国立チェルノブイリ博物館に展示される犬の二殿体奇形

Wikipediaに載る『チェルノブイリ原子力発電所事故』という記事から一部だけ抜粋する。↓

民間人に対する長期的影響についての問題は、議論の余地が大きい。
この事故で生活に影響が出た人の数は極めて多く、30万人を超える人が事故のために移住を余儀なくされ、約60万人が事故後の処理に従事した。
現在も数百万人の人々が汚染区域に住み続けている。その一方で、これらの影響された人の大部分は、比較的低い線量の被曝しか受けていない。

汚染された区域の一部の子供は、甲状腺に最大50グレイの高い線量を受けた。
これは汚染された地元の牛乳を通じて、比較的寿命の短い同位体である放射性ヨウ素を体内に取り込んだからである。
いくつかの研究により、ベラルーシ、ウクライナ、およびロシアの子供での甲状腺癌の発生が増えていることが判った。
IAEAの報告によると、「事故発生時に0歳から14歳だった子供で、1,800件の記録された甲状腺癌があったが、これは通常よりもはるかに多い」と記されている。
発生した小児甲状腺癌は大型で活動的なタイプであり、早期に発見されていたら処置することができた。
処置は外科手術と、転移に対するヨウ素131治療が必要である。現在までのところ、このような処置は診断されたあらゆるケースにおいて成功を収めているようだ。

1995年、世界保健機関は、子供と若年層に発生した700件近い甲状腺癌をこの事故と関連付けた。10件の死亡が放射線に原因があるとした。
しかし、検出される甲状腺癌が急速に増えているという事実は、そのうち少なくとも一部はスクリーニング過程によって作り出されたものであることを示唆している。
放射線により誘起される甲状腺癌の典型的な潜伏期間は約10年であるのに対し、一部地域での小児甲状腺癌の増加は1987年から観測されている。
しかし、この増加が事故と無関係なのか、あるいはその背後にあるメカニズムかは、まだ十分に解明されていないとIAEAは主張している。

これまでのところ白血病の識別できる増加は無いが、過去の被曝者の健康調査の結果、白血病は被曝から発病まで平均12年、固形ガンについては平均20~25年以上かかることが分かっている。このことから、白血病および固形ガンが通常に比べてどれだけ増加するのかは継続的な調査によって判明すると予想される。

資金不足、不十分な時系列的疫学調査、貧弱な通信設備、および多くの要因からなる緊急の公衆衛生問題により、旧ソ連では疫学的調査が遅々として進んでいない。
適切に設計された疫学的調査よりも、スクリーニングに重点が置かれてきた。適切な科学インフラが不足しているため、国際的に疫学的調査を体系だてて行うことが遅れている。

ベラルーシ・ウクライナは、環境の回復、退避と再定住化、汚染されていない食料の開発と食料流通経路の開発、公衆衛生への対策などを行ってきたが、重過ぎる負担になっている。国際機関と外国政府は広範囲に渡る物流支援、人道支援を行ってきた。加えて、欧州委員会と世界保健機関は、ロシア、ウクライナ、ベラルーシでの疫学的調査基盤を強化し、あらゆる種類の疫学的調査の能力を向上させている。

住民が元々暮らしていた場所から離れた区域へ再定住化した結果、家族、社会ネットワークが離散し、既に住んでいる住民から嫌われるような地域に移転することにより、心理的影響が与えられた。

住民は現在でも少なくとも半年に1回は定期的な健康診断を受けており、健康に不安を持っている。
一部の人には、男性では頭髪が抜けたり、女性ではひげが濃くなったりといった症状を訴える人もいる。

福島原発周辺は「危険無人地帯」の宣言をして住民を追い出すべきです・・・・・・・・木村草弥
cherunobuiri.jpg
↑チェルノブイリ並みの放射能汚染を想定した範囲を地図化したもの

福島原発周辺は「危険無人地帯」の宣言をして住民を追い出せ・・・・・・・・木村草弥

海外では風評というよりも無知がまかり通ってますが、それも道理ではあります。一概に非難できません。
逆に日本では、特に「原発」立地の辺りでは、放射能の怖さが全く認識されてません。
だからこそ東電の安全神話にまんまと乗って、能天気にも原発誘致に乗ったのでしょう。
福島原発周辺40キロ圏内は今後30年くらいは健康のことを考えれば「無人地帯」となるでしょう。
放射能の影響は十年以上経ってから出てきます。

昨日、現地の飯館村に出向いた福山官房副長官(京都出身です)に住民から出されている苦情が放映されましたが、
これらを見ると、先に書いた「放射能の怖さ」が、全く判っていないことが判ります。
これは政府の被害を抑えた報道や小出しの対策が裏目に出たもので、政府の失策です。
「危険無人地帯」の宣言をして住民を追い出すべきです。
補償は、その後のことです。
政治家の「見通し」「哲学」の無さが一番怖いです。


ここで私の記事が「恣意的」でないことを明らかにするためにネット上に載る「asahi.com(朝日新聞社)」を転載しておく。↓
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asahi.com(朝日新聞社)
「おれの農業は」「牛どうなる」途方に暮れる飯舘村民2011年4月17日5時12分 (転載)

 本当にムラに戻れる日は来るのか――。向こう1カ月をめどに村外へ避難するよう政府が求めている福島県飯舘(いいたて)村。静かな暮らしを営んできた村人たちは、原発事故という突如降りかかった厄災に怒り、不安を抱え、途方に暮れている。

 16日午後、福山哲郎官房副長官ら政府関係者と菅野典雄村長、村民の代表らが村内で会合を持った。

 「村民を置き去りにして話が進んでいる」「避難というのは、この地に後で戻ってくるということだ。それを忘れないでくれ」。切々と訴える村人たち。避難を前に、いつ避難指示が解除されるかに関心が集まったが、福山氏は「原発の安定が保たれることが前提」と述べるにとどまった。

 「計画的避難区域」という耳慣れない言葉が村民に突きつけられたのは、地震から丸1カ月たった11日。福島第一原発の事故後、村では県内でも際だって高い放射線量が観測されてきた。長く暮らすと健康に影響があるとして政府は全村民の避難を求めた。

 阿武隈高原に開けた村は山林が75%を占め、約1700世帯、6100人が暮らす。「飯舘牛」で知られる畜産と農業が柱だ。

 計画避難が持ち上がってから村は連日、住民集会を開いている。13日夜、小学校の体育館は500人を超える人であふれかえった。役場の男性職員がつぶやく。「祭りでも、こんなに人が集まったことねえな」

 「質問のある方はマイクの方へ」。司会者の呼びかけに老若男女が列をなす。

 「高齢の母を連れて避難するのは無理だ」「仕事を失ったら、国や東電はどこまで補償するんだ」――。不満や疑問の声が次々とあがるが、政府から十分な情報が得られない村側は明確には答えられない。

 「ふざけんじゃねえぞ!」。お年寄りが叫ぶと、一斉に拍手がわいた。

 「農家廃業、失業中です」。マイクを握って訴えた赤石沢忠則さん(50)を後日訪ねた。

 自宅を囲む杉林には肉厚のシイタケがあちこちに生えている。「収穫もできやしない」。赤石沢さんは無念そうに足元を蹴った。

 トルコキキョウなどの花やコメ、シイタケを中心とする専業農家。20年前から一棟一棟建て増したビニールハウスは13棟になり、年に1400万円前後の生産高がある。3人の子を育て上げ、7月に長男(27)の結婚式を控え、さあこれからと意気込んだ矢先の「暗転」だった。

 有機栽培にこだわり改良を重ねた自慢の土も、収穫間近の葉物野菜もシイタケも、ダメだろう。

 地元に残っても仕事はない。だが避難が長引けば、手塩にかけた田んぼもハウスも何もかも捨てることになりかねない。

 「こんなことでおれの農業が終わる? そんなことがあっていいのか?」

 畜産関係者が注目する子牛の競りが今月中旬にあった。佐藤宣征(のぶゆき)さん(69)は2頭を出品。風評被害を心配したが、ともに相場通りの値で競り落とされた。

 「安全だとも不安だとも特に意識したことはない」。海からの風がイネに与える影響を心配したことはあっても、約40キロ離れた原発は常に遠い存在だった。

 その風に乗って放射性物質は村にやってきた。原発の恩恵など何も受けてこなかった、この村に。

 福山氏は16日の会合で、村外に牛を移動させる案に触れた。佐藤さんはそうした計画を「ばかなことを」と思うだけだ。

 目の前の水田でイネを育て、順繰りに刈り取っては乾燥させて母牛に食べさせる。そうしてコストを抑え経営を保ってきた。「他に移したらどれだけかかるか。この施設を全部捨てろっていうのか。いきなり他に移された牛が順調に育つかって。機械じゃないんだ。牛飼いの実情を知らない連中の発想だ」

 「6月えいこ、ふく 10月やすこ、なおみ……」。壁の黒板に、出産を控えた母牛の名前がチョークで書いてあった。「そのころ、こいつらどこにいんのかな」。
佐藤さんがぼそりつぶやく。
「おれもこいつらも、だれも何も悪いことしてねえのにな」 (松川敦志)
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しかし、この記事を見ても、文脈は多分に「情緒的」である。新聞社の確固たる意見があれば、違うはずである。
地震・大津波は天災である。だが福島原発の被害、爆発・放射能漏れは人災だ。
マスコミは、率先して放射能の危険性を声を大にして報道すべきである。
何のために原発事故の危険性を「レベル7」まで高めたのか。
放射能の影響は十年以上経ってから出てくることである。
胎児、幼児、子供たちの行く先を考えよ。
騒ぎ過ぎたくらいで丁度いいのである。
周辺住民たちよ、目を覚ませ!


