FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
201905<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>201907
『ウィキリークス・アサンジの戦争』・・・・・・・・・・・・木村草弥
ウィキリークス

──新・読書ノート──

  ガーディアン特命取材チーム『ウィキリークス・アサンジの戦争』・・・・・・・・・木村草弥
               ・・・・・・・・・講談社2011/02/15刊・・・・・・・・・・・

この本はイギリスの新聞「ガーディアン」紙特命取材チームの著書になるものである。
いま話題の「ウィキリークス」代表・アサンジに最も早く、最も深く密着した同紙だからこそ取材できたものだろう。
著者としてデヴィッド・リーとルーク・ハーディングの両名の名が書かれているから、この両名が張り付いて取材したもののようだ。月沢李歌子・島田楓子 訳。
この頃では新聞社と言えども、取材記者や撮影者の名を記述することが多いのは、それらが各人の著作権に基づくことを明記するものであろう。 
「試し読み」もできる。 リンクに貼ってあるので、お試しあれ。
以下、講談社のHPに載る紹介記事を引いておきたい。↓

      アサンジに最も早く、最も深く密着した英国『ガーディアン』紙だから暴けた
      “漏洩(リーク)”の全真相
      アメリカ政府が本気で怯える内部告発サイト・衝撃の全貌
   「試し読み」 

   2010年11月、アメリカ国務省の外交公電を一斉に公開し、世界中を驚かせた内部告発サイト「ウィキリークス」。
   このときリークされた公電の内容がきっかけとなって、チュニジア・エジプトの政変劇につながったとも言われています。
   そのウィキリークスに最も早くから接触し、アフリカ・イラク戦争の報告書や外交公電のスクープを連発したのが、
   調査報道を得意とするイギリスの名門リベラル紙「ガーディアン」でした。
   昔のドラマの刑事のような、昔気質のユニークな新聞記者軍団とジュリアン・アサンジ率いる
   ミステリアスな組織「ウィキリークス」がときには激しく対立し、ときには真摯に協力しながら、
   世界を大きく変えるほどのスクープ報道を繰り広げていった、その壮大なドラマ、
   全真相を当事者の「ガーディアン」記者チームが描きます。
   「ウィキリークス」は何をしたのか? 謎だらけの組織「ウィキリークス」とは何か、
   はたしてアサンジとは何者なのか、すべてが明らかになります!

   「ジュリアンが小型のラップトップを出した。すぐに開いて、キーを叩いて何かを打ち込む。
   それからナプキンを持ってこう言ったんだ。『オーケー。これで君たちの物だ』」……
   アサンジはナプキンに印刷されていたホテルの文字やロゴをいくつか丸で囲みながら、
   「ノー・スペース」と書き加えた。
   これがパスワードだ……暗号めいたナプキンは、まるでジョン・ル・カレの推理小説を思わせ、
   演出効果抜群だった。――<本文より抜粋>

-----------------------------------------------------------------------
ウィキリークス②

先の本の関連で
   『日本人の知らないウィキリークス』・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                 ・・・・・・・・・洋泉社・初版2011/02/21、2011/03/30第3刷刊・・・・・・・・・・・・・

という本を紹介する。
図版に出ているように七人の分担による執筆である。
この出版社の名前は知っているが、本を買ったのは初めてである。
はじめに、この本のキャッチコピーを引く。

        この情報の流れはもう止まらない!
       新たな内部告発と情報流出の時代に、
       外交は、ジャーナリズムは、正義はどうなるか?
       気鋭の論者が読み解く!

       次々と暴露される機密に世界中が揺れている!
       アフガニスタン紛争やイラク戦争を巡る米軍などの
       機密情報、25万点を超えるアメリカ外交公電の公開、
       予告される米大手銀行の不正暴露、そして次には……?
       告発者の匿名性を守る高度な情報技術と
       世界的なネットワークを駆使、マスメディアとも連携して
       国家や企業の機密情報をこれまでにない規模で
       次々に暴くウィキリークス。
       毀誉褒貶の激しい「ウィキリークス」の真の姿とは?
       新しいリークの時代を読み解く!


以下、この本の「目次」を引いておく。

目次

はじめに 

第1章 ウィキリークスとは何か──加速するリーク社会化〈塚越健司〉

1 リークサイト「ウィキリークス」とは
組織形態/編集主幹 ジュリアン・アサンジ/その他のメンバー、顧問等
2 ウィキリークスの情報公開──賞賛と批判
最初のリーク/ケニア元大統領の汚職──メディア賞受賞/
アメリカ軍にまつわるリーク/ジュリアス・ベアー銀行をめぐる汚職/
サラ・ペイリンメール公開事件/イギリス国民党の党員名簿事件/
アイスランド──カウプシング銀行の内部情報とIMMI採択
3 2010年──変化するリーク方法
イラク米軍誤射映像公開(コラテラル・マーダー)/
アフガニスタン紛争関連資料公開事件──大手メディアとの連携/
イラク戦争関連軍機密資料公開事件/米外交公電公開
4 公電公開後の動き
DDos攻撃とサービス拒否/アサンジの逮捕?保釈へ/その他のリークサイト
5 加速するリーク社会化
ウィキリークスの革新性/善悪論を超えて

