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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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「信天翁」私信と抽出歌・・・阪森郁代。小野雅子。佐々木則子。松林尚志。伝田幸子。今井千鶴。
信天翁_NEW

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is the question. me free !
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      「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・阪森郁代。小野雅子。佐々木則子。松林尚志。伝田幸子。今井千鶴。

      「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・阪森郁代(玲瓏)

九十歳となられての記念碑的なご歌集。
なにより言葉の自在さに圧倒されました。
「言葉」 「街並み」 「都市の壁」 「cogito, ergo sum」が格別印象ふかく、惹かれました。
この集は、若者だけでなくすべての人へのメッセージ。そして美しい詩でした。
先日書棚から偶然お兄様のご著書『モダンアートへの招待』を見つけました。いいご本です。再読したくなりました。
くれぐれも御自愛下さいませ。御礼まで申し上げます。

     「信天翁」私信・・・・・・・・・・小野雅子(地中海)

このたびは御歌集『信天翁』のご上梓おめでとうございます。
歴史のこと、世界のこと、木村さまのご生活のこと、教えられること多く、興味ふかく読ませて頂きました。
香川進もうたわれていて時代を思います。
どうぞ、お身体を大切におすごし下さいませ。  かしこ

      「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・佐々木則子(水甕)

1930年のお生まれとのこと今なお、作歌意欲に脱帽です。
☆一病をもちては永きたそがれか野の豌豆の花の白さや
☆≪信天翁≫描ける青きコースターまなかひに白き砂浜ありぬ
☆一枚の絵の中で物語が時間をかけて浮き沈みする
☆クオークから原子へ 原子から分子へ 分子からDNAへ
☆それは「時間」の創造物とも言い換えられるだろう
心に残った歌・詩篇を挙げさせて戴き御礼とさせて戴きます。
ご恵贈誠にありがとうございました。
新型コロナウイルスの猛威がふるう昨今、どうぞご身体くれぐれもご自愛くださいませ。

     「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・松林尚志(俳誌「木魂」代表)

日増しに春めいてきました。
この度は歌集『信天翁』有難うございました。
「馬耳東風」の歌など身につまされました。
鎮魂、日常、思索と自在に智の世界が展開する感じです。
口語短歌の役割が見えてきます。
それにしてもブログなどネットの世界を自在にこなしていること羨ましい限りです。
小生書き散らしたもの多く整理が大変です。 御礼まで。

      「信天翁」私信・・・・・・・・・・・伝田幸子(潮音)

今年は長野市内も暖かで生活がしやすくて助かっております。
今年になって雪掻きをしたのは三回のみでした。
ご無沙汰いたしております。
この度は第七歌集『信天翁』のご上梓おめでとうございます。
先ず、表紙の装幀とタイトルがとても印象深く思われました。
これから大切に拝見させていただきます。
実は、光本恵子様主宰の「未来山脈」により、御作品は拝見いたしております。
過日、木村様には私の歌集『冬薔薇』についてブログにお書きいただき大変嬉しく有難く感謝いたしております。
どうか、お元気でお過ごしいただきたいと存じます。
有難うございました。

     「信天翁」私信・・・・・・・・・・今井千鶴

先日は歌集『信天翁』をお送り頂きましてありがとうございました。
教わることが多く興味深く拝見していまかーす。
因みに「信天翁」は、特別天然記念物、国際保護鳥に指定されているとか。
終わり近くの章に「」ぬやま・ひろしに触れられているのに涙ぐむ思いでした。
若い日所属していたコーラスグループのテーマ曲が「若者よ」で「その日のために体を鍛えておけ」を歌ったことを思い出し、同じ時代に青春を過ごされたのだと。
私は1932年生まれです。
昨年夫を亡くし、日が経つほどさみしく悲しく空しいです。機会があればお話ししたいと思います。



「信天翁」私信と抽出歌・・・島本融
信天翁_NEW

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is the question. me free !
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     「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・島本融(美学者)

『信天翁』ご上梓おめでとうございます。
歌集というよりアフォリズム集と思いました。
I .の信天翁 収載の何句かに惹かれるものがありました。

コロナヴィールスとか猖獗を極めると厄介ですね。
重篤な場合は、対応する技術がやや複雑で、特に処置が高価なのでは、どう切り抜けるのか。
vita brevis ars longa, もともとはヒッポクラーテス 、生きざまの技術。
要は医術が複雑多岐にわたって、習得に時間がかかるので、短い生涯ではこれに太刀打ちがむつかしい、
とかいう意味だったそうで、今日び身につまされます。
原文は当然ギリシャ語、歯が立ちませんが。
amo ergo sum などとかまえていられません。
しかしありがとうございました。

ご令兄のことときどき思い出します。

旧作譜
■兄さんと呼ぶ声がする暮れの秋しかし私に弟は居ない
■ちらちらちらと龍灯捧げ崖の島石磴ひとりゆくはたが子ぞ
■トイレへ立った父戻らぬと兄や母家なか探す夢のあかとき