ここで私の立場を説明しておきたい。
「原発事故」は、世界的にみて
1979/03/28 アメリカ スリーマイル島発電所事故
1986/04/26 ソ連チェルノブイリ発電所事故
1991/02/09 関西電力美浜発電所二号機事故
1995/12/08 動力炉・核燃料開発事業団、高速増殖炉もんじゅナトリウム漏洩事故
など色々あるが、私はそれらの事故当初から一貫して原子力発電所には建設反対の立場を堅持している。
原発事故は、上に挙げたものでも、それぞれ事故の内容は異なっているが、いずれも一旦事故が起これば、その被害は甚大だということである。
一時的な被害にとどまらず、その影響が後に長く続くというのが特徴である。
「無知」に終始して、被害を受けてから気づくというのは悲しいことである。

世の中には「理不尽な」ことが起きる。
たとえば昨年来、宮崎県で起こった「鳥インフルエンザ」それに続く家畜の「口蹄疫」。
飼育家たちは、降って湧いた災難に振り回され鳥や家畜を泣く泣く殺さざるを得なかった。
今回の大地震、大津波もまさに大災難である。まさに「運命」としか言いようがない。それは甘受しよう。
しかし、その後に続く福島原発の事故は「人災」であって、許しがたい。
人智をあげて立ち向かおうではないか。


週刊朝日2011年04月01日号配信「原発元設計者が米メディアで告白「原子炉構造に欠陥あり」──危機続く福島第一原発
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危機がつづく「福島第一原発」だが、すでに報道されていることだから、もう多くの方がご存じだと思うが、
下記 ↓ のような記事が出ている。引用したいが、著作権の関係もあるので、「リンク」に貼ってあるので読んでみてください。

週刊朝日の記事

    原発元設計者が米メディアで告白「原子炉構造に欠陥あり」
                ──危機続く福島第一原発  週刊朝日2011年04月01日号配信
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   放射能に汚染された「水」を海に放出するなど、東電は、いよいよ追い込まれてきた。
        事態の推移を冷静に見届けなければならない。
       事は国民の生命に関する、深刻な事態だからだ。
      東電、政府に対する責任追及もさることながら、
   事態を収拾するために即刻「死に物狂い」の処置を取れ!!!


心配してきた悪いニュースが、次々と入ってくる。
茨城県の漁船が獲ってきた魚の荷揚げを千葉県の銚子港で拒否されたという。
そりゃ、そうだろう。
福島県沖で、強い放射能を帯びた「原発の排水」を11500トンも大放出しているのだから、
海の大汚染は、素人でも想像がつくではないか。もう、魚も怖くて口に出来ない。
陸上では、野菜も果物も、牛乳も汚染された。
それらを作っている農民、獲っている漁民。
それを食べる国民──消費者の心情を考えてみたことがあるのか。

「原子力保安院」なんて言ったって、あの手この手で原発安全神話を振り撒いてきた国民を騙して来た官僚と同じ省ではないか。
まるで「泥棒と警官」ではないか。 そんな者に危機管理が出来る筈がない。
        国民の皆さん、もう騙されてはイケナイ!
    官僚というのは「責任を取ろうとしない人種」である。
 だから、この機会に、徹底的に、彼らに「責任を取ってもらおう」ではないか。
こういう追求をすることによって、追い込まれた官僚は、ようやく重い腰を上げるのだ。


   少しは「お役人」と接触があり、その度に裏切られ「煮え湯」を呑まされた経験が、私にはある。
       国民よ、怒れ!!「従順」など美徳でも何でもない!!
   それこそ今の日本の危機を乗り切る原動力であることを知れ!!




放射能汚染の危険に身を張って働いているのは「自衛隊」「消防」などであり、それらの人々には頭が下がる。心から感謝する。
米軍の陸、海、空軍の援助にも涙とともに感謝の念を捧げたい。
ほかに鉄道、道路復旧に尽力する人々。
救援物資を輸送するドライバーたち。避難所などで働くボランティアの人々。
そして、多くの「救援金」を届ける人々の善意。。。。。これらを無駄にしないように東電、政府は死に物狂いで、やれ!

木村草弥第一歌集『茶の四季』がネット上に「古本」で売りに出ている。。。。
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──雑文──

   木村草弥第一歌集『茶の四季』その他が
     Amazonのネット上に古本で売りに出ている・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


2005年の秋あたりから、Amazonのサイトで、私の第一歌集『茶の四季』(角川書店)が「古本」used本として売りに出るようになった。
この頃では「オークション」形式のものも出てくる始末である。

気がついた初めは、googleの検索サイトで「木村草弥」と入れると、これが出てきたから判った。
「㈱高原書店」と「ありがとう書店」のなどから出ている。値段は千円くらいから高いものでは本についている定価よるも遥かに高い数千円の値がついているものもある。
その後の数年間で古本サイトで見かけるのもザラになった。
これらの本は、私が歌壇の人に差し上げたものが蔵書整理の際に古書店に買い取られたものであろう。
私の著書が古本として流通するということは、むしろ喜ぶべきことだと、私は思う。
ここで私の四冊の歌集と一冊の詩集をまとめて紹介しておこう。
昨年暮れに出した詩集『愛の寓意』の古本は、さすがにまだ出回ってはいないようだ。

トップに載せたのは第一詩集『免疫系』(角川書店2008/10/25刊)である。
このカバーは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」という有名な画像を配したもの。
中身の作品はともかく、このカバー装はいい、と褒められた。

茶の四季・再

↑ 二番目に載せたのが第一歌集『茶の四季』(角川書店1005/07/25初版、1995/08/25二刷)である。
私は若いときから数十年間「茶」に関わって生きてきたので、茶に関する拘りは並ではない。
この本には、そんな私の茶にまつわる諸々が描出してある。

↓ 写真③は、第二歌集『嘉木』(角川書店1999/05/31刊)である。 

嘉木

こうやってスキャナで取り入れると、なんだか色彩が白けちゃって趣が出ないが、現物は薄いセピア色のカバーで、落ち着いた色合いである。
カバー装には昔の手作業での製茶風景の絵が表表紙、裏表紙にわたって配置してあって、この表紙装丁は、その前後数年間の角川書店装丁展で入賞したものであり、思い出ふかいものである。
「嘉木」とは、唐代の茶道の先駆者・陸羽の著『茶経』の出だしの言葉「茶は南方の嘉木なり」に由来する。

樹々の記憶0001

↑ 写真④は、第三歌集『樹々の記憶』(短歌新聞社1999/07/18刊)である。
この本に使った写真は私の次女で写真家の木村ゆりが撮った森の写真を使った。
彼女は大阪の写真スタジオに住み込んだりして苦労して写真の基礎を学んできた。この世界も徒弟奉公のような古い世界で、安月給で働いてきた。
その後、独立して彼女の文筆の才能も生かして「フォトライター」という肩書きで、ガイドブックなどの取材を主にしていたが、バブル期の反動で以後この世界も、とても厳しい。
この本の題名は私の好きなアイルランドの歌姫・エンヤのアルバム Memory of trees から拝借した。
この歌集は、新かなづかいを採用し、五七五七七という定型ではなく「自由律」の歌になっている。

嬬恋

↑ 写真⑤は第四歌集『嬬恋』(角川書店2003/07/31刊)である。
カバーの写真は、スリランカの巨岩に描かれている「シーギリヤ・レディ」という絵である。これは私が実際に現地に赴いて写真に撮ってきたものである。
ここには、ぜひ行ってみられることを、お勧めする。
この頃、妻が体調を壊したので、「嬬恋」という題名には、私の妻への想いがこめられている。
「嬬恋」というのは群馬県の南西の、長野県から入ってすぐのところにある実際の地名なのである。
この土地には草津温泉などがあり、私たち夫婦の思い出の地でもあり歌集名とした。