第2章 ウィキリークス時代のジャーナリズム 〈小林恭子〉 

1 ジャーナリズムとリーク
ジャーナリズムとは/内部告発者を守る法的制度/「報道の自由」/
「公益」を理由にした機密報道/「機密」扱いの妥当性
2 国家機密のリーク報道
イスラエルの大量破壊兵器とバヌヌ/政府側が負けた機密情報の暴露/
ペンタゴン文書
3 リーク報道をめぐる様々な評価
ペンタゴン文書事件とウィキリークスの共通点と差異
4 ウィキリークス時代のジャーナリズム
ウィキリークスへの様々な評価/分散、「モジュール化」するジャーナリズム/
「共同作業」の具体例/ウィキリークス時代のジャーナリズムとは

第3章 「ウィキリークス以後」のメディアの10年に向けて 〈津田大介〉 

「ネットメディアにおける9・11」/アサンジが提唱する「科学的ジャーナリズム」/
ネットの特性を生かすウィキリークス/「ウィキリークス以後」のジャーナリズムの形/
ジャーナリストたちの新しい役割/ジャーナリズムのマネタイズ/調査報道の新潮流/
ウィキリークスと調査報道/激変するメディア環境と政治家たちの「スタンドプレー」/
新たな報道の流れ/「権力監視の分散化」と「メディアによる検証機能の再評価」

第4章 ウィキリークスを支えた技術と思想 〈八田真行〉
 
技術的なプロジェクトとしてのウィキリークス/匿名性の確保/
いわゆる「匿名」が匿名でない理由/ウィキリークスの工夫/
記録を残さない/PRQによる防弾ホスティング/Torによる匿名化/
Torとは/Torの仕組み/オニオン・ルーティング/
「保険ファイル」の2つの役割/ウィキリークスはどこから来たのか/
サイファーパンクの復活/サイファーパンクの第一次大戦/ウィキリークス後の世界で


第5章 米公電暴露の衝撃と外交 〈孫崎 享〉 

アメリカ国内での騒動/前代未聞の情報漏洩事件/
暴露された外交文書には何が含まれているか/専門家からの意見聴取/
国務長官自ら諜報活動を指示/日本関連の情報の意味/日米外交の類似/
何故米国外交文書の大量流出が生じたか/今後の外交関係に与える影響/
ウィキリークス以後、外交はどう変わるか

第6章「正義はなされよ、世界は滅びよ」─ウィキリークスにとって「公益」とは何か〈浜野喬士〉 

連鎖する内部告発の流れ/内部告発論の基本的ロジック/内部告発から公益通報へ/
ハイポリティックスにおける公益性/カントの「公表性」/
「純粋公益」と「純粋民主主義」/公益を語るのは誰か?:「パレーシア」の問題圏/
絶対的透明性/「三つ子」のテロリスト/「正義はなされよ、世界は滅びよ」


第7章 主権の溶解の時代に──ウィキリークスは革命か? 〈白井 聡〉 

1 「歴史は繰り返す」。だが、いかなる歴史が?
ボリシェヴィキ革命との類似/秘密外交の暴露/国家主権破壊の企て
2 カリフォルニアン・イデオロギーの政治的帰結
ジュリアン・アサンジの思想/カリフォルニアン・イデオロギー/
カリフォルニアン・イデオロギーの自己超克
3 主権の溶解
カール・シュミットの主権論/決断としての国家機密/揺らぐ暴力と徴税権の独占/
-----------------------------------------------------------------------
「ウィキリークス」代表のジュリアン・アサンジはオーストラリア人であり、元は「ハッカー」だった、と言われている。
どうもオーストラリア人には、過激な反捕鯨活動家などが輩出するように、はみだし者が多いようだ。
WikiLeaks という綴りからも判るように、彼らは明らかにWikipedia を真似したようである。
だが「過激さ」と「リーク」に徹した点ではウィキペディアとは明らかに違う。
各国当局からも過激なリークの故に「お尋ね者」と追求されているので、ウィキペディアでは、同列に扱われるのを嫌って、告知を出したりする始末である。
だから当局者からは「リーク」「剽窃」を焚き付ける一味として「犯罪者」とされる危うさを持っているので、これからの予断は許さないものがある。
推移を見守りたい。  目下、話題の本であることは確かであり、この本も初版は2011/02/21であり、急速に刷を重ねている。

---------------------------------------------------------------------
ところで「Wiki」とは、一体なになんだ、という疑問を持たれる方もあろう。それは ↓ のような理屈である。

ウィキ(Wiki)あるいはウィキウィキ(WikiWiki)とは、ウェブブラウザを利用してWebサーバ上のハイパーテキスト文書を書き換えるシステムの一種である。それらシステムに使われるソフトウェア自体や、システムを利用して作成された文書群全体を指してウィキと呼ぶこともある。
ウィキでは通常、誰でも、ネットワーク上のどこからでも、文書の書き換えができるようになっているので、共同作業で文書を作成するのに向いている。この特徴から、ウィキはコラボレーションツールやグループウェアであるとも評される。ソフトウェアとしては、初めに登場したプログラムに改良を加え、あるいはそれを参考にしたりして、現在では多くのウィキが出回っている。

Wikipediaなどは、その典型である。百科事典の編集に誰でも参加できるようになっている。
その意味では「Wiki」を冠していても「WikiLeaks」は「Wiki」機能を持っていないから厳密にはおかしいということになる。
「Wiki」に関しては、ここに詳しい。


コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2019 Powered By FC2ブログ allrights reserved.