
カラコロと空のリフトが回ってる
雲の影曳く春のゲレンデ・・・・・・・・・・・・斉藤守
この歌は角川書店・月刊誌「短歌」2013年6月号の「雲」の題詠に採用されたものの一つである。
まだ三月半ばだから、スキー場には雪が残っているかも知れないが、もう春スキーのシーズンである。
私の知人なども先日スキーに行ってきた、という。だから、まだまだ雪は楽しめるようだ。
題詠「雲」の他の歌をいくつか引いておく。
雲つかむやうな話を聞くことも老人ホームの仕事のひとつ・・・・・・・・・南真理子
日をつつみ黄金となりて浮びおり亡き子に似たるひとひらの雲・・・・・・・・五島瑞義
しろたへの雲になるべし糸満の摩文仁の丘に焚きたる香は・・・・・・・・・・・西平守伸
あへぎつつ山また山を越えくれど雲取山はまだ東京都・・・・・・・・・・・・・杉山茂子
雲が流れる北国の街へ 遠き日のブルーコメッツ口ずさむ・・・・・・・・・・・間瀬茂
阿蘇五岳雲の上にて並び立ち畑も人もみな雲の中・・・・・・・・・・・・・・・吉田尚子
草千里の池に映りし白雲を目差して牛が水飲みにくる・・・・・・・・・・・・・松尾徳太郎
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今日3:11は東日本大震災・大津波に襲われた日である。
今日で満五年が経ったことになる。
福島第一原発は爆発を起こして、原子炉が破壊され、おびただしい強烈な放射能が冷却水などを汚染して深刻な事態になっている。
水漏れなども依然として続き、メドは立たない。
これが原発の怖さである。こられの深刻な事態に目をつぶって、事が続けられようとしている。ゆゆしきことである。
3:11記念日に際して、こんなことどもにも思い巡らされる昨今である。 嗚呼!
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