ご健常祈念いたします。

木村草弥様                 島本 融
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これはメールで頂いたので、そのまま貼り付けてある。有難うございます。
島本融氏は美学者で大学で教えておられた。
そんな関係で次兄・重信のことは、よくご存じだった。
島本融氏は、未知の人であったが、偶然に私のHPを見た、と言ってメールを送って来られて交友するようになった。もう三十年も前のことである。
本人は何も仰言らないが、検索してみて、氏が河井酔茗、島本久恵氏のご次男であること、群馬県立女子大学教授であられたこと、東京工芸大学のことなどが、サーフィンの結果判った。
島本氏には上梓された歌集『アルカディアの墓碑』、句集『午後のメニスカス』などがある。
私のWebのHP「木村草弥 詩と旅のページ」で句集『午後のメニスカス』抄 が読めるのでアクセスされたい。



「信天翁」私信と抽出歌・・・藤原光顕
信天翁_NEW

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is the question. me free !
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       「信天翁」私信と抽出歌・・・・・・・・・・・・・藤原光顕(「たかまる」)

御歌集『信天翁』ご上梓をお祝い申し上げます。
老化のせいか、詩心の衰えを実感させられている昨今、口語自由律で書くことの意味もあやふやになり、いささか落ちこんでいるところでの『信天翁』拝受。
まことに有り難い賜物と感謝しきりです。

短歌としての形式をとりながら、一篇の詩としての構成など、「未来山脈」で拝見してはおりますが、その融通無碍ともみえる構成など、とても教えられます。

一首づつの飛躍と展開が面白く、完全な一首独立もさりながら、それぞれの歌が柔軟にもたれ合いながらの展開も、いわゆる連作とも違う意味で興味を深めました。
基本的に一首独立を指向してきましたが、もっと柔軟であってもいいのではないか、そんなことを思いました。
当分、この一冊を座右に置き、私なりに試行錯誤してみようか・・・なんて気がしております。
以下、何首かを抄出してお礼に代えさせていただきたいと思います。

   ・一病を持ちては永きたそがれか野の豌豆の花の白さや
   ・象形は彩りを失って 残像となり あなたは遠ざかる
   ・服部信が死んだと恵美子さんからハガキが来た 八十九歳の死
   ・どこかで別れの儀式があり、どこかで桜が散っている。
   ・目に見えない神の臨在を表すために垂直に注ぐ光を編み出した
   ・明るい表情が早くも身につけた曖昧な作り笑いに替わり
   ・その後の報道はないが、その胸のキティちゃんののんぴり顔が悲しい
   ・絵手紙が来た。みごとなカボチャ 陽に輝く
   ・サイコロ切りの豆腐半丁、ほうれん草を加え四倍濃縮だしでを足す
   ・いちにちの終りの儀式、ひとりで食べる今日の宴だ
   ・街を一冊の本になぞらえると、旅する人はみな読者だ
   ・旅人は通りから通りへ巡り歩いて何百とあるページをめくる
   ・街並みは、街を読み解くための記号である
   ・死と同じ重さの生 生と同じ軽さの死
   ・卒の略字「卆」は九と十。わたしは今年卆寿だという
   ・ああ、この夕餉に牡蠣に檸檬を絞りつつ思うことである
   ・都市は壁に囲まれたプライベートな見通しの悪い多細胞生命体
   ・cogito, ergo sum の一連                        藤原光顕
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敬愛する藤原光顕氏から的確な書評と抽出をいただいた。 有難くお受けする。有難うございました。




春愁やくらりと海月くつがへる・・・加藤楸邨
020くらげ

    春愁やくらりと海月(くらげ)くつがへる・・・・・・・・・・・・加藤楸邨

明るく、浮き立つ春ではあるが、ふっと哀愁を覚えることがある。はっきりした「憂鬱」ではなく、あてどない物思いのような気持ちを「春愁」という。
春ゆえに心をかすめる淡い、かなしい、孤独な、物思いである。

春愁を写真にしようとすると、難しい。
だから「クラゲ」の写真を出しておいた。

俳句には「春愁」を詠んだものがたくさんある。少し引いておきたい。

 春愁のまぼろしにたつ仏かな・・・・・・・・飯田蛇笏

 春愁や派手いとへども枕房・・・・・・・・飯田蛇笏

 白雲を出て春愁もなかりけり・・・・・・・・中川宋淵

 いつかまたポケットに手を春うれひ・・・・・・・・久保田万太郎

 春愁のかぎりを躑躅燃えにけり・・・・・・・・水原秋桜子

 髪ばさと垂れて春愁の額としぬ・・・・・・・・三橋鷹女

 春愁に堪ふる面輪に灯りけり・・・・・・・・日野草城

 春愁の一端に火が燃えてゐる・・・・・・・・野見山朱鳥

 春愁もなし梳く髪のみじかければ・・・・・・・・桂信子

 春愁やせんべいを歯にあててゐて・・・・・・・・大野林火

 春愁のいとまなければ無きごとし・・・・・・・・皆吉爽雨

 ハンカチに鏝(こて)あてて春愁ひかな・・・・・・・・安住敦

 山椒魚の春愁の顔見とどむる・・・・・・・・後藤秋邑

 春愁やかなめはづれし舞扇・・・・・・・・鷲谷七菜子

 春愁や夫あるうちは死ぬまじく・・・・・・・・末広千枝


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