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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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彼一語我一語秋深みかも・・・高浜虚子
05曽爾高原すすき

    彼一語我一語秋深みかも・・・・・・・・・・・・・高浜虚子

「深み」の「み」は、形容詞の「深し(深い)」の末に添えて名詞化する接尾語で、「秋深み」は秋の深まった状態を言う。
天地の間に置かれた二人の人物。
一方がポツリと一語を発すると、もう一方も一語ポツリと返す。言うに言われぬ時が流れて、二人の男も、発した言葉も、深い秋のまつただなかにある。
『六百五十句』昭和30年刊所収。
高浜虚子は何と言っても俳句界の巨人であって、作句も多く、私も何回も採り上げてきた。
以下、重複しないように気をつけて虚子の句を少し引く。

    海に入りて生れかはらう朧月

    蚊帳越しに薬煮る母をかなしみつ

    ワガハイノカイミヨウモナキススキカナ
    ・・・・・9月14日。在修善寺。東洋城より電報あり。曰く、センセイノネコガシニタルヨサムカナ トヨ
         漱石の猫の訃を伝へたるものなり。返電。・・・・・(明治41年)

    春風や闘志いだきて丘に立つ

    露の幹静かに蝉の歩き居り

    冬帝先づ日をなげかけて駒ケ岳

    石ころも露けきものの一つかな

    道のべに阿波の遍路の墓あはれ

    鎌倉に実朝忌あり美しき

    我が生は淋しからずや日記買ふ

    風生と死の話して涼しさよ



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