K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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おはなしはあしたのばんげのこととして二人静の今夜を閉じる・・・・鳥海昭子
futarisizukaフタリシズカ

      おはなしはあしたのばんげのこととして
          二人静(ふたりしずか)の今夜を閉じる・・・・・・・・・・・・鳥海昭子


ネット上に載るフタリシズカの記事を、下記に引用しておく。
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木々が葉を繁らせ緑に染まり一段落ついた頃、光が射し込まない林下で、フタリシズカは小さな白い米粒のような花を咲かせます。
この花は少し変わっていて、白く見えるのが雄しべで、写真では判りませんが内側に1本の雌しべを包み込むように咲いています。
つまり、花びらも萼もない花ということです。
 また、この花が実を結ぶのと並行して、閉鎖花と呼ばれるつぼみのようなものをつけます。
 この閉鎖花は、開花せず、アリに運ばれるまで待つか、落下するまで植物自体についているそうです。
 ところで、フタリシズカ(漢字では「二人静」と書きます)の名は、花をつけた2本の軸を静御前(しずかごぜん)とその亡霊の舞姿にたとえてつけられたそうですが、
実際には軸が1本だったり、3~5本あったりとまちまちです。
私も1本や3本のものには時々であう機会がありますが、4~5本も軸がついたフタリシズカにもいつかお目にかかってみたいものです。
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この歌につけられた作者のコメントには

  <東北のことばで「ばんげ」とは夜のことです。
   話の続きはまたあした、と仲良く布団に入る情景が、花の名前と花ことばからイメージされます。>

と書かれている。まさに適切なイメージぶりと言えるだろう。
この花は上に引用したように、5月から6月にかけて林の中の薄暗い、ひっそりした木蔭に生えるもので、私の歌には、ない。
因みに、フタリシズカの花言葉は「いつまでも一緒に」ということである。
この花言葉から、作者の歌がイメージして作られた。
私には「いつまでも一緒に」なんて言葉を聞くのは、つらい。

「ふたりしずか」の花は、歳時記では「春」の花に収録されている。数は多くはないが引いておく。

 群れ咲いて二人静といふは嘘・・・・・・・・・・高木晴子

 二人静ひとり静よりさびし・・・・・・・・・・角川照子

 二人静をんなの髪膚ゆるみくる・・・・・・・・・・河野多希女

 二人静娶らず逝きし墓の辺に・・・・・・・・・・吉野義子

 生き残ること考へず二人静・・・・・・・・・・丸山佳子

 前の世の罪許されて二人静・・・・・・・・・・檜紀代

 村滅び二人静もほろぶらし・・・・・・・・・・河北斜陽

 高野泊りは二人静を活けし部屋・・・・・・・・・・清川とみ子

 二人静木洩れ日と囁きあふは・・・・・・・・・・渡辺千枝子

 帳りして二人静の咲きはみだす・・・・・・・・・・折笠美秋

 身の丈を揃へて二人静かな・・・・・・・・・・倉田紘文

 



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