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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』上・中・下三巻・・・木村草弥
ダ・ヴインチ・コード

──新・読書ノート──初出・Doblog2007/10/24

        ダン・ブラウン『ダ・ヴィンチ・コード』上・中・下三巻・・・・・・・・・・・木村草弥

昨日、イスラエル紀行の一環として「マグダラのマリア」について少し触れた。
その時、この本についても書いたが、今日は、この本について書いてみる。
下手な私の要約よりもWeb上に載る下記の記事を転載しておく。
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ダ・ヴィンチ・コード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

この項目では小説版の『ダ・ヴィンチ・コード』について記述しています。映画版の『ダ・ヴィンチ・コード』についてはダ・ヴィンチ・コード (映画)をご覧ください。

『ダ・ヴィンチ・コード』(The Da Vinci Code)は、ダン・ブラウンの長編推理小説。
アメリカで2003年に出版された。『天使と悪魔』に次ぐ「ロバート・ラングドン」シリーズの第2作目。

レオナルド・ダ・ヴィンチ作品の謎にはじまり、多くの流説を結びつけた内容は世界的にヒットし、44言語に翻訳され7000万部の大ベストセラーとなった。
筆者が、事実に基づいているとしたため大衆に注目され、多くの研究者の議論が行われている。

日本では、2004年5月に角川書店から上下巻で刊行された(現在、角川文庫で上中下巻の廉価版が発売されている)。翻訳者は越前敏弥。
日本国内での単行本・文庫本の合計発行部数が1000万部を突破した。(角川書店の発表によると2006年5月24日現在、単行本が237万部、文庫本が770万部、計1007万部)

2006年、トム・ハンクス主演で映画化。
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注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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あらすじ
深夜、パリのホテル・リッツに宿泊していたハーバード大学の宗教象徴学教授であるロバート・ラングドンの下に、フランス司法警察の警部補が訪ねてきた。急用による同行を請われ、到着した場所はルーヴル美術館だった。そこでラングドンは、ルーヴル美術館館長ジャック・ソニエールの遺体が猟奇殺人にも似たウィトルウィウス的人体図(右図)を模した形で発見されたと伝えられる。

警察は宗教象徴学者の立場から、ラングドンの事件に対する見解を聞きたいと協力を要請した。しかし、実際はソニエールと会う約束をしていたラングドンを第一容疑者として疑い、逮捕するために呼んだのである。

ラングドンはソニエールの孫娘にして司法警察の暗号解読官でもあるソフィー・ヌヴーの協力と機転により、その場を脱した。ソフィーは祖父の状態を祖父が自らに遺した、自分にしか解けない暗号であると見抜き、ラングドンの潔白に確信を持っていた。これを上に報告しても一笑に伏されると感じたソフィーはラングドンの協力を得るため、彼を逃がしたのだ。しかし彼はそのことによってソフィーともども司法警察に追われる事になってしまう。

一方でソニエールを殺した犯人とその黒幕は、かつてソニエールが秘匿したとされる聖杯の秘密を追っていた。それが「教会の名誉を守る」という狂信に踊らされて…。そして、その毒牙もまたラングドンたちを追い続ける事になる…。

登場人物
ロバート・ラングドン……ハーヴァード大学教授・宗教象徴学専門。
ソフィー・ヌヴー……フランス司法警察暗号解読官。ジャック・ソニエールの孫。
ジャック・ソニエール……ルーブル美術館館長。
アンドレ・ヴェルネ……チューリッヒ保管銀行パリ支店長。
リー・ティービング……イギリスの宗教史学者。ナイトの爵位を持っている。聖杯の探求に生涯をかけている。
レミー・ルガリュデ……ティーピングの執事。
マヌエル・アリンガローサ……オプス・デイの代表。司教。
シラス……オプス・デイの修行僧。色素欠乏症。
ジョナス・フォークマン……ニューヨークの編集者。
ベズ・ファーシュ……フランス司法警察中央局警部。
ジュローム・コレ……同警部補。

