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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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はるかに遠い日々から/哲学の道は/古都に住む人々の息づかいを ・・・・・・・・・・・小沢千恵
Tetsugakunomichi01哲学の道

     哲学の道・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・小沢千恵

      一月の朝 絹さめの中を歩くと
      京都人の手入れの行き届いた
      清流の両側には
      三叉の木と苔むした桜の老木
      川面は霧に包まれて
      時折にポーンポーンと
      どこかの庭から鹿威しの音が聞こえる
      はるかに遠い日々から
      哲学の道は
      古都に住む人々の息づかいを
      清流に変えて流して

      近くにある安楽寺の庭の
      松虫と鈴虫姫の墓に詣でて
      古都の悲哀の女人が流した涙のように
      凛とした真っ赤に咲く寒椿
      巽橋のたもとには今でも変わらない
      純真さをひっそりと守っている三叉の白い花が咲き
      その側を
      穴あきジーンズの金髪の若者がオートバイをかつ飛ばして
      雨にぬれて通りすぎていく
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この詩も昨日に続いて『滋賀・京都 詩歌紀行』に載るものである。

哲学の道とは銀閣寺を南に下がる辺りから南禅寺の辺りまでつづく水路に沿う散策路のことである。
むかし、哲学者の西田幾太郎たちが、この道を散策しながら、哲学の論理を考えた、と伝承される小道である。

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