FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
201904<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>201906
詩「魂の森へ」・・・・・星乃真呂夢
26994247_1549597855116749_6845531135855498121_n.jpg

──星乃真呂夢の詩──(1)

       魂の森へ・・・・・・・・・・・星乃真呂夢

     ひとはみんな
     それぞれの魂に
      それぞれの森を持つ

      わたしの森に
     わたしの樹々がそよぐ

     わたしの森に
      わたしの泉がわく

     わたしのいのちが
     あなたのいのちにつながる

     今日も
      たくさんの異物が
      わたしの森にきたっても
     わたしは
     少しづつ分解し
     少しづつ愛し
      それらを
     ゆっくりと包み込む

     わたしの森は
     わたしの森に住む
     鳥や動物たちの涙や糞尿により
     ゆたかな微生物をはぐくみ
      わたしの森にはえる
      たくさんの下草や
     おびただしい落ち葉は
     バクテリアを無限に生成し
     森はやがて
     森にきたるすべての新しいものを
     分解していく

     寛容さとも
     おおらかさともちがう
     摂理のなかで
     自ずから 反芻し
     森の一部に
     呑み込んでいく
      すべての森にもたらされるものを

     森には異物はない
      いつか分解されていくから

     森には敵はいない
     対立や競争でなく
     融合し
     含みながら
      さらに
     ゆたかな森へと
      らせんのように
     大海原のように
     ゆたかさが
     増幅していくから

     わたしは
      今日も
     わたしの森にいて

     人と出会い
     人と育んでいく

     わたしの森と
     あなたの森を
     響かせあいながら

     ひとはみんな魂に
     それぞれの森を持つ

     わたしは そこから
     あなたに
     手紙を書いています

--------------------------------------------------------------------
星乃真呂夢さんは私の第六歌集『無冠の馬』評を詩誌「詩と詩論」に書いてくださった仲である。
FBにページを持っておられて、新作詩の発表と友たちとの交流をなさっている。
ここに引いた詩は一月二十九日にFBに掲載されたものである。
そして星乃さんは「千年の哀歌」で30回国民文化祭・現代詩の祭典で文部科学大臣賞を受賞されているのである。
本文で「赤」字になっている部分は「リンク」になっているからクリックしてアクセスされたい。
新しくカテゴリー欄に「星乃真呂夢の詩」の項目をたてて、これからも引いてみたい。




copyright © 2019 Powered By FC2ブログ allrights reserved.