FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
202006<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>202008
宮沢肇詩論集『一本の葦』・・・木村草弥
宮沢_NEW

──新・読書ノート──

       宮沢肇詩論集『一本の葦』・・・・・・・・・・・・・木村草弥
               ・・・・・待望社2020/07/20刊・・・・・・・・

詩人の宮沢肇氏から、この本が贈られてきた。宮沢さんの詩は、詩「邂逅」は、このブ゜ログで紹介したことがある。リンクになっているのでアクセスされたい。

宮沢肇
詩誌「地球」 「未開」 「風」各同人を経て、現在「花」 「佐久文芸 火映」に作品を発表。
1959年 詩集『雄鶏』
1964年 詩集『青春寓話』
1982年 詩集『仮定法の鳥』
1991年 詩集『鳥の半分』 第32回中日詩賞
1996年 詩集『帽子の中』 第8回長野県詩人賞
1997年 『宮沢肇詩集』
2000年 『朝の鳥』
2003年 詩集『分け入っても』 第3回現代ポイエーシス賞
2009年 詩集『舟の行方』 
2015年 詩集『海と散髪』 
1988年 合唱組曲作詞『望月の駒』 三木稔作曲
1996年     〃    『おとめの泉』 太田桜子作曲
2012年 共著エッセイ『信濃追分紀行』 第2回秋谷豊千草賞
日本現代詩人会。 日本文芸家協会所属。
世界芸術文化アカデミー(W .A...A. C.)の終身会員    など

輝かしい詩歴の持ち主であられる。
この本は、一応「詩論集」と書いたが、120ページほどの小冊子である。

「目次」は
Ⅰ 詩人への手紙
     J・シュペルヴィエル
     土橋治重さんの花と禅
     石原武兄の原郷
     一本の葦から想像力へ
     深層につながる詩語を求めて
Ⅱ 詩想片言
     石ころの詩
     故に、詩在り

ここでは「石ころの詩」の冒頭(1)の文章を引いておく。
----------------------------------------------------------------------------

すでに存知の人も多いと思うが、まど・みちおさんに、「石ころ」という詩がある。
1979年『風景詩集』に収められている。先ずその全篇を書き写しておきたい。

  夏の まひる
  とある 道ばたの
  小さな石ころが ひとつ
  消えました
  通りがかった
  雲の影が
  ふと 包んで
  持って行ったのでした

  その夜
  世界中の 岩山たちが
  嵐のように 叫び合いましたが
  おとむらいだったでしょうか
  お祝いだったでしょうか


  人の耳には
  ただ そのあたりに
  コオロギの声が 一りん
  小さく光って
  咲いているきりでした

----------------------------------------------------------------------------
この詩から(2)ではポーランドのノーベル賞詩人に話は続き、(10)まで詩論がつづくのでした。
「詩論」を手作業で入力し直すというのは不可能なので、ほんのさわりの部分だけ紹介した無礼をお許しいただきたい。
高邁な詩論集を賜り有難うございました。 これにて「紹介」といたします。      (完)






青虫がひたすら茎をのぼりゆく新芽の色の何とおしいさう・・・木村草弥
030917kityou2黄蝶幼虫

   青虫がひたすら茎をのぼりゆく
     新芽の色の何とおしいさう・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第二歌集『嘉木』(角川書店)に載るもので、歌作りとしては、「青虫の目」になって作っている。

予めお断りしておく。
こんな虫の写真を何枚も見せられて、気持ちが悪いという人は、無理して見てもらって体調を崩されては、私の意にそぐわないので、即刻みるのを中止してほしい。

青虫と言っても、ものすごい種類がある。
一番はじめに載せたのは、一般に「青虫」と呼ばれるもの、成虫は「モンシロチョウ」などの幼虫である。
掲出写真のものは「黄蝶」の幼虫。
この種類は皮膚に「毛」がなく、そんなに気持ち悪くはない。

aomushi青虫②

二番目の写真の虫は、もう「青虫」と呼ぶのは、はばかられる。
写っている植物はパセリなどの匂いの強い「香草」類で、これにつく虫は「アゲハチョウ」類のものである。
この写真の虫は長さ5センチ、太さ1.5センチにもなる摑むのも怖いような大きな虫。
小鳥も食べない。ホトトギスなどは好んで食べるという。
蝶や蛾は卵を産んで、孵化して、その葉を食べる対象植物が、予め蝶の種類ごとに決っているのである。
いまアゲハチョウと言ったが、同じ属の幼虫でも、子細に観察すると姿かたちが少しづつ違っているものである。
かんきつ類の木につくもの、山椒の木につくもの、香草につくもの、など皆少しづつ違いがある。
それにアゲハチョウ系の虫は触ると角のようなものを出し、特有の嫌な匂いを出す。
油断すると小さな木や草など数日で坊主にされてしまう。孵化したての頃の幼虫は、みな黒い色をしている。

a-1s青虫アゲハ①

三番目の写真の虫がアゲハチョウ類の幼虫の一般的な形と色である。
もちろん先に書いたように、食べる植物によって虫の種類が少しづつ違っている。

四番目の虫は、クロアゲハの「終齢」期のもの。
kuroageha3クロアゲハ幼虫終齢

私は、特別に「昆虫少年」だったわけではないが、田舎に住んでいれば、こんな虫をいちいち怖がっていては暮らせない。
こういう虫たちとも、自然の付き合いをしてゆくのが「田舎暮らし」というものである。

kuroageha4クロアゲハ蛹

五番目の写真はクロアゲハの幼虫が成育して「サナギ」になったもの。
この中でじっとしていて、その間に「変態」する準備が進み、殻を破って出て成虫の「蝶」の姿になるのである。

以上、手元にある写真を並べて解説してみた。
ただし、私のは学習して専門的に正しく集積した知識ではないので「虫」に詳しい方は、ぜひ間違いを指摘してほしい。よろしくお願いする。


copyright © 2020 Powered By FC2ブログ allrights reserved.