作品内に登場する観光名所
エッフェル塔
サン・シュルピス教会
ルーブル美術館
ウェストミンスター寺院
ナショナルギャラリー
キングズ・ガレッジ資料館
テンプル教会
ロスリン礼拝堂

その他
フィクションであるにもかかわらず、冒頭に実在の組織名を挙げ、
「この小説における芸術作品、建築物、文書、秘密儀式に関する記述は、すべて事実に基づいている。」と述べているために、扱われている内容の真偽について議論が起きた。
とりわけキリスト教、とくにカトリックの教義に深く関わる部分は大きな反響を巻き起こし、2006年3月には米国カトリック司教会議(USCCB)が、教義について反論するウェブサイトを開設している。
プロットの下敷にアイデアが盗用されたとして、ノンフィクション、『レンヌ=ル=シャトーの謎』の著者たちから訴えられたが、ロンドンの高等法院は原告側の訴えを退ける判決を下している。
批判の一環として、特別番組『ダ・ヴィンチ・コードの嘘』が放送された。また、「日経エンタテインメント!」は『大名所で原作のウソを発見!』と題し原作で描かれている名所と実際の名所の相違点を挙げている。
作品内でドラクロワの壁画で知られるカトリックの教会、サン・シュルピス教会の中にある日時計(ローズライン)に秘密を解く鍵が隠されていると記されている。これを鵜呑みにしたメディアが押し寄せた為、教会側は入り口に「日時計はローズラインと呼ばれた事もなければ、異教徒の陣の名残でもない。」という張り紙を張った。サン・シュルピス教会は観光名所ということもあり、書かれている文字は何ヶ国語かに訳されている。(日経エンタテインメント)。
ルーブル美術館館長のジャックは殺されたとき76歳だが、フランスの定年は65歳である。

p2-2.jpg
注釈
『ウィトルウィウス的人体図』、『モナ・リザ』、『岩窟の聖母』、『最後の晩餐』など
オプス・デイは実在する組織である。シオン修道会は「秘密結社」とされているのに、「実在する組織」というのは変である。「秘密儀式」も想像上のもの。『秘密文書』なるものについては「シオン修道会」の項を参照のこと。
レオナルド・ダ・ヴィンチ作品の謎、キリスト教における異説や、聖杯伝説に関する解釈、メロヴィング朝の由来など。多くは『レンヌ=ル=シャトーの謎』からの借用。
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以上の記事では、小説の「あらすじ」は、殆ど触れられていないことになる。
2004年5月に単行本として角川書店から出版されたときは2巻であり、私の買った文庫版は上・中・下3冊であって、結構よみごたえのあるものだが、
サスペンス仕立ての小説であり、面白くて途中で止められず、一日で読了した。
私も聖書や外典のいくつかは読んでいるが、資料には、よく当たっているようだ。
マグダラのマリアに触れた部分などは少ない。聖書の当該箇所などは、クリスチャンであれば周知のことなので敢えて改めて触れられていないものであろう。
図版③は、Jan van SCORELのマグダラのマリアの絵である。
mary_magdaleneマグダラのマリア

この翻訳本の「解説」で荒俣宏が書いていることだが、「聖杯伝説」が文献に残されるようになった中世から多くの研究がなされてきたが、
それはキリスト教の教義からのアプローチだったのに対して、現代のアプローチは「神秘学」「歴史学」「図像学」「語源学」
さらに「美術」や「科学」など多面的になっているところに特徴がある。
異端とされて徹底的に、むごたらしい惨劇のもとに抹殺された「カタリ派」のことなどもある。
帚木蓬生の『聖灰の暗号』などは、これを描いたものである。
ヴァチカン当局が、この本や映画を見ないように、との「触れ」を出したというのは当然であって、今まで「聖書」の記述してきたことが覆されるのだからである。
欧米で大ヒットした本書も、むしろキリスト教を知らない、あるいは信仰していない人間にとっては新鮮な面白さを十分に味わえるのではないか。
ただ、この小説は「聖杯」のミステリーと「争奪」についてサスペンスタッチで描くのに大半のエネルギーが費やされているので、その面の面白さが主になっているとは言えるだろう。
とにかく未読の人には、ぜひ読まれることをお勧めする。


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