K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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幸さながら青年の尻菖蒲湯に・・・・秋元不死男
hanasyobu1429ss菖蒲田本命③

   幸さながら青年の尻菖蒲湯に・・・・・・・・・・・・秋元不死男

今日五月五日は「端午の節句」であり、昔は「菖蒲を入れた湯」を焚いて入浴したものである。
今日は明るい、健康的な句を採り上げた。「幸さながら」「青年の尻」など心地よい句である。

「端午」とは、五月の端(はじめ)の午(うま)の日の意味であり、のちに五月五日に固定されて、こう呼ばれることになった。
五月五日と「五」が重なるので「重五」という。「菖蒲の節句」なども夏の季語である。
菖蒲が咲く頃に、この花で邪気を祓ったので「菖蒲の節句」という。言わば、この日は「菖蒲」が主役の日である。
この日には粽(ちまき)を作って食べるが、その起源は、昔、中国の屈原という人が、汨羅(べきら)に入水したとき人々が五色の粽を作って弔った故事に因む。
武家が好んだ行事であり、男の子を祝う節句となったのである。

なお、菖蒲湯に使う菖蒲とは、現在ふつうに見られる花菖蒲とは別個のものであるから下記の記事を引いておく。
私が掲出した画像は花菖蒲のものである。念のため。
下の画像のように「穂」も全く形も似もつかぬものである。 ↓
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450px-Acorus_calamus1ショウブ

ショウブ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

学名
Acorus calamus var. angustatus
和名
ショウブ(菖蒲)
英名
sweet flag

特徴
茎は湿地の泥の中を短く横に這い、多数の葉をのばす。葉は左右から扁平になっている。花は目立たない黄緑色の肉穂花序で5月ごろ咲く。花茎は葉と同じ形で、花序の基部には包が一枚つくが、これも花茎の延長のように伸びるので、葉の途中から穂が出たような姿になる。

菖蒲湯
中国では古来より、ショウブの形が刀に似ていること、邪気を祓うような爽やかな香りを持つことから、男子にとって縁起の良い植物とされ、家屋の外壁から張り出した軒(のき)に吊るしたり、枕の下に置いて寝たりしていた。日本でも、奈良時代の聖武天皇の頃より端午の節句に使われ始め、武士が台頭してからは「しょうぶ」の音に通じるので「尚武」という字が当てられるようになる(勝負にも通じる)。また、芳香のある根茎を風呂に入れ、菖蒲湯として用いたりする。漢方薬(白菖、菖蒲根)にもなっている。

同じ「しょうぶ」の名前をもち花の咲くハナショウブと混同されることもあるが、両者は全く別の植物である。古くは現在のアヤメ科のアヤメではなく、この植物を指して「あやめ」と呼んだ。

近縁のセキショウ(石菖)はやや小柄な、深緑色の草で、渓流ぞいにはえる。根茎は、昔から薬草として珍重されており、神経痛や痛風の治療に使用した。サウナでは、床に敷いて高温で蒸す状態にしてテルペン(鎮痛効果がある)を成分とする芳香を放出させて皮膚や呼吸器から体内に吸収するようにして利用する。
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私の住む辺りは地下水の豊富なところで、それを汲み上げて花菖蒲や海芋(かいう)カラー、花蓮などの花卉栽培が盛んで、今は花菖蒲の切り取りで忙しい時期である。
以下、菖蒲湯、粽、鯉幟などの句を引いて終わりたい。

 さうぶ湯やさうぶ寄りくる乳のあたり・・・・・・・・・・加舎白雄

 沸きし湯に切先青き菖蒲かな・・・・・・・・・・・中村汀女

 菖蒲湯の香の染みし手の厨ごと・・・・・・・・・・及川貞

 菖蒲湯の菖蒲片寄り沸き居たり・・・・・・・・・・篠原温亭

 菖蒲湯を出てかんばしき女かな・・・・・・・・・・日野草城

 菖蒲湯に永浸る妻何足るや・・・・・・・・・・石田波郷

 ある露地に菖蒲湯あふれ来たりけり・・・・・・・・・・石橋秀野

 菖蒲湯に端然と胸乳ふくまする・・・・・・・・・・細見綾子

 笹粽ほどきほどきて相別れ・・・・・・・・・・川端茅舎

 粽結ふことにもしつけ厳しけれ・・・・・・・・・・池内たけし

 一つづつ分けて粽のわれになし・・・・・・・・・・石川桂郎

 写真また鬼籍へひとり笹粽・・・・・・・・・・中島斌雄

 結び目の愛しき粽ほどきけり・・・・・・・・・・加倉井秋を

 鯉幟きそふ緑のありてよし・・・・・・・・・・後藤夜半

 町変り人も変りし鯉のぼり・・・・・・・・・・百合山羽公

 幟立てて嵐のほしき日なりけり・・・・・・・・・・正岡子規

 はたはたと幟の影の打つ如し・・・・・・・・・・中村汀女

 ここら町空幟も見えず寂れけり・・・・・・・・・・富田木歩

 起伏の丘みどりなす吹流し・・・・・・・・・・角川源義

 雀らも海かけて飛べ吹流し・・・・・・・・・・石田波郷

 森の上に幟の鯉の泳ぎいづ・・・・・・・・・・水原秋桜子





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