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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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パンジーの仔熊の顔に似たりけり・・・・・・・・・・・・・森田峠
pansy3パンジー

     パンジーの仔熊の顔に似たりけり・・・・・・・・・・・・・森田峠

そう言われると、たしかに似ているが、今なら、さしずめ「パンダ」に似ていると言われるかも知れない。

私の第二歌集『嘉木』(角川書店)に載るものには

     パンジーは思案する花かなしきは忘るるに委せ風と遊べり・・・・・・・・・・木村草弥

というのがある。
この歌にあるように「パンジー」という名前の由来はフランス語の「パンセ」(考える)という言葉から命名に至っているという。

私の方では、毎年、晩秋になると、冬から春への定番の花として「パンジー」あるいは「ビオラ」を買ってきて、プランターに植えることにしている。
種類が豊富だし、病気らしいものは、先ずないし、第一、値段が安いので、気兼ねなくたくさん植えられる。
直列のプランターには大輪のパンジーを、丸いプランターにはビオラを植えつけるのが定番である。今年の冬は寒くて氷点下の朝が多かったがパンジーは、平気だ。

panji-y-lp-1パンジー

panji-0112-39パンジー

昔は「三色すみれ」などと言って、宝塚少女歌劇的な甘ったるいロマンチックな雰囲気のする花だったように思うが、それはまんざら的外れでもなさそうで、
宝塚の歌にも「スミレの花咲くころ・・・」というような歌の歌詞があったではないか。
今では宝塚も、すっかり大人の雰囲気になって「少女歌劇」とは呼ばない。
「ベルサイユの薔薇」などの芝居は華やかなインターナショナルな雰囲気のもので、海外公演もしている現状である。
写真④にビオラのヨーロッパ原野に咲く「野生種」の写真を載せる。
histry_1ビオラ野生種

このように「ビオラ」はヨーロッパが原産地らしい。
野生種は単色であるのも自然かと思う。この「ビオラ」の野生種は地味な花だ。

話は変わるが、与謝野晶子の歌で有名な「コクリコ」(ひなげし)の花が草原に彩りも鮮やかに群生しているのを見たことがあるが、
もちろん「ひなげし」と「ビオラ」は別の花で咲く季節も違うが、同じくヨーロッパの野っぱらに群生する「野生種」というところからの連想である。

ビオラは、小さな花がびっしりとプランターに密植されている様子は華やかである。
冬は花が少なく彩りに欠けているからビオラの醸しだす雰囲気は貴重なものである。
花が、ほぼ二色に彩られているのも面白い。
写真⑤はビオラである。
biora-yv-02パンジー

ビオラにも実にさまざまな色の取り合わせがある。掲出したものなどは、むしろ地味な方であろう。
先にも書いたが、ビオラは定植する場合は、やはり丸い鉢が似合うようだ。

俳句にもパンジーやビオラが詠まれているので、それを引いて終りたい。
花言葉は「思案」「物思い」「私のことを忘れないで」。

 パンジーの畑蝶を呼び人を呼ぶ・・・・・・・・松本たかし

 三色菫は治癒の日の花子より享く・・・・・・・・石田波郷

 三色菫買はしめおのれやさしむも・・・・・・・・森澄雄

 彼岸の墓どれも親しや遊蝶花・・・・・・・・角川源義

 妻が植ゑて三色菫黄がちかな・・・・・・・・安住敦

 三色菫勤勉をただ誇りとし・・・・・・・・藤田湘子

 パンジーの仔熊の顔に似たりけり・・・・・・・・森田峠

 ことごとく風の虜や遊蝶花・・・・・・・・岡本眸

 三色菫コップに活けて退職す・・・・・・・・菖蒲あや

 太陽へ三色すみれ笑ひだす・・・・・・・・青柳照葉

 パンジーを貌と見てゐる西東忌・・・・・・・・辻田克巳

 パンジーの大いなる斑の吹きゆがむ・・・・・・・・堀古蝶

 パンジーの今日泣き顔と思ひけり・・・・・・・・木田千女

 岡鹿之助の遊蝶花とてニルヴァーナ・・・・・・・・伊丹さち子

 遊蝶花日暮は人のふりむかぬ・・・・・・・・永島靖子

 三色菫働けばくる日曜日・・・・・・・・横沢放川

 パンジーは摘む花ならず月のぼる・・・・・・・・岸本尚毅


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