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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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鴨頭嘉人『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』・・・・・・・・・・・木村草弥
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──新・読書ノート──

   鴨頭嘉人『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』・・・・・・・・・・・木村草弥
           ・・・・・・・・・・新潮社2012/09/18刊・・・・・・・・・・・

     マクドナルドのアルバイト経験者は、これまで実に260万人。
     ごく普通の高校生でも「輝く人材」に大変身させる「マクドナルド流人材育成術」には、
     人を「やる気」にさせるための工夫が満載だった。
     お客様満足度日本一、従業員満足度日本一、売上げ伸び率日本一の「三冠」を達成した
     「最優秀店長」がその秘密を大公開!

新潮社の読書誌「波」2012年10月号よりインタビューを引いておく。
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    [鴨頭嘉人『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』刊行記念特集]
          【インタビュー】マクドナルドこそ僕の学校だった


――『人生で大切なことはみんなマクドナルドで教わった』は、鴨頭さんの初めての本です。
鴨頭 二〇一〇年にマクドナルドを離れてから、「絶対に本を書こう」と決めていました。
サービス業は、人々に幸福をもたらしうる素晴らしい仕事であること、人を幸福にすることで自分自身も輝けることをみんなに分かって欲しい。
それを理屈で言っても説得力がないので、いやでも分かって貰えるように私の体験を中心に書きました。
――大学入学のために上京して以降、アルバイトとして四年、正社員として二十一年もマクドナルドにお勤めになりました。何がそんなに魅力的だったのですか?
鴨頭 マクドナルドは人の可能性に投資する会社で、成長を促すように組織がデザインされているんです。
アルバイトはCクルーという一番下のランクからスタートしますが、僕がマクドナルドに入った頃はいかにも見習いっぽい白い帽子を被っていた。
仕事で成長すればBクルーになって赤い帽子を被れますし、Bクルーになったらさらに上のAクルーやスウィングマネージャーを目指したいという気持ちが自然に生まれてくる。
仕事を通じて、自分が「承認」される機会が頻繁にあるんです。これは気持ちいいですよ。
――シフト管理を担当するスウィングマネージャーになれば、アルバイトであっても経営を学ぶ機会が貰えるんですよね。これも驚きでした。
鴨頭 マクドナルドの社内教育機関は「ハンバーガー大学」と呼ばれています。これはすごいですよ。
普通ならお金払って教えて貰うような内容が、時給を貰って仕事として聞けるんですから。
――マクドナルドというとすぐ「マニュアル主義」ということが、やや否定的なニュアンスで語られることが多いですが、「マニュアル」の意味はどこにあるのですか。
鴨頭 マクドナルドを動かしているスタッフの九割以上はアルバイトなんです。彼らに「君たち、自由にやっていいよ!」と言ったところで、戸惑うだけでしょう。
マニュアルはあくまで、彼らに安心して楽しく働いて貰うためのツールです。ツールですから、絶対ではありません。
そのツールを踏まえて、どれだけお客様に喜んで貰えるか、店の売上げに貢献できるかは、それぞれのクルーにかかっています。
――「名ばかり店長」騒動なんてのもありましたね。
鴨頭 あの頃は、私は地域全体の店舗を見る「スーパーバイザー」という役職にあったのですが、報道を見ていて腹がたちました。
私は「日本一のマクドナルド・バカ」を自称していますが、他の社員や店長の多くも、自分の店とマクドナルドのことを心から愛しています。
だから、実態を見れば「サービス残業」なのかもしれませんが、それを不満に思う気持ちなんてぜんぜん無かった。
むしろ、「こんなに楽しく働けてラッキー!」と思っていたくらいです。
でも、時代がそれを許さなくなってきたのも事実です。その後、マクドナルドは全社的に残業の削減に取り組み、今では残業はかつての十分の一以下に減りました。
子育てしながら店長をしている女性社員も結構いますよ。
――三十二歳の時、新規開業の店舗の店長として「売上げ伸び率日本一、顧客満足度日本一、従業員満足度日本一」の三冠を達成して「最優秀店長」に選ばれています。
鴨頭 その前の店で店長をしていた時は、スタッフを信用できず、店の雰囲気も店舗の成績も最悪でした。
新しい店に赴任した時は、「とにかくスタッフを信じよう。
まずいこともあるだろうが、その時点の彼らではなく、これから伸びていく未来の彼らを信じよう」と自分に言い聞かせました。
すると、彼らが最高の能力を発揮して、店の雰囲気も最高なら売上げも伸びていくという、良い循環が作れたのです。
――それにしても、熱いエピソード満載ですね。
鴨頭 今はだいぶ洗練された会社になっていますけど、私が現場にいた頃のマクドナルドはベンチャーそのものでした。社員にも熱い人が多かった。
高校時代は甲子園を目指して野球ばかりしていた自分には、ぴったりの環境だったのかも知れません。
(かもがしら・よしひと 元「日本マクドナルド」社員)

