
私の心もとない半生の
ミスプリントに朱線を引かう・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
この歌は私の第一歌集『茶の四季』(角川書店)に載るものである。
この歌は、私の経てきた人生を「喩」的に表現したものである。
長い生の中では、いくつかの失敗や間違いを重ねたので、それを「ミスプリント」と表現してみた。
掲出した画像は、原稿の「校正」の見本である。 編集・校正には一定の約束ごとがあり、出鱈目にやるものではない。
私は第一歌集を出したときに角川書店の担当が呉れた編集手帳に載る「校正記号」で勉強した。
詳しくは、「校正記号表」 ← というサイトを参照されよ。PDFだが、荒瀬光治著より引用されたもの。
いろいろやってみると面白いものである。
私も第六歌集『無冠の馬』(角川書店)まで上梓したが、そのときには「筆者校正」を「三校」にわたってやった。
この歌集は私のパソコンに保存してある原稿をCD-Rで出版社に届けたもので、この原稿に私のミスのないかぎり、出版社や印刷所による「入力ミス」というのは起こらないので、
以前のような「活版」印刷と違って、校正個所は大幅に少ない。
「朱線」というのは、赤い線を引いて「抹消」または「訂正」するときに使うもので、例えば、次に引用するような場面にも使われる。
以下は、Yahoo! JAPAN - My Yahoo! 「智恵袋」という質問サイトに載るものである。
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質問
「離婚歴があると,戸籍に☓がつけられる。それが,バツイチの語源だ」という話を母が言っていました。本当の話でしょうか。
ベストアンサー に選ばれた回答
本当です。
戸籍謄本の配偶者を書きこむ欄に、離婚すると朱線のバツ(☓)が記されるところから、そういわれます。
余談ですが。。。
本籍地を移すと、「☓」が消えます。
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このサイトの記事の必要な部分のみに要約したことを了承されたい。
妻が亡くなって、いろいろの法的処置が必要になって、私の戸籍謄本を取り寄せたが、その謄本には妻の記載欄に大きく☓印が入れられて「抹消」されている。
私の手元にあるのは謄本であるから黒線に見えるが、原本は「朱線」で抹消されているのであろう。
同じく、私の娘たちも結婚して出て行ったものは、私の戸籍から☓印をつけられて「抹消」されている。
謄本が手元にあるので、それを掲出できたらいいのだが、プライバシーにわたるので、それは見せられない。
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