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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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小出裕章『原発のウソ』・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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──新・読書ノート──

     小出裕章『原発のウソ』・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                  ・・・・・・・・扶桑社新書2011/06刊・・・・・・・・・・・

この本は新刊ではなく、もう六月に出ている本であるが、今この人の言うことが一番信頼できると思うので採り上げた。
先ず、この人がどういう人か、下記のWikipediaの記事を見てもらいたい。ただし便宜上「原発や原発事故」に関するものに限って取捨した。
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小出裕章(こいで ひろあき、1949年8月- )は日本の科学者(原子力工学)。京都大学原子炉実験所助教 兼 京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻助教。研究分野は原子核物理学、原子力学、環境動態解析、原子力安全、放射性物質の環境動態。所属学会は日本保健物理学会、エントロピー学会。東京都台東区上野出身。熊取六人衆の1人。工学修士。

概略
東京出身。開成高等学校を経て、1972年に東北大学工学部原子核工学科卒業。1974年、東北大学大学院工学研究科修士課程修了(原子核工学)。1974年、文部教官に採用され、任京都大学原子炉実験所。

開成高校時代には「地質部」で、野外で岩石や地層を追い求めながら自然に親しんだ。大学入学時は「これからは石油・石炭でなく原子力の時代」と考え原子力工学を志したが、現代の原子力工学における放射線被害の実態を知ったことで、所属機関の趣旨と逆の、原子力発電に反対するスタンスをとるようになったとしている。以後現在まで一貫して「原子力をやめることに役に立つ研究」を行なっている。

人形峠における内部被曝の問題
原子燃料公社による鳥取県と岡山県の県境にある人形峠のウラン鉱床の開発に伴い、周辺民家近くに放置されたウラン残土による健康被害が問題となり、1963年に閉山後に癌の発症や体調を崩す人が続出し、公社を引き継いだ旧動燃に全面撤回を求める住民や市民団体の運動の支援に加わり、調査によって土壌、湧き水、稲などから放射性物質のラドンが検出された。

動燃側は坑内労働者の被曝量の推定値を公表したが、1958年11月以前はラドン濃度のデータがないため、被曝線量の評価はそれ以降のデータに基づいたとしており、さらに、坑内労働者の半数未満しか被曝線量を測るためのフィルムバッジが着用されていないなど、内部被曝の把握を不十分なままにして、被曝実態の過小評価に繋がる点がいくつかあったことを指摘している。残土の撤去を訴えた裁判では住民側の証人として意見書の提出を行った。

東京電力福島第一原子力発電所事故
東京電力福島第一原子力発電所事故‎を受けて、初期の段階で格納容器が破壊されている可能性について指摘し、警戒を行っている。放射能汚染に対する政府の対策に対して、「原発事故と今後を憂うるサイエンティスト有志」に加わり、原子力工学の専門家として内部被曝の問題を提起し、とくに幼児や妊婦などの置かれた状況を改善するよう提言を行なっており、2011年5月23日、参議院行政監視委員会の参考人として、政府のこれまでの原子力政策についての意見を開陳した。

福島第一原発の事故後も、政府・電力会社・経済界などから、定期検査などで止まっている各地の原発の安全性を確認した上で原発を再稼働しようという声が高まったことについて、著書「原発はいらない」のあとがきの中で、「安全な原発などはなく、安全性を確認できるようなことは金輪際ない」と述べている。また、政府・電力会社・経済界などが原発再稼働に向かおうとする理由を大きく四つ挙げている。「①独占企業である電力会社は、原発を作れば作るほど、稼働すればするほど儲かる仕組みになっている。」「②原子炉の製造を三菱重工、東芝、日立などの大企業が担い、そのまわりに「原子力村」の住人である政治家、官僚、地方自治体、関連企業が群れ集まり、原子力利権を分け合う構造を手放すことができない。」「③「原子力開発=核兵器開発」であり、日本の政府は一貫して核兵器をいつでも製造できる態勢を維持することに努めてきた。その国策を、「たかが原発事故」くらいで変更はできないと思っている。」「④悲しい事態だが、原発交付金、補助金などによって財政の首根っこを押さえられている地方自治体は、雇用の問題もあり再稼働を容認せざるを得ない。」と述べている。