鴨頭嘉人/カモガシラ・ヨシヒト

1966年生まれ。愛媛県立今治西高校卒(在学時は野球部キャプテン)。
大学入学のために上京した際にマクドナルドと出会い、アルバイトとして4年間、正社員として21年間、日本マクドナルド株式会社に勤める。
1998年、新規開店した店舗の店長として、お客様満足度全国1位、従業員満足度全国1位、セールス伸び率全国1位の「三冠」を達成し、「最優秀店長」に選ばれる。
マクドナルド初の「グループ運営店長」やオペレーションコンサルタント、本社人事部での採用担当などを経て独立。
現在は「サービス業で世界中の人を幸せに」をテーマに、講演やコンサルティングなどの活動を展開している。

「立ち読み」も出来る。 お試しあれ。


木曽川の今こそ光れ渡り鳥・・・・・・・・・・・・・・・・・高浜虚子
0759b2a65ef370a366c0c0f4a5d39b22メダイチドリ

    木曽川の今こそ光れ渡り鳥・・・・・・・・・・・・・・・・・高浜虚子

海を越えて渡る「候鳥」(こうちょう)の渡りの時期は春と秋と二回あるが、春の渡りは集団となっての渡りではなく、小規模でばらばらとやって来る、
と言われるのに対し、秋の渡りは集団なので注目される。
ツバメなどが南に去ると、ツグミ、アトリ、マヒワなどが、シベリア、カムチャツカから大群をなして飛来する。

掲出した句に木曽川という川の名が入っているので写真①には、渡り鳥の「メダイチドリ」を出してみた。
この写真は雌雄であろうか。恋人同士のように、しぐさが仲むつまじく微笑ましい。
この鳥はカムチャツカ以北のロシア、アラスカで繁殖するらしい。左側が雌である。
俳句で「渡り鳥」という場合には「主として小鳥のことを言う」という但し書きが書かれているので、それにふさわしく写真②には「鶫」(つぐみ)を出しておく。
15922529ツグミ

これらの小鳥は日本の中を移ってゆくときも群れをなしてゆくという。
ヒヨドリ、シギ、チドリ、などのものも渡り鳥と言うが、それらの大群の羽音高く過ぎゆくことを鳥雲、鳥風などと表現されている。
なお、シギ類は越冬地は、もっともっと南の国だということで、日本は通過地に過ぎないらしい。
シギ類は通過の途中で川や海の干潟が採食地で、ゴカイやカニなどを啄ばんで食べているらしい。
掲出した句の「木曽川」の河口に、そんな干潟があるかどうか判らないが、間違いがあれば指摘してもらいたい。訂正いたします。
雁や鴨などのやや大型の鳥も渡り鳥には違いないが、別の季語の表現として「雁渡る」「鴨来る」などとして別に分類されるようだ。
中秋から晩秋にかけての集団をなしての渡り鳥は、空が暗くなり、雲が動くようで、大きな音を立てるという。
私の住む辺りは海に面してはいないし、盆地なので、このような大群の鳥の渡りを目にすることはないのではないか。
この推測も、もし間違っていたら指摘してもらいたい。
ツグミなどはミミズや虫などの動物性の餌を食べているから、雪の降った朝など木の根元などを雪を取り除いておくと餌を求めてやってくるのであった。
今はどうか知らないが、私の子供のころは、器用な友人などは、そうやって罠を仕掛けてはツグミを獲っていた。
今では環境保護の立場から鳥獣についても保護され、各地に「禁猟区」が設けられている。
私の近くでは琵琶湖は全面的な禁猟区に指定されている。
秋になって本州に「渡ってくる」ものと、南に「去る」ものと両方の「渡り」があるので、念のため。

以下、歳時記に載る「渡り鳥」の句を引くが、上に書いた「但し書き」に触れるかどうか私には判らない。

 四つ手網あがる空より渡り鳥・・・・・・・・水原秋桜子

 鳥渡る大空や杖ふり歩く・・・・・・・・大谷碧雲居

 むさし野は鳥こそ渡れ町つづき・・・・・・・・林原耒井

 渡鳥仰ぎ仰いでよろめきぬ・・・・・・・・松本たかし

 渡り鳥微塵のごとしオホーツク・・・・・・・・大野林火

 渡り鳥がうがうと風明るくて・・・・・・・・加藤楸邨

 渡り鳥空搏つ音の町にしづか・・・・・・・・太田鴻村

 鳥わたるこきこきこきと缶切れば・・・・・・・・秋元不死男

 鳥渡る終生ひとにつかはれむ・・・・・・・・安住敦

 樹海晴れてはや渡り来る小鳥かな・・・・・・・・中川宋淵

 佐渡の方より一沫は渡り鳥・・・・・・・・篠田悌二郎

 大空の美しきとき鳥渡る・・・・・・・・深川正一郎

 渡り鳥消えて欅の空残す・・・・・・・・石塚友二

 鳥渡り夕波尖りそめしかな・・・・・・・・勝又一透

 わが息のわが身に通ひ渡り鳥・・・・・・・・飯田龍太

 渡り鳥幾千の鈴ふらし過ぐ・・・・・・・・赤城さかえ

 胸ポケットの老眼鏡や鳥渡る・・・・・・・・菱沼杜門


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