なお、角川書店刊の本は、歌集、詩集を含めて、いずれも「岸顕樹郎」君の装丁である。
彼とは1995年正月にシチリア島と南イタリアの旅で同行者で一緒に旅をしたが、装丁家であることが判り、以後、彼の手を煩わせることになった。
彼を角川書店に引き合わせたのも私であり、以後、岸君は角川書店の歌集、句集の装丁の多くを手がけている。
不思議な縁というべきである。

「愛の寓意」

↑ 念のために最新刊の第二詩集『愛の寓意』(角川書店2010/11/30刊)の写真も出しておく。
いずれの本も「題名」をクリックしていただけば「リンク」になっているので、書評や抄出、本文などをお読みいただける。


参考資料 「原子力発電」の危険性と今後について
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(参考資料)
   2011/03/28福島原発敷地内の土壌からプルトニュームが検出された。
 今や排水中から極めて高い数値の放射能が測定されている。  
 極めて危険な時期に突入したのは確かである。
   ここに改めて資料を掲載して注意を喚起したい。
 福島原発三号機の燃料としてプルサーマルでプルトニュームが使われている。
 その燃料棒が破損して大気中にプルトニュームが放出されたのは間違いない。
 長崎に落された原爆はプルトニュームの核分裂によるものである。
 今まで、その危険性が再三指摘されているのに国民─特に周辺住民を欺いて
 今日の危険な領域に立ち至ったのは残念である。
 今の危機はソ連のチェルノブイリ事故に匹敵する段階に近づきつつある。
 これらの危険性については、つとに内橋克人などが警告してきたところである。
 原発の危険性に頬かむりをして原発建設を推し進めた政府、御用学者、経営者、
 マスコミの責任を声を大にして申上げたい。
 政府は速やかに事態を終息させるために、また周辺住民の避難に全力をあげよ。
 このままでは、一帯の農、畜産物、魚などが食べられなくなってしまうだろう。
 「大したことはない」と言われているうちに事態は益々ひどくなってきたではないか。
 一帯の住民の「健康被害」が出てからでは手遅れである。
 福島原発は、もちろん「廃炉」だ。
 周辺住民の皆さんも重大な危険を認識して速やかに行動されたい。
 情報も良いか判断する力を持ちたい。
 安斎育郎などは原子力の専門家でありながら一貫して平和を追求してきた人なので信頼できる。
 つい昨日あたりからNHKラジオに呼ばれるようになってきた。


枝野幸男官房長官は29日、福島第1原発の敷地内でプルトニウムが検出されたことをめぐり「燃料棒がある程度溶けたことを立証するもので、
とても深刻な事態だ」と発表した。
21日と22日に採取した原発敷地内5カ所の土壌から、プルトニウム238、239、240などが検出された。
プルトニウム238の濃度は土壌1キロ当たり0.54ベクレルと、通常日本で検出される濃度の約3.6倍だった。

 原発監督機関の原子炉安全・保安院の西山英彦審議官はこの日、毎日新聞とのインタビューで
「放射性物質が露出しないよう、福島第1原発にあるべき5重の壁が破損したということを意味する」と話した。
5重の壁とは、燃料棒、覆管、圧力容器、格納容器、格納庫(建屋)のことを指す。

 日本政府と東京電力は深刻な状況を認めている。「現段階では人体に影響を与えない程度の微量だ」としながらも、かなり緊張した状態だ。
調査時点が1週間前のため、新たに調査を行えば検出量はさらに増加する可能性が高いためだ。

 プルトニウム238の半減期は88年で、239の半減期は2万4000年だ。人体に蓄積されると肺がんなどを誘発する。
京都大学原子炉実験所の小出裕章助教は「プルトニウムが検出されたということは、炉心の状態が非常に悪化したという証拠だ」と話した。
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原子力発電
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

原子力発電の施設に関しては原子力発電所を参照
核分裂反応を安全に維持する装置については原子炉を参照
核融合炉に関しては核融合炉を参照
軍用の推進機関としての原子炉については原子力空母、原子力潜水艦、原子力船を参照
宇宙での核反応を使った発電については原子力電池を参照
原子力関連の事故に関しては原子力事故を参照

概要
原理
原子力とは、原子核反応により得られるエネルギー、核エネルギーのことである。原子核反応には核分裂反応と核融合反応の2種類の反応があるが、現在原子力エネルギーとして実用化されているのは核分裂反応のみであり、そのため、単に「原子力発電」と言う場合には核分裂反応のエネルギーを熱エネルギー、運動エネルギーへと変換し、発電する方法を指す。

原子力発電には、大きく分けて3つの要素が必要である。核分裂反応を起こす元となる核燃料、核分裂反応を起こさせる原子炉、そして原子炉から取りだした熱で発電を行う発電施設である。

核分裂反応 詳細は「核分裂反応」を参照

核分裂反応とは、何らかの要因で中性子を捕捉した原子が2つないしそれ以上に分裂することをいう。このとき、その原子は中性子を放出することがある。そして放出された中性子がまた別の原子に捕捉され、さらにまたその原子が分裂を起こし、そしてそこからまた中性子が放出され、という連鎖反応が起きることがある。こうした連鎖反応により核分裂反応が持続している状態を臨界と呼ぶ。原子炉において初めて臨界が達成された時を初臨界といい、これはその原子炉が実際に稼働した最初の時とされる。

基本要素
核燃料
燃料ペレット詳細は「核燃料」を参照

原子には、中性子を捕捉して分裂する物と、捕捉しても分裂しない物があることが知られている。分裂する物として代表的なものは、ウランの放射性同位体であるウラン235、プルトニウム239である。しかし、プルトニウム239は天然にはごく微量しか存在しないため、核燃料としてはウラン235が使われる。このウラン235は天然鉱石である閃ウラン鉱に含まれる。しかしこの中にはウラン235が0.7%程度しか含まれていないため、21世紀初頭現在の一般的な原子炉で核燃料として利用するには、ウラン濃縮工程とよばれるウラン235の濃縮作業が必要となる。

また、分裂しない物としては、ウラン238が知られている。ウラン238は、中性子を捕捉することによってプルトニウム239に転換でき、これを核燃料として使用することができる。

原子炉
原子力発電における核分裂反応において必要なことは、核分裂反応を制御することである。核分裂反応の制御とは、開始、持続(臨界)、そして停止である。原子力発電においては、これらが自由に制御されなければならない。この、核分裂反応を制御できるということが原子力発電と原子爆弾を分ける大きな違いである。そして核分裂反応を制御する装置が原子炉である。

原子力発電に使用される原子炉には様々な種類がある。原子炉の種類は、減速材と呼ばれる中性子の制御を行う素材と、冷却材と呼ばれる原子炉から熱を運び出す素材の2つによって分類される。減速材としては、黒鉛、重水、軽水[注釈 1]などがある。冷却材としては、炭酸ガスや窒素ガスなどのガス、重水、軽水などがある。現在の日本の商用原子力発電では、減速材、冷却材のどちらとも軽水を使用している。これは軽水炉と呼ばれる。

核分裂炉を、用いる減速材で分類すると以下のように分けられる。

軽水炉
加圧水型原子炉 - 沸騰水型原子炉
重水炉
CANDU炉 - 新型転換炉 - ガス冷却重水炉
黒鉛炉
黒鉛減速ガス冷却炉 - 黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉 - 溶融塩原子炉
高速炉
高速増殖炉

発電施設

加圧水型原子炉原子力発電は、核分裂反応で発生する熱を使って水を沸騰させ、その蒸気で蒸気タービンを回すことで発電機を回して発電する。一方、火力発電では石油や石炭、液化天然ガスといった化石燃料を燃やして熱を作り出して蒸気を発生させ、発電を行っている。つまり、原子力発電と火力発電では、発生した蒸気でタービンを回し発電機で発電するという点で、同じ仕組みを利用しているといえる。

原子力発電所の象徴として、冷却塔の写真が使われることが多いが、これは発電に使用できなかった余りの熱を外部へ水蒸気として排出するためのものである。蒸気による発電では、熱力学第二法則により、発生した熱のすべてを電気エネルギーに変換することは出来ず、必ずある程度の廃熱が発生してしまうことが分かっている。冷却塔はその廃熱を処理するためのものである[注釈 2]。一部の原子力発電所は海や川のそばに建設し、熱を温水の形で海や川に排出することで冷却塔を省いている。日本国内の原子力発電所は全てこのようにして冷却塔の必要がない構造となっている。

施設構成
加圧水型原子炉の模式図
Schema_Druckwasserreaktor.png

1. 原子炉圧力容器
2. 燃料棒
3. 制御棒
4. 制御棒駆動装置
5. 加圧器
6. 蒸気発生器
7. 低温の二次冷却水
8. 高圧蒸気タービン
9. 低圧蒸気タービン
10. タービン発電機
11. 励磁機
12. 復水器
13. 冷却水
14. イオン交換器
15. 二次冷却水循環ポンプ
16. 冷却水供給ポンプ
17. 一次冷却水循環ポンプ
18. 電力配線
19. 蒸気
20. 原子炉格納容器

