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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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藤原光顕「たかまる」No.112・・・木村草弥
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──藤原光顕の歌──(39)

     藤原光顕「たかまる」No.112・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                 ・・・・・・2019.1所載・・・・・・・

藤原光顕さんが昨年六月、二階から転落して下肢二本を複雑骨折された。
その間、「たかまる」誌は発行中止だったが、新年を迎えて復刊した。
今号は、記事も多いので、画像四枚として掲出しておく。 手入力の手間を省いた私のズボラをお許しいただきたい。
いずれにしても、無事の帰還を喜びたい。
なお、この冊子の中には、拙詩集『修学院幻視』の紹介もしていただいたが、お礼を述べて、省略する。よろしく。
向寒の折から、御身ご自愛ください。



蓮根の穴も二日の午後三時・・・橋閒石
osechi5-01おせち
 ↑ おせち重箱
img_0初荷
 ↑ 初荷飾り
 
       蓮根の穴も二日の午後三時・・・・・・・・・・・・・・・橋閒石

ただ単に「二日」というと俳句では「一月二日」を指す決まりになっている。つまり「新年の季語」ということである。
同様に「三日」「四日」「五日」「六日」というのも同じ扱いであるから、ご承知を。

正月休みというものも、外出したり、また特別の行事がないかぎり退屈なものである。
掲出句は、そんな雰囲気を巧く捉えて作品に仕立てている。「午後三時」という夕方近くの様子を活写している。
「おせち」料理というものも、正月の間中たべ続けると、飽きてくるが、その中に「蓮根」が入っているが、これは縁起かつぎで、蓮根は穴があいていて、その穴から「先」が見える、という趣向である。
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hatuni-1-.jpg
o0480064010966021870初荷

昔は、元日が家族のみで過す印象が強いのに比べ、「一月二日」は、初荷、初商い、書初め、掃き初め、縫い初め、などの行事の日とされた。
これは、この日が初仕事の吉日とされていたためである。
農家では「鋤初め」、漁師では「船乗り初め」などとなる。
私の家は商家だったので、正月休み中にも拘らず従業員が出勤してトラックなどに「初荷」を積んで出発を見送った。
その後には、酒肴のもてなしがあったので、みな、喜んで出社したものである。
荷物そのものは年内に注文を受けて荷造りを済ませてあったもの。

 元日は嬉し二日は面白し・・・・・・・・・・丈左

という古い句のあるのも、そういう情景を活写していよう。

今でも「初荷」の習慣はあるが、正月休み明けの日にやるところが多い。
以下、「一月二日」に因む句を引いて終りたい。

0000000028_0000013612書き初め①
P1010840書き初め②
 ↑ 「書き初め」

 鞆の津や既に二日の船出ある・・・・・・・・・・松根東洋城

 海鼠あれば二日正月事足んぬ・・・・・・・・・・田中田士英

 船神のかざりしづかに二日の夜・・・・・・・・・・伊東月草

 客のあと硯開きぬわが二日・・・・・・・・・・石塚友二

 蓮根の穴も二日の午後三時・・・・・・・・・・橋間石

 つねのごと烏賊売の来て二日かな・・・・・・・・・・鈴木真砂女

 窯元の賀状届きぬ二日かな・・・・・・・・・・宮田正和

 腹の上に猫のせてゐる二日かな・・・・・・・・・・行方克巳

 二日はや猪撃ちとめて担ぎこし・・・・・・・・・・大口元通

 ざくざくと歩く二日の雑木山・・・・・・・・・・飯田晴

 子が駆けて二日いろどる宇治堤・・・・・・・・・・小松初枝

 磨る墨の吸ひつきのよき二日かな・・・・・・・・・・澤田佳久

 二日はや鑿研ぐ阿波の人形師・・・・・・・・・・溝淵匠史

 知覧にきて泣いて帰りぬ二日かな・・・・・・・・・・村井国男



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