エピソード
東北大学在学中、当時女川町に建設予定だった原子力発電所に対し地元住民が反対する現状を知る。このとき、彼らが主張する「(原発が)安全ならば、なぜ仙台市に建設しないのか」という問いに対する答えを見出さなければならないと考え、答えを導き出す。その答えとは、「(原子力とは)都会では引き受けられないリスクを持っている。したがって、電力消費地に近い都会では建設が困難なため、こうしたリスクを過疎の街に押し付けようとしている」というものであった。この答えに到達して以降、自らの原子力に対する考えと人生についての選択肢を180度転換させる。「この事実はとても認めることはできない、止めさせよう、これからは原子力を止めさせる方向へ自らの力を注いでいこうと決心した」
現在所属する京都大学原子炉実験所には反原発の研究者も共存していることについて「ここは基礎的な学問を研究する場であり、東大とは違った、京大の学風や気質である」と述べている。
福島原発に関して内閣官房参与を辞任した小佐古敏荘は、立場のまるで異なる論争相手であった。小佐古の内閣参与辞任について朝日ニュースターの番組でコメントを求められ、「なぜそうしたのか、いまだに理解できないのですが」と前置きしつつ、今回の行動については支持するとした。
「人が人を差別することは許せない」とし、社会に存在する差別の問題に対して否定的な立場をとっている。

福島原発事故以降、自著「原発のウソ」が売れている事に関し、みのもんたの朝ズバッ!のインタビューで「うれしくないです。売れているということは、原発の事故が起きてしまったから」と答えている。

著書
単著
『放射能汚染の現実を超えて』(1992年1月、北斗出版)ISBN 4-938427-57-5
『隠される原子力・核の真実 原子力の専門家が原発に反対するわけ』(2010年12月、発行:創史社 発売:八月書館)ISBN 978-4-915970-36-8
『放射能汚染の現実を超えて』(2011年5月、河出書房新社)ISBN 4309245528
『原発のウソ』(2011年6月、扶桑社新書)ISBN 4594064205
『原発はいらない』(2011年7月、幻冬舎ルネッサンス)ISBN 4779060486

共著
『原発の安全上欠陥』(1979年、第三書館)共著:小林圭二、久米三四郎、今中哲二ほか
『人形峠ウラン公害ドキュメント』(1995年4月、北斗出版)共著:榎本益美 ISBN 493842780X
『原発事故…その時、あなたは!』(1995年6月、風媒社)共著:瀬尾健 ISBN 4833110385
『原子力と共存できるか』(1997年11月、かもがわ出版)共著:足立明 ISBN 4-87699-339-4
『人形峠ウラン鉱害裁判』(2001年1月、批評社)共著:土井淑平 ISBN 4-8265-03211
『知ればなっとく脱原発』(2002年、七つ森書館)共著:高木仁三郎、西尾漠、久米三四郎ほか ISBN 4822802515
『imidas特別編集 完全版 放射能 地震 津波 正しく怖がる100知識』(2011年7月、集英社)監修:河田恵昭, 小出裕章, 坂本廣子 ISBN 4087814807
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長い引用になったが、原発の放射能の危険についての政府の報道や対応ぶり──マスコミの報道ぶりも「危険に関する真実」を正確に伝えるというものではなく、
なしくずし的に、小出しにという対応で、私は大不満である。
福島原発周辺の放射能の危険性についても、いつか時期が来れば「戻れる」かのごとき対応が取られているのは危ない。
この本で小出氏は「恐れずに現実を直視すれば、将来にわたって無人地