汽力発電の一種である原子力発電も原理はランキンサイクルであるため、作動流体である冷却材のサイクルを形成する原子炉、蒸気タービン、復水器、ポンプが中心となる。

またこの他にも補助的な役割を果たす多くの機器や設備が必要となる。

軽水炉を使用する原子力発電所の敷地内における施設、機器の構成の概要は以下のようになっている。

原子炉建屋
原子炉格納容器
燃料交換機
燃料貯蔵プール
原子炉圧力容器
制御棒
燃料集合体
燃料被覆管
燃料ペレット
原子炉補助建屋
放射性廃棄物処理設備
中央制御室
タービン建屋
蒸気タービン
タービン発電機
変圧器
送電線
非常時発電機
固体廃棄物貯蔵庫
取水口
原子力発電プラントで特徴的な設備は気体、液体、固体の放射性廃棄物処理設備や放射線を検出するための環境センサー類、放射線管理区域の出入りを管理する設備である。

火力発電所との差異
横浜火力発電所
タービン発電機一般的には、分かりやすく「原子力発電所でも火力発電所でも、蒸気タービンによる発電方式ということでは同じである」と説明されることがある。しかし、厳密には以下の点で違いがある。

蒸気
タービンを回す蒸気が原子力発電所では約284度、6.8MPa[1]であり、石炭火力発電所の蒸気の約600度、25MPa[1]よりも温度、圧力が低く設計されている。この理由は、核燃料棒の被覆に使われているジルコニウムが比較的高温に弱いために[2]一次冷却水を高温には出来ないためである。また、火力発電所では超臨界流体である超臨界蒸気が使用されている。超臨界流体とは、液体の性質と気体の性質を持った非常に濃厚な蒸気であり、熱を効率良く運ぶことが出来るが高温高圧状態が必要なため、原子力発電ではこれを利用することは現在は出来ない。これらの理由から一般的な火力発電所の熱効率は約47%程度[3]であるのに対し、21世紀初頭現在の原子力発電における熱効率は約30%程度である[4]。尚、冷却材に超臨界流体である超臨界圧軽水を用いた超臨界圧軽水冷却炉が現在研究中であり、これを原子力発電に用いれば熱効率は45%程度まで上昇すると考えられている[5]。

タービン
原子力用タービンの回転数は1500rpm又は1800rpmであるが、火力用タービンは3000rpm又は3600rpmである[6]。

歴史
アメリカ、EBR-I 世界初の原子力発電を行った発電所
アメリカ、シッピングポート原子力発電所
世界の原子力発電の推移グラフ。上段 : 発電容量、下段 : 発電所数
アメリカ、スリーマイル島原子力発電所
日本、東海発電所史上初の原子力発電は、1951年、アメリカ合衆国の高速増殖炉EBR-Iで行われたものである[7]。この時に発電された量は、200Wの電球を4個灯しただけであった[8]。

本格的に原子力発電への道が開かれることとなったのは、1953年12月8日にドワイト・D・アイゼンハワー大統領が国連総会で行った原子力平和利用に関する提案、「Atoms for Peace」がその起点とされている。これは、従来核兵器だけに使用されてきた核の力を、原子力発電という平和利用に向けるという大きな政策転換であった。アメリカではこの政策転換を受け、1954年に原子力エネルギー法が修正され、アメリカ原子力委員会 が原子力開発の推進と規制の両方を担当することとなった[9]。

1954年6月27日、ソビエト連邦のモスクワ郊外オブニンスクにあるオブニンスク原子力発電所が、実用としては世界初の原子力発電所として発電を開始し[10]、5MWの発電を行った。

1955年に、原子力平和利用国際会議が開催され、原子力技術の発展について討議した[11]。

1956年に、世界最初の商用原子力発電所としてイギリスセラフィールドのコルダーホール発電所が完成した[12]。出力は50MWであった。アメリカでの最初の商用原子力発電所は、1957年12月にペンシルベニアに完成したシッピングポート原子力発電所である。

1957年にはEEC諸国によりユーラトム が発足した。同年に国際原子力機関 (IAEA) も発足した[12]。

原子力発電初期のキャッチフレーズは、「Too cheap To meter」であった。これは、「原子力発電で作った電気はあまりに安すぎるので、計量する必要がないほどだ」、という意味である[13]。原子力発電はそれだけ安く大量に電気を供給できるものと期待されていた。しかし現実はそうではなかった。バックアップ装置の増設等により、建設費が高騰したのだ[13]。原子力発電は他の発電に比べて設備費の割合が非常に大きいため、建設費が高騰するとその影響がより大きくなってしまった。

1974年には、アメリカ原子力委員会 (AEC) が推進と規制の両方を担当する事への批判から、AECを廃止し、推進をエネルギー研究開発管理部 (ERDA)、規制を原子力規制委員会 (NRC) に分割することとなった[9]。

1977年、アメリカでは民主党のジミー・カーター政権が誕生した。カーター政権は1977年4月に核拡散防止を目的としてプルトニウムの利用を凍結する政策を発表した。これによりアメリカでは高速増殖炉の開発が中止され、核燃料サイクルが中止された。これ以降アメリカでは核燃料は再処理されず、基本的にワンススルー利用されるものとなった[14]。

1979年3月28日、スリーマイル島原子力発電所事故が発生した。この事故は、世界の原子力業界に大きな打撃を与えた。特にアメリカ国内では先述した建設費用の高騰と合わせる形での事件であったため、原子力発電の新規受注は途絶えた[15]。

続いて1986年には人類史上最悪の原子力事故であるチェルノブイリ原子力発電所事故が発生。これにより原子力のリスクに対する大衆の認識は大幅に上がることになった[16]。

日本
1945年8月、第二次世界大戦敗戦後、日本では連合国から原子力に関する研究が全面的に禁止された[注釈 3]。しかし1952年4月にサンフランシスコ講和条約が発効したため、原子力研究は解禁されることとなった[17]。

日本における原子力発電は、1954年3月に当時改進党に所属していた中曽根康弘、稲葉修、齋藤憲三、川崎秀二により原子力研究開発予算が国会に提出されたことがその起点とされている。この時の予算2億3500万円は、ウラン235にちなんだものであった[18]。

1955年12月19日に原子力基本法が成立し、原子力利用の大綱が定められた。この時に定められた方針が「民主・自主・公開」[注釈 4]の「原子力三原則」であった[19]。そして基本法成立を受けて1956年1月1日に原子力委員会が設置された[20]。初代の委員長は読売新聞社社主でもあった正力松太郎である[21]。正力は翌1957年4月29日に原子力平和利用懇談会を立ち上げ、さらに同年5月19日に発足した科学技術庁の初代長官となり、原子力の日本への導入に大きな影響力を発揮した。このことから正力は、日本の「原子力の父」とも呼ばれている。

1956年6月に日本原子力研究所、現、独立行政法人日本原子力研究開発機構が特殊法人として設立され、研究所が茨城県東海村に設置された[22]。これ以降東海村は日本の原子力研究の中心地となっていく。

1957年11月1日には、電気事業連合会加盟の9電力会社[注釈 5]および電源開発の出資により日本原子力発電株式会社が設立された[23]。

日本で最初の原子力発電が行われたのは1963年10月26日で、東海村に建設された実験炉であるJPDRが初発電を行った。これを記念して毎年10月26日は原子力の日となっている[24]。

日本に初めて設立された商用原子力発電所は同じく東海村に建設された東海発電所であり、運営主体は日本原子力発電である。原子炉の種類は世界最初に実用化されたイギリス製の黒鉛減速炭酸ガス冷却型原子炉であった。しかし経済性等の問題[25]によりガス冷却炉はこれ1基にとどまり、後に導入される商用発電炉はすべて軽水炉であった。

略年表
1895年 - 放射線の発見[7]。
1939年 - 原子核分裂の発見[7]。
1951年 - 世界初の原子力発電がEBR-Iで実施[7]。
1953年 - Atoms for Peace提案[12]。
1954年 - ソビエト連邦のオブニンスク原子力発電所発電開始[10]。
1955年 - 原子力基本法が成立[26]。
1956年 - 初の商用原子力発電所、英国のコルダーホール発電所運転開始[12]。
1957年 - 国際原子力機関発足[12]。
1963年 - 日本初の原子力発電実施[12]。
1966年 - 日本初の原子力発電所、東海発電所完成[7]。
1974年 - アメリカ原子力委員会分割[9]。
1979年 - スリーマイル島原子力発電所事故発生[16]。
1986年 - チェルノブイリ原子力発電所事故発生[16]。
1999年 - 東海村JCO臨界事故発生[27]。
2006年 - 国際原子力パートナーシップ発表[28]。

