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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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蟹の肉せせり啖へばあこがるる生れし能登の冬潮の底・・・・・・・・・・・坪野哲久
1618204ズワイガニ

    蟹の肉せせり啖(くら)へばあこがるる
       生れし能登の冬潮の底・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・坪野哲久


ここに書かれる「蟹」とは一般名「ズワイガニ」地域によっては「マツバガニ」「越前カニ」などの名前で呼ばれるものである。
この頃は味覚あさりが頂点に達しており、関東では、いざ知らず、関西では、冬場は「カニ」「カニ」とうるさい程である。
私は蟹を食べるのが下手で、そのせいでもないが、カニ、カニと騒ぐほど蟹が好きでもない。この世の中で絶品の味とも思わない。
私のような人は他にもいるようで、私の知人も蟹は好物でもないと「のたまう」。
蟹に限らず、私には、もともと「グルメ」嗜好は無いのである。

坪野哲久については先日も採り上げたが、掲出のような歌が見つかったので出してみた。
哲久は歌にもある通り、能登の生まれであり、この歌は味覚の歌というよりは、故郷の能登の冬潮のことを思慕のように思い出している、という主旨の歌である。
昭和33年刊『北の人』所載。

哲久には故郷・能登を詠んだ歌がいくつかある。

     能登できのしちりん一つ得しかばとうつくしき冬の火を点じたり

     ひたおしに押す黒潮の底ごもる孤独おもいきその黒き藍(あお)

     ふるさとを足蹴にしたる少年の無頼はやまず六十になる

     このくにのことばをにくみまたあいすおぼろめかしくこのしめれるを

     冷えびえと目覚めしときの雪の香よ浄なるものは天よりきたる

rekishii09_tsubono哲久あき歌碑

↑ 絶えず故郷への想いを詠った当町(高浜生まれ)出身の歌人・坪野哲久と彼を支えた妻山田あきの歌碑。
この歌碑には、ここに掲出した歌が彫られている。 つまり

蟹の肉せせりくらえばあこがるる生まれし能登の冬潮の底・・・・・・・・・・・哲久
  歌集「北の人」より

きみと見るこの夜の秋の天の川いのちのたけをさらにふかめゆく・・・・・・・・・・あき
  歌集「紺」より

坪野哲久については、← こんな記事がある。
この記事のリンクから彼ゆかりの場所を辿ることができる。アクセスされよ。

070424tubono1坪野哲久文学記念館

コメント
コメント
sohya 様
お早うございます。
蟹がいいですね~!蟹を食べている時はおしゃべりな方も黙って一心不乱に蟹と格闘しています。中国も日本の様に女中さんが身を取ってくれれば食べやすいのですがサービス向上心が無いお国ですから上海蟹まだ2回しか食しておりません。残念ながら.....!
2011/01/29(土) 09:03:32 | URL | ももたろう #- [ 編集 ]
「上海かに」は言うほどおいしくない
■ももたろう様。
お早うございます。
「上海かに」は二度食べましたが、
蟹も小さく、身をほじくり出すにも面倒で
私はおいしいとは思いません。
向うの連中もマツバガニやタラバガニなど食べたら
さぞやおいしいと思うでしょう。
上海かにの獲れる湖も蘇州の太湖の支湖の何とかいう湖らしいですが、水質汚染が進んでいると
現地のガイドの人が嘆いてました。
では、また。
2011/01/29(土) 09:54:12 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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