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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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「未来山脈」掲載作品2020/04「或る夕餉」・・・木村草弥    
未来_NEW

shopping一人土鍋

shoppingおでん

images納豆

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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is the question. me free !
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──「未来山脈」掲載作品──(28)

     「未来山脈」掲載作品「或る夕餉」・・・・・・・・・・・・木村草弥
                 ・・・・・・・・2020/04掲載・・・・・・・

          或る夕餉      木村草弥    

   わたくしのいつもながらの定番の昼夜兼用の夕餉が始まる

   カップの小粒納豆 糸を引くナットーキナーゼの効用信じて

   昔は関西では納豆を食べなかった 母は死ぬまで嫌がったものだ

   スライス胡瓜に沖縄のもずく酢 これに濃厚黒酢を少し足す

   今日は「おでん」だ 「おでんセット」の具を一人用土鍋に移す

   厚切り大根はんぺん蒟蒻ごぼう竹輪ひねり昆布、玉子が入っている

   ミニ・ウインナーを五、六本 老人には蛋白質摂取が必要なのだ

   サイコロ切りの豆腐半丁、ほうれん草を加え四倍濃縮だしを足す

   いい具合に土鍋が煮えて来たぞ。辛子を付けて食べよう

   いちにちの終りの儀式 ひとりで食べる今日の宴(うたげ)だ
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この作品まで、第七歌集『信天翁』に載せた。

独居老人である私の「或る夕餉」の光景である。
前に載せた「朝食」はパンを主にした洋食なので、それとのバランスということも心掛けているつもり。
この時は「おでん」だが、夏でも冬でも「納豆」 「胡瓜のもずく酢」 「豆腐」 「大根なます」 「ミニ・ウインナー」などは毎日食べる。
私は高血圧のケはないが、納豆は歌に詠んだように「ナットーキナーゼ」という酵素が有効なのである。
緑黄色野菜を摂れ、ということで色々やってみた末に「枝豆」を常用することにした。冷凍枝豆が市販されていて便利だ。
毎日スプーンに一杯「酢」を摂るといい、と言われるので「胡瓜のもずく酢」 「大根なます」などは、そのためである。
一人暮らしも長くなって、手抜きのコツも覚えたので、とにかく調理は「電子レンジ」は多用する、ガスを使った煮炊きは、なるべく、しない。
大豆関連のものが多いが、これで植物性蛋白質も摂れていると思う。
余計な鍋や皿は使わない、などである。
外食では「ギョウザ」が好きである。「餃子の王将」には、よく行く。
他には「ホイコーロー」 「マーボー豆腐」など。ホイコーローはキャベツがたくさん入っているし、など。
家での定番の食事プラス外食とのバランスということである。 おかげで体重もコンスタントに60㎏を保っている。
目下の私は、遠出できないので、外食と言っても街に出かけることはしない。
幸い今はまだ車の運転が出来るので、それだけが唯一の救いである。
以上「余談」である。




灰若布湯掻くたちまち海のいろ・・・渡辺輝子
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   灰若布(わかめ)湯掻くたちまち海のいろ・・・・・・・・・・・・・・渡辺輝子

「わかめ」は古くは「め」「にぎめ」などと呼ばれた。
日本特産の海草だと言われている。
北海道東岸以外どこの海でも採れるという。
長さは7、80センチ。三月から五月まで採取する。天然のものは船で海に出て、箱眼鏡で見ながら鎌のついた竹竿で刈り取り、海岸で干す。
今では各地で「養殖」されている。鳴門や三陸の南部ワカメが有名。
「灰わかめ」というのは、海から採取したらすぐに「灰」にまぶして天日干しにすると、使うときに水に戻したときに色が鮮やかになるからという。もっとも、土地によって製法は異なるらしい。
成熟した茎のまわりの襞状の胞子葉を「めかぶ」と呼ぶ。
「わかめ」効用などについては、このサイトに詳しい。
あわた水産のHPでは、製品化の様子などが動画で見られる。

写真②は「あわた水産」の「糸わかめ」の製品である。
ito_up糸わかめ

鳴門わかめは有名なので、つい最近、「偽の鳴門わかめ」が摘発されて騒動になった。
どの食品の分野でも、「にせもの」は横行していて、有名産地は苦労するのである。

古くから「わかめ」は日本人には馴染みの海草で、
「万葉集」巻16に

  角島の迫門(せと)の稚海藻(わかめ)は人のむた荒かりしかどわれとは和海藻(にきめ)

という歌がある。
「むた」とは古語で「~とともに」の意味であり、「他人には荒々しいかもしれないが、私には和やかである」という比喩の歌である。

写真③は、「わかめとグリーンアスパラの明太子和え」である。
dre003_photoわかめ和え

わかめは何にでも合う便利な食材であり、「干したもの」「塩蔵」など素材もさまざまである。

この日本人の大好きな「わかめ」が今、外国では厄介者として苦労しているという。
どうも船の安定を保つために「バラスト」というが船槽に貯めた日本の海水にワカメの胞子が紛れ込んで現地の海で繁殖したらしい。
日本人ならば、そんなものを見つけたら大喜びで摘まんで食べてしまうのに、彼らにはそんな食習慣がないので、宝の持ち腐れどころか厄介者だという。
世の中は広く、好悪さまざまである。

以下、若布を詠んだ句を引いて終わる。
「わかめ」は春の季語である。

 草の戸や二見の若和布貰ひけり・・・・・・・・・・与謝蕪村

 うしほ今和布(め)を東(ひんがし)に流しをり・・・・・・・・・・高浜虚子

 橋立の若布の束に雪六片・・・・・・・・・・長谷川かな女

 みちのくの淋代の浜若布寄す・・・・・・・・・・山口青邨

 魚は今鳥に似て若布を過ぎゆきし・・・・・・・・・・阿波野青畝

 家づとの鳴戸若布の籠も青し・・・・・・・・・・篠原梵

 地震(なゐ)ののち岩がはなせし屑若布・・・・・・・・・・加藤憲曠

 若布売天然物と念押せり・・・・・・・・・・千田一路

 時化あとの海境しるく若布寄す・・・・・・・・・・大屋達治

 海よりも風の眩しさ若布寄す・・・・・・・・・・山田慶子

 具足煮にそへたる島の新若布・・・・・・・・・・木村かつ子

 焙られて青さののりし若布かな・・・・・・・・・・大石登喜和

 蛸提げて襤褸の如く若布負ひ・・・・・・・・・・福田蓼汀

 若布売雲美しき坂急ぐ・・・・・・・・・・加藤夕雨

 若布負ひ歩く青空幾尋ぞ・・・・・・・・・・友岡子郷



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