原子力発電の現状 : 2009年
■青 : 原子力発電を実施中で新規建設も実行中の国。
■水 : 原子力発電を実施中で新規建設を計画中の国。
■緑 : 原子力発電を実施していないが新規建設中の国。
■薄緑 : 原子力発電を実施していないが新規計画中の国。
■橙 : 原子力発電を実施中。
■赤 : 原子力発電を実施中だが段階的に廃止予定の国。
■黒 : 商用原子力発電が認可されていない国。
■灰 : 原子力発電を実施していない国。
各国の原子力発電比率2008年の実績では、原子力発電は世界の全発電量の内、約15%を占めている[29]。また世界30か国で432基の原子力動力炉が運転されている[29]。

以下に各地域の原子力発電の現状を記載する。

米国
米国は最も多くの量の原子力発電を行っており[29]、原子力発電によってアメリカ国内の総電力の20%を賄っている[30]。

中南米
2005年12月の時点で中南米で原子炉を運転している国はメキシコ、アルゼンチン、ブラジルの3か国である。尚、キューバは1983年に原子力発電所の建設を開始した事があったが資金面の影響により1992年に工事を中断し現在に至っている[31]。

ロシア
ロシアで運転している原子炉は計27基2.319万kW[32]、2005年の発電量に占める原子力発電の割合は15.8%[33]。ロシアでの問題は老朽化である。運転中の原子炉の内、6割が老朽化していると言われている[34]。

欧州
欧州全体での発電量に占める原子力発電の割合は2009年の時点で28%[35]。EUでの原子力政策はEU加盟の各国によって違いがあり、ノルウェー、アイスランド、ポーランド、イタリア等の国では原子力発電は行われていない[35]。反対にフランスは発電量に占める原子力発電の割合が世界で最も高い国である。59基もの原発が稼動しており[35]、総電力の約80%もの電気エネルギーを原子炉から得ている[30]。2007年には国内純発電量の12.4%に相当する電力を輸出している[36]。

また、ベルギーでは2004年の時点で7基の原子炉を使用しているが、既に2003年1月に脱原子力法が議会で可決、成立しており、2025年までに原発を廃止するとしている[37]。

アフリカ
アフリカ地域の1人あたりの電力使用量は先進国と比べるとまだまだ低い水準であり[38]、原子力発電を実施している国は南アフリカ共和国ただ1国である。実施は1984年。発電量に占める原子力発電の割合は2005年の実績では5.5%であった[39]。その他、エジプト、ケニア、ナイジェリアといった国々が2011年2月時点では原子力発電の導入を検討しているとされている[40]。

中東
中東地域ではイランのブシェール原子力発電所が唯一の稼動中の原子力発電所である[41]。しかし、トルコ[42]、UAE[43]で原子力発電所の新規建設が決定されている。

中国
中華人民共和国における原子力発電は1994年に開始されたばかりで後発国といえる。2003年の発電量に占める原子力発電の割合は1.5%となっている[44]。

日本
日本の原子力発電は、経済性や安全性から軽水炉の2つのタイプ、沸騰水型原子炉 (BWR) と加圧水型原子炉 (PWR) が使われている。また、需要に合わせた電気出力の増減、負荷追従運転は行わず、常時一定の電力供給を専門としている。

2010年現在、日本における電力量の約23%を原子力が担っている[30]。一次エネルギーとしての原子力エネルギーは電力事業のみであり、日本での一次エネルギーに対する割合は2002年の時点で15%程度となっている[45]。

また、2010年3月に営業運転期間が40年に達した敦賀発電所1号機をはじめ、長期運転を行う原子炉が増加する見込みである事から、これらの安全性の維持が課題となっている[46]。

発電比率
日本の各電力会社での全発電量に占める原子力発電比率は以下の通り。

北海道電力 : 約40%[47]
東北電力 : 約16%[48]
東京電力 : 約23%[49]
中部電力 : 約15%[50]
北陸電力 : 約33%[51]
関西電力 : 約48%[52]
中国電力 : 約8%[53]
四国電力 : 約38%[54]
九州電力 : 約41%[55]
沖縄電力 : 0%[56]
世界の原子力発電所開発状況
詳細は「原子力発電所」を参照

31か国中上位15か国を掲載。2007年のデータ[32]。

アメリカ : 104基 10,606万kW
フランス : 59基 6,602万kW
日本 : 55基 4,958万kW
ロシア : 27基 2,319万kW
ドイツ : 17基 2,137万kW
大韓民国 : 20基 1,772万kW
ウクライナ : 15基 1,384万kW
カナダ : 18基 1,343万kW
イギリス : 19基 1,195万kW
スウェーデン : 10基 938万kW
中国 : 11基 912万kW
スペイン : 8基 773万kW
ベルギー : 7基 612万kW
台湾 : 6基 516万kW
インド : 17基 412万kW
世界合計 : 435基 39,224万kW

今後
核融合の実験施設である国際熱核融合実験炉の炉心モデル
第四世代原子炉に挙げられる高速増殖炉の「もんじゅ」
核燃料サイクルの概念図。1. 閃ウラン鉱の採掘、2. 発電所から再処理工場へ、3. 地層処分、4. 発電所の燃料へ再加工現在、世界的には2つの流れがある。すなわちエネルギー源としての原子力の利用を削減、廃止していこうとする流れと、エネルギー源としての原子力の利用を推進していこうとする流れである。

原子力撤廃 詳細は「原子力撤廃」を参照

この立場に立つ主な国としてドイツがある[57]。また、ベルギーも2003年1月に脱原子力法が成立し、2004年現在7基ある原子炉を2025年までに全廃することになっている[37]。

スウェーデン、イギリス、イタリアは脱原子力を過去に目指していたものの、現在では地球温暖化等の問題によりその政策を見直した[58]。

原子力推進 詳細は「国際原子力パートナーシップ」を参照

一方、アメリカは2006年に輸入化石燃料への依存量を減らすなど幾つかの目的を持つ新しいエネルギー政策「国際原子力パートナーシップ」を発表。日本、フランス、中華人民共和国、ロシアなどとの協力によってこの政策を推進してゆくことを発表した。

2007年にはオーストラリア、ブルガリア、ガーナ、ハンガリー、ヨルダン、カザフスタン、リトアニア、ポーランド、ルーマニア、スロヴェニア、ウクライナ、イタリア、カナダ、大韓民国がこの計画への参加を表明している。

この計画の中心となるのは核燃料サイクルと超臨界圧軽水冷却炉、ナトリウム冷却高速炉、鉛合金冷却高速炉、超高温ガス炉、ガス冷却高速炉、溶融塩原子炉といった第4世代原子炉[59]である。また、本質的に安全な原子力発電プラントや核融合炉の開発、海水淡水化、暖房供給への利用等の研究が現在も世界各国で続けられている。また、トリウム232をウラン233へと転換させ、核燃料として利用する、トリウムサイクルの実用化に向けた研究も行われている[60]。

また2008年7月の洞爺湖サミットに際して行われたG8エネルギー大臣会合関連ではエネルギー供給源の多様化等の観点から、原子力発電の重要性を確認した[61]。

2010年6月に2010年日本APECの一貫として福井市で開かれたエネルギー担当相会合 (EMM) では、域内での温室効果ガス排出削減や省エネ製品の普及などで協力することを盛り込んだ議長声明を採択した。同声明は「エネルギー安全保障に向けた低炭素化対策に関する福井宣言」と題される。声明ではAPECとして初めて、原子力発電所が温暖化対策に貢献することを認め、建設促進を盛り込んだ[62]。

国際原子力パートナーシップ参加国以外では、アラブ首長国連邦 (UAE)[63]やベトナム[64]などが原子力発電所の建設計画を持っている。UAEは2020年頃の稼動開始を目指している他、ベトナムは2030年までに原子炉14基を稼働させる計画を明らかにしている[65]。

日本
日本の原子力政策は、原子力設備の更新が予想される2030年以後も原子力発電が現在の総発電量の3割程度という水準か、それ以上の割合を占める事が適切であるとしている[66]。

また、増え続ける使用済み核燃料に含まれるプルトニウムの処分方法とウラニウムの輸入量を減らすための解決策として、高速増殖炉計画が推進され、2010年現在は原型炉のもんじゅが試験を繰り返し行っている。平行して核燃料サイクル政策としてMOX燃料によるプルサーマル計画が進められている。

原子力産業
エネルギー安全保障問題、地球環境問題等の影響で世界的に原子力への期待が高まっている。そのため、原子力エネルギー政策の国際的な協調が行われるようになってきており、アレヴァと三菱重工、ウエスチングハウスと東芝、ゼネラルエレクトリックと日立製作所が提携するなど原子力産業界に変化が見られる[67]。

