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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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「未来山脈」掲載作品・2019/01 「森の記憶」・・・・木村草弥
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未来_NEW

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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──「未来山脈」掲載作品──(13)

      「森の記憶」・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                ・・・・・2019/01掲載・・・・・・

     森の記憶      木 村 草 弥

   クォークから原子へ 原子から分子へ 分子からDNAへ

   百億光年の彼方から一〇〇ミリ秒のニューロンの発光へ
 
   死と同じ重さの生 生と同じ軽さの死

   白夜に近い状態だった 月だけが冴えざえと輝いていた

   峠を越えると突然、朝霧の歓迎を受けた

   針葉樹林にたなびく霧が逆光に輝いていた

   樹林一面に霧氷が付着して幻想的だった

   雪が降った 雪が降れば山腹一帯がスキー場になる

   この森は北に行くにつれて痩せてゆく 樹高も低く

   「ノルウェーの森」という小説が流行ったが樹種は乏しく針葉樹だけ

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いよいよ新年である。
「未来山脈」誌も、表紙のカットの絵が替わって、新しい年度が始まるという新鮮な気分である。






湯浴みして 血の蘇る 大旦・・・伊丹三樹彦
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 ↑ 御所西 護王神社 亥年 大絵馬
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↑ 晩白柚お正月飾り

       湯浴みして 血の蘇る 大旦(おおあした)・・・・・・・・・・・・伊丹三樹彦

ここ数年間、有名な

   去年今年貫く棒の如きもの・・・・・・・・・高浜虚子

を引いてきたが、余りにも芸が無いので、余り知られていない佳句を引いた。

この句は前衛俳人として名のある伊丹三樹彦の作品である。
ご覧になると判るように575の間に「一字アキ」を施した斬新な句である。
現代詩などでは多用する表現である。

ともあれ、年が改まったのであるから、気分を新たにして生きたい。
新年の念(おもい)というのは、古来さまざまに詠まれて来た。
以下、少し引いて年頭の「初」ブログとしたい。

  ■老の愛水のごとくに年新た・・・・・・・・・・・・・・・飯田蛇笏

  ■人死んでまた死んで年新たなり・・・・・・・・・・・・・・・草間時彦

こんな句もある。

  ■いざや寝ん元日はまたあすのこと・・・・・・・・・・・・・・与謝蕪村

蕪村としては、ぐっと砕けた、磊落な作である。「自筆句帖」は、蕪村が最晩年に自ら記録していた自作句集。
会心とする作には〇印を振ってあり、これも、そのひとつ。
晩年の蕪村の心のあり様をうかがわせるような句である。

俳句をおやりの人には常識だが、歳時記には春、夏、秋、冬の四つの季節のほかに「新年」という季節分けがあって、
分冊の場合は全部で5冊になるのである。
そこに載る句を少し引いておく。

 去年の如く今年の如く母のそば・・・・・・・・萩原麦草

 この間逢ひしばかりに去年今年・・・・・・・・高浜年尾

 針に糸通してゐるや去年今年・・・・・・・・細見綾子
 
 おいらくのほのぼのかなし明の春・・・・・・・・山口青邨

 読みさして方丈記あり去年今年・・・・・・・・遠藤梧逸

 去年今年一と擦りに噴くマッチの火・・・・・・・成田千空

 白光の一筋通ひ去年今年・・・・・・・・平井照敏

 去年今年闇の向ふに犬鳴いて・・・・・・・・渡辺七三郎

 いそがしき妻も眠りぬ去年今年・・・・・・・・日野草城

 命継ぐ深息しては去年今年・・・・・・・・石田波郷

 去年今年雨降り埋む妻との隙・・・・・・・・角川源義

 去年といひ今年といひて火に集ふ・・・・・・・・鷹羽狩行

 去年今年去年今年とて今更に・・・・・・・・能村登四郎

 夢もなし吉凶もなし去年今年・・・・・・・・森澄雄

 去年今年ニーチェを読んで老い知らず・・・・・・・・野崎ゆり香

 洗ひ干す筆のいのち毛去年今年・・・・・・・・松本可南




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