日本では、国外の売り込みにおいてUAEで韓国勢に[63]、ベトナムではロシア勢に[64]それぞれ敗れるなど遅れが目立ち始めたため、2010年10月には東芝・日立・三菱重工に加え東京電力などの電力会社を交えた合弁会社として国際原子力開発を設立し、海外向けの受注活動で相互協力する姿勢を示している[68]。

諸議論
利点 現行の原子力発電の利点として、以下の諸点が挙げられている。

発電時に地球温暖化の原因とされる二酸化炭素を排出しない[69]。
中東に大きく依存するガス、石油と違い、ウラン供給国は政情の安定した国が多い[70]。
酸性雨や光化学スモッグなど大気汚染の原因とされる窒素酸化物や硫黄酸化物を排出しない[71]。
発電コストに占める燃料費の割合が他の発電方法に比べ極めて低いため、燃料価格が上昇してもトータルの発電コストが上昇しにくい[72]。
核燃料の交換頻度が低い事や核燃料物質の国際的な入手ルート・価格がほぼ確立し安定している為に、化石燃料型の発電に比べて相対的に安定した電力供給が期待できる[73]。
発電量当りの単価が安いため経済性が高い[74]。
化石燃料資源の乏しい国でも比較的少量の核燃料を繰り返し使用する再処理技術、核燃料サイクルの確立により核燃料物質の入手に関わる制約が圧倒的に緩和できる[75]。
技術力がある、と国際的にアピールできる。
優秀な原発技術は海外へ売り込むことができる[76]。
海水からのウラン採取が実現すれば燃料はさらに豊富となる。尚、採取技術は既に存在している[77]。
日本では、原子力発電所ができると地元には一定の雇用が期待できるほか、電源立地地域対策交付金などの電源三法交付金、固定資産税、法人税などの税収も確保できる[78]。

問題点
現行の原子力発電には以下の問題点が指摘されている。

原子力発電所の稼動中に発生する放射線への対処が必要となる。
原子炉の運転に伴い中性子線やガンマ線が発生するため、発電施設で働く作業者が過度に被ばくしないよう、遮蔽を考慮した設計にする、管理区域を設けるなど特別の対応をする必要がある[79]。
重大事故が発生すると周辺環境に多大な被害を与え、その影響は地球規模に及ぶ。国土が狭い日本において、一旦チェルノブイリ級の事故が発生した場合、放射性物質による国土の汚染は日本国内の非常に広範囲に及ぶ[80]。
放射性物質であり生物化学的な毒性もある放射性廃棄物が発生する[81]。
放射性廃棄物の処分問題
数十億年の長い半減期を持つ高レベル放射性廃棄物に対しては、地下深くに埋設して処分する深地層処分が検討されている。しかし、放射性物質の漏洩のリスクなどから、地域住民の多くがその近隣での処分に反対するため、広大な国土を持つアメリカ合衆国やロシアのような例を除き、多くの国で地下埋設の処分地確保に問題を抱えている[82]。
原子炉の解体処分にともない、低レベル放射性廃棄物に相当する廃棄物が大量に発生するため、これらの処分方法が課題となっている[83]。
日本では高レベル放射性廃棄物の最終処分地が決定していない[84]。
発電施設および核廃棄物へのテロリズムの危険[85]。
ウラン資源の可採埋蔵量に由来する資源枯渇問題
地殻中のウラン235のみの利用を考えた場合、資源がそれほど豊富なわけではない[86]。
軍事転用の問題
天然ウランから核燃料を作る工程で発生する劣化ウランは劣化ウラン弾として使用可能[87]。
使用済み核燃料に含まれるプルトニウムは原爆などに転用することが可能。ただし、抽出には非常に高い技術と専用の設備が必要である[88]。
通常停止の場合、停止までの所要時間が長い[89]。
日本においては負荷追従運転を基本的には行っていない[90]。
周辺整備などに多大なコストがかかる
対応する揚水発電所の建設コスト[91]。
日本において地方に建設されることによる弊害。
電力の生産地と消費地が離れて存在するため、長距離送電時の電力ロスが大きい、送電網のコスト、また送電線事故での停電リスクが増大する[92]。
海水を使用する場合、立地場所が限定される[93]。
海岸沿いに作られると、津波の被害を受ける可能性がある[94]。
後進国や発展途上国で原発が建設された場合、安全性が懸念される[95]。
日本では、将来の原子力発電を担ってくれる技術者が減少傾向にある[96]。
日本では原子力関係の学科が減少傾向にある[97]。

事故
チェルノブイリ原子力発電所4号炉
福島第一原子力発電所詳細は「原子力事故」を参照

原子力事故
臨界状態は、核分裂反応が連鎖している状態であるが、仮にこの連鎖が異常に高い効率で核分裂反応が進むとすぐに核燃料内部が中性子であふれ、出来るだけ速やかに全てのウラン235の原子核が核分裂する方向へと働いてしまう。制御を超えて一度に進む核分裂反応は、エネルギーの発生も一度に起こり、発生する高熱と強力な放射線があたりに放たれてしまう。これが核爆発である。ただし現在の発電用原子炉で核爆発が起きることは全く無い[98]とされ、起こり得る事故は以下のようなものとなる。

炉心溶融 詳細は「炉心溶融」を参照

原子力発電所で起こり得る最悪の事故としては炉心溶融が挙げられる。これは、原子炉の炉心冷却が不十分な状態が続いた結果、若しくは炉心の異常な出力上昇の結果、炉心温度が上昇して溶融に至る事故である[99]。最悪の場合は水素爆発等を誘発し、原子炉圧力容器、原子炉格納容器、原子炉建屋等の構造物を破壊する事で、原子力発電所の外に放射性物質を大量に拡散させる恐れもある[100]。

炉心溶融を防止するために現在は冷却材喪失事故の防止策として非常用炉心冷却装置等の設置[101]、また異常な出力上昇の防止策として原子炉に自己制御性を持たせている[102]。

しかし、現在までに3件の事例が記録されており、最も深刻なチェルノブイリ原子力発電所事故では広範囲に放射性物質を拡散させた。

臨界事故
臨界事故とは、制御棒の予期せぬ引き抜け等により想定外の臨界状態になることである。1978年11月2日に福島第一原子力発電所3号機で発生した事例がある。

国際原子力事象評価尺度
原子力発電所の事故、故障は国際原子力事象評価尺度に照らされ、0 - 7のレベルに分けられることになっている。放射線被曝を伴わない事故の場合でも安全管理不適切と判断されレベル1以上になることがある[103]。

データ
発電コスト 経済産業省による試算 [編集]1999年に通商産業省資源エネルギー庁が発表した試算によれば、1kWhあたりの発電コストは以下の通り[104]。

原子力 5.9円
LNG火力 6.4円
石炭火力 6.5円
石油火力10.2円
水力 13.6円

尚、この試算は漁業補償金や原子力に特有な再処理費用、1kWhあたり1円 - 2円の燃料費等のバックエンドコストを含んだ物だが、電源三法による地元交付金等は含まれていない。原子力発電コストは燃料費の割合が低いが故に、燃料費の高騰を原因とする値段の高騰を招きにくい特性がある。

原子力資料情報室による試算 [編集]2005年6月に特定非営利活動法人原子力資料情報室が発表した試算によれば、運転年数40年の場合、1kWhあたりの発電コストは以下の通り[105]。

原子力 5.73円
LNG火力 4.88円
石炭火力 4.93円
石油火力 8.76円
水力 7.20円
二酸化炭素排出量 [編集]温室効果の原因となる二酸化炭素の排出量が少ないことは、原子力発電の利点の一つとされている。電力中央研究所が平成12年に発表した試算によれば、原子力をはじめとする各種発電方式について、発電所の建設から廃止までの発電量と二酸化炭素排出量を考慮した、1kWhあたりの二酸化炭素排出量は以下の通り[106]。

原子力 22グラム
水力 11グラム
LNG火力 608グラム
石油火力 742グラム
石炭火力 975グラム
原子力発電では核分裂反応に起因する二酸化炭素の排出は全くないが、発電所の建設、運用、廃止や燃料の生産、輸送、廃棄物の処分等に起因する二酸化炭素の排出も上記の試算には含まれているため、若干の排出が見られる。この点は水力発電も同様である。

発電所建設費の例
原子力 北海道電力泊発電所3号機 約2,926億円 91.2万kW 平成21年12月営業運転開始[107][108]
揚水型水力 東京電力葛野川発電所 約3,800億円 160万kW 平成11年12月3日1号機営業運転開始[109]
天然ガス 電源開発株式会社市原発電所 約100億円 11万kW 平成16年10月営業運転開始[110]
石炭 北陸電力敦賀火力発電所2号機 1,275億円程度 70万kW 平成12年9月営業運転開始[111]
風力 電源開発株式会社郡山布引高原風力発電所 約120億円 6.6万kW 平成19年2月 営業運転開始[112]
注釈
^ 原子炉においては、重水と区別するため、一般的な水は軽水と呼ばれる。
^ 同様に、廃熱のための施設は火力発電所でも必要となる。
^ 連合国軍最高司令官総司令部指令第三号第八項『日本帝国政府はウランからウラン235を大量分離することを目的とする、また他のいかなる不安定元素についてもその大量分離を目的とする、一切の研究開発作業を禁止すべきである』
^ 原子力基本法 第2条-原子力開発利用の基本方針
平和の目的に限り、安全の確保を旨として、民主的な運営の下に、自主的にこれを行うものとし、その成果を公開し、進んで国際協力に資するものとする。
^ 1957年当時。現在は沖縄電力も含めて10社。ただし現在でも沖縄電力は日本原子力発電に出資していない。
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参考資料 [編集]JAIF資料
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原子力ハンドブック編集委員会編 『原子力ハンドブック』 オーム社 2007年 ISBN 9784274204432
バーナード・L・コーエン著 近藤駿介監訳 『わたしはなぜ原子力を選択するか 21世紀への最良の選択』 ERC出版 1994年 ISBN 4900622052
有馬哲夫 『原発・正力・CIA 機密文書で読む昭和裏面史』 新潮新書 新潮社 2008年 ISBN 9784106102493
吉岡斉 『原子力の社会史 その日本的展開』 朝日選書 朝日新聞社 1999年 ISBN 9784022597243
参考資料─福島第1原発事故、海外で「スリーマイル島原発の同等以上」との見方広がる・・・・・・・・・産経新聞
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──参考資料──

  福島第1原発事故、海外で「スリーマイル島原発の同等以上」との見方広がる・・・・・・産経新聞
                          3月15日(火)21時44分配信

東電・福島第1原発事故は一号機から始まって次々と拡大し、点検のために休止中の四号機などにも冷却水が減って、温度上昇のために危険性が出てきたと報道されている。
当事者ではない海外からの視線の方が客観的に見られているので、それらの報道には注目したい。↓

 東日本大震災に伴う東京電力の福島第1原子力発電所の事故について、国際社会は、炉心の大規模溶融が起きた米スリーマイル島原発事故や、炉心もろとも大爆発を起こし多数の死者を出した旧ソ連のチェルノブイリ事故と並ぶ大規模事故だと受け止めている。少なくともスリーマイル島原発と同等以上の規模になるとみる声も強まっている。

 ロイター通信によると、フランス原子力安全当局は14日、原子力施設事故に関する国際原子力事象評価尺度(INES)で定められたレベル0~7までの8分類のうち、福島第1原発事故は「レベル5か6に該当する可能性がある」という見解を明らかにした。

 スリーマイル島原発事故は「施設外へのリスクを伴う事故」に当たるレベル5なので、それと同等以上の規模だという見方だ。福島第1原発事故がさらに拡大すれば、「大事故」に相当するレベル6だとみられる可能性が強まる。

 これを上回るのが最悪のレベル7に該当するチェルノブイリ原発事故だ。
欧州からの報道によると、国際原子力機関(IAEA、本部ウィーン)の天野之弥事務局長は14日の会見で、チェルノブイリ原発事故との違いについて「福島第1原発事故は人間や設計のミスが原因ではなく巨大な自然災害によって引き起こされた」と強調した。

 実際、チェルノブイリ原発事故が未曽有の被害を出したのは、旧ソ連政府の情報隠蔽など人災の側面が大きい。さらに原子炉の構造が福島第1原発と違う。

 チェルノブイリ原発の原子炉は「黒鉛減速沸騰軽水圧力管型原子炉」と呼ばれ、格納容器がなく原子炉が密閉されていないことが特徴だ。このため放射性物質が大量に放出された。

 これに対し福島第1原発が採用する「沸騰水型軽水炉」と、スリーマイル島の「加圧水型軽水炉」の原子炉には格納容器がある。

 ただ、15日には福島第1原発の2号機で、格納容器につながる設備が爆発で損傷を受けた。同原発に対する国際社会の目はさらに厳しくなる可能性がある。
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日本の原子力発電所 を列挙する。 ↓

歴史などは省略。

一覧 稼動中

 名称       電力会社     立地場所      炉数      炉型             備考
泊発電所      北海道電力   北海道泊村   3基   加圧水型原子炉
東通原子力発電所  東北・東京電力 青森県東通村  1基 沸騰水型原子炉   東北電力2基、東京電力2基
女川原子力発電所  東北電力   宮城県女川町   3基  沸騰水型原子炉
福島第一原子力発電所 東京電力  福島県大熊町、双葉町 沸騰水型原子炉 (1号機~4号機は大熊町,5~6号機は双葉町) 6基/ほか計画中2基
福島第二原子力発電所  東京電力  福島県富岡町  4基  沸騰水型原子炉
東海第二発電所  日本原子力発電  茨城県東海村  1基  沸騰水型原子炉
柏崎刈羽原子力発電所  東京電力  新潟県柏崎市  7基  沸騰水型原子炉
浜岡原子力発電所  中部電力    静岡県御前崎市  3基  沸騰水型原子炉    ほか計画中1基
志賀原子力発電所  北陸電力    石川県志賀町   2基  沸騰水型原子炉
敦賀発電所   日本原子力発電   福井県敦賀市   2基  沸騰水型原子炉、加圧水型原子炉  ほか計画中2基
美浜発電所   関西電力       福井県美浜町   3基  加圧水型原子炉
大飯発電所   関西電力       福井県おおい町  4基  加圧水型原子炉
高浜発電所   関西電力       福井県高浜町   4基  加圧水型原子炉
島根原子力発電所 中国電力     島根県松江市   2基  沸騰水型原子炉    /ほか計画中1基
伊方発電所    四国電力     愛媛県伊方町   3基  加圧水型原子炉
玄海原子力発電所  九州電力    佐賀県玄海町   4基  加圧水型原子炉
川内原子力発電所  九州電力  鹿児島県薩摩川内市 2基 加圧水型原子炉    /ほか計画中1基
もんじゅ 日本原子力研究開発機構  福井県敦賀市   1基   高速増殖炉   2010年5月6日に運転を再開

非稼動中、着工断念 など省略
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上の一覧を見れば判るように「沸騰水型」と「加圧水型原子炉」の二種類がある。
「沸騰水型」は格納容器などの大きさが小さく建設経費なども安いが、世界的な趨勢は「加圧水型」に移っているという。
今回事故を起こしている東電のものは前者であるとともに稼動以来40年も経過する旧型である。
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   プルサーマル─MOX燃料棒
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

プルサーマルとは、プルトニウムで燃料を作り、従来の熱中性子炉で燃料の一部として使うことを言う。なお、プルサーマルとは、プルトニウムのプルとサーマルニュートロン・リアクター(熱中性子炉)のサーマルを繋げた和製英語(plutonium thermal use)である。なお、軽水炉は熱中性子炉の一種である。


名称の由来 もんじゅのような高速増殖炉では、高速中性子によってプルトニウムを核分裂させるが、プルサーマルでは、通常の軽水炉と同様に、熱中性子によってプルトニウムを核分裂させることから、このような名称が作られた(和製英語)。

通常の軽水炉との違い 通常、軽水炉ではウラン235とウラン238を混合したウラン燃料(二酸化ウラン)を核分裂させることで熱エネルギーを生み出すが、ウラン238が中性子を吸収し2度のβ-崩壊を経てプルトニウム239が生成され、そのプルトニウム239自体も核分裂する。その結果、発電量全体に占めるプルトニウムによる発電量は平均約30%となる(プルサーマル発電を行なわない場合でも、運転中の軽水炉の中にはプルトニウムが存在し、ウラン同様に発電に利用されていることに注意)。それに対し、プルサーマルではMOX燃料と呼ばれるウラン238とプルトニウムの混合酸化物(Mixed Oxide)を燃料として使用する。プルサーマルで使われるMOX燃料はプルトニウムの富化度(含有量)が4~9%であり、MOX燃料を1/3程度使用する場合、発電量全体に占めるプルトニウムによる発電量は平均50%強となる。

なお、高速増殖炉でもMOX燃料が使用されるが、プルトニウムの富化度は20%前後である。

プルサーマル方式の利点と欠点
・利点
原則として、従来の軽水炉のままで運用が可能である。
従って、高速増殖炉の実用化を待たずに、再処理された核燃料(プルトニウム)の消費が可能になる。
これにより、資源の有効利用が図られるだけでなく、エネルギー自給率を高めることができる。さらに、余剰のプルトニウムを持たないという国際公約を守ることができる。
プルサーマル方式そのものについてでは無いが、再処理をするということは使用済み燃料からウランを回収するということであって、ワンススルー方式に比べ高レベル放射性廃棄物の量が大幅に減る。放射能の量が減るわけではないし、ガラス固化体の取り扱いは大変(20年間常時監視、その後深地層処分が必要)だが、輸送や処分場の規模を1/10程に抑えることができる。
・欠点 しかし、プルサーマル方式は、元々ウラン燃料を前提とした軽水炉でプルトニウムを(一部)燃やすこともあり、経済的な課題のほか、技術的に見て課題点が多い。

再処理に関わる部分
軽水炉からの高レベル核廃棄物をそのままガラス固化させる場合と比べ、事故が発生する可能性が飛躍的に高まる
再処理によって核廃棄物は却って増える(一般的な資源のリサイクルと異なる点)
冷戦終結後、ウラン資源の需給は安定しており、再処理で製造したMOX燃料では経済的に引き合わない状態になっている(つまり、プルサーマル計画自体が不経済)。
再処理を行なうと核燃料の高次化が進むため、最大でも2サイクルまでしか行なえない(高速増殖炉の場合はこの問題は発生しにくい)
これに対し原子力関係者は使用済み燃料の発生量や再処理工場の能力などから1サイクル目が終わるのは来世紀などと考え向き合うことを避けている。
再処理を行っても、利用できるのは使用済み核燃料のうち1~2%を占めるプルトニウムのみで、燃え残りウランは高速増殖炉のメドが立っていない現在、利用するアテがない。
MOX燃料の軽水炉での燃焼に関わる部分
高速増殖炉と比べて燃焼中に核燃料の高次化が進みやすく、特にアメリシウム241が生成されやすくなる。核燃料の高次化が進むと、反応が阻害され、臨界に達しなくなってしまい、核燃料として使用できなくなる。
上記と関連し、事故が発生した場合には従来の軽水炉よりプルトニウム・アメリシウム・キュリウムなどの超ウラン元素の放出量が多くなり、被ばく線量が大きくなると予測される。
原子炉の運転や停止を行う制御棒やホウ酸の効きが低下する。
燃え方にムラが生じ、よく燃えるところの燃料棒が加熱・破損しやすくなる。もっとも、これは現行の方式ではコストを下げるために一部の燃料棒のみにMOX燃料を入れるから起きる現象で、コスト面を犠牲にして全燃料棒にMOX燃料を入れるように変更すれば回避できる。
水蒸気管破断のようなPWRの冷却水温度が低下する事故や、給水制御弁の故障のようなBWRの炉内圧力が上昇する事故が発生した場合において、出力上昇速度がより速く、出力がより高くなる。(燃料体の設計および原子炉内での配置を工夫することによって対処が可能)

MOX燃料そのものの持つ危険性
:MOX燃料を参照。

日本国外での動向 冷戦の終結と、ソビエト連邦の崩壊によって核兵器の解体が進んでいるため、世界的なプルトニウムの剰余が核不拡散の観点から問題になっている。一方で、プルトニウム利用の主流である高速増殖炉については、各国で計画の中止や遅延が相次いでおり、プルトニウム処理の有効な方法として、プルサーマルを捉える向きもある。

ヨーロッパでのプルサーマルの実績は長く、1963年に開始したベルギーを始めとして、イタリアやドイツでは1960年代からの経験がある。また、オランダやスウェーデンでも行われたことがある。ただしドイツ・スイス・ベルギーでは抽出済みのプルトニウム在庫を燃やしたらプルサーマルは終了とされており、今後も再処理を行ってプルトニウムを抽出し、積極的にプルサーマルを続けようとしているのはフランスだけとなっている。

アメリカ合衆国では1960年代にプルサーマルが始められたが、20年間ほど中断が続いた。その後、2005年6月から、カトーバ1号機でMOX燃料の試験運転が開始され、同年10月には、エネルギー省所有のサバンナリバーサイトで、解体核用のMOX燃料加工工場の建設が開始された。また、同年11月には、これとは別に使用済燃料再処理・MOX加工・廃液ガラス固化・中間貯蔵を目的とした複合リサイクル施設建設の予算が議会を通過、承認された。こちらは2007年までに建設場所を選定し、2010年までに着工する予定となっている。

2006年には、アメリカが国際原子力パートナーシップを発表し、日本を含む国際協力による高速炉を用いた核燃料サイクルの実施計画が開始された。

日本国内での動向 この節は現在進行中の事象を扱っています。記事の内容は最新の情報を反映していない可能性があります。

日本においてプルサーマル計画が注目を集めたのは、もんじゅの事故により高速増殖炉の開発の見通しが立たなくなったことがきっかけである。日本においても、プルサーマルの開始に向けて、国による安全審査や地元の事前了解が進んでいたが、住民投票による反対(新潟県)などにより、計画は遅れていた。他の反対の事例としては、福島県知事(当時)の佐藤栄佐久が、発電所から距離のある地域を含めた県全体の観点や自身の戦略等から、地元の意向を別に強く反対してきた、といったことがある。

一方で、2006年(平成18年)3月に、九州電力の玄海原子力発電所3号機で実施したいという申し入れに、佐賀県知事の古川康は事前了解を出した。また、2008年(平成20年)1月には、福井県知事の西川一誠が高浜原子力発電所の3、4号機で、2010年(平成22年)までにプルサーマル発電を実施する計画に事前了解を、静岡県知事の石川嘉延が浜岡原子力発電所でのプルサーマル発電に事前了解を出す など、地元の同意も背景に、プルサーマル発電計画は着実に実施に向かって進んでいる 。

プルサーマル発電での営業運転中の原子炉
九州電力 玄海原子力発電所3号機 2009年(平成21年)11月5日より試運転開始。同年12月2日より、営業運転を開始。
四国電力 伊方原子力発電所3号機 2010年(平成22年)3月2日より試運転開始。同年3月30日より、営業運転を開始

東京電力 福島第一原子力発電所3号機 2010年(平成22年)9月18日より試運転開始。同年10月26日より、営業運転を開始。

関西電力 高浜原子力発電所3号機 2010年(平成22年)12月25日より試運転開始。2011年(平成23年)1月21日より、営業運転を開始。
現在までに事前合意が成立しているプルサーマル発電計画 中部電力 浜岡原子力発電所4号機 2012年(平成24年)3月以降に導入予定。
関西電力 高浜原子力発電所4号機 2011年(平成23年)夏から導入予定。
中国電力 島根原子力発電所2号機
北海道電力 泊原子力発電所3号機
東北電力 女川原子力発電所3号機 2015年(平成27年)度までに導入予定。
現在計画中のプルサーマル発電計画 電源開発 大間原子力発電所1号機 2014年(平成26年)度に運転開始予定。(建設中)
プルサーマル計画の進捗状況 プルサーマル計画は、核燃料の検査データ不正や原発事故により、当初計画が10年以上遅れている。

主なメーカー 
アレヴァNP(Areva NP)(三菱重工業と業務提携)
三菱重工業
東芝(ウェスティングハウス・エレクトリック (WH)を買収)
ゼネラル・エレクトリック (GE)(日立製作所と原子力事業で経営統合)
日立製作所
日立GEニュークリアエナジー
世界的なメーカーの寡占化が進んだ結果、2008年現在では、アレヴァ-三菱、東芝(WH)、GE-日立の3グループに絞られている。
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引用記事ばかりになって、読みにくいと思うが、上に書かれているところに、今回の「東京電力 福島第一原子力発電所3号機 」の爆発事故について見逃せないと思う。
公表されたアメリカの衛星写真が、この三号機の破損を捉えたが、損傷も一号機とは大きく、しかも発表される「放射能」の数値も極めて大きいのは、
この「MOX燃料棒」に由来すると考えられるからである。
もとより私は原子力については素人であり、断定的な発言は控えるが、一号機とは、質的に違うということを理解した上で、今後に生かしてもらいたい。


平井憲夫氏(故人)の「原発がどんなものか知ってほしい」という記事は、原発工事の最前線で働いてきた人の体験談として貴重である。
長いので読みにくいが真ん中は端折っても、終りの方は必ず読まれたい。

川上武志氏の「原発ジプシー」という記事も炉心で働かされる人について生々しいので、ご覧あれ。

原子力工学の博士号と技師としての経験を持つ大前研一「原発はもう民間企業では継続できない」の動画は示唆的である。長いが聞いてみてほしい。

今回の事故の対応として「冷却系」に対する拙速さが目だっている。
原発にとって、ここが一番肝要なところであり、しっかりやっていただきたい。
ご参考になれば幸甚である。 必要があれば、また追記する。

  間違った伝聞や風評被害が広がっている。
   惑わされず冷静に行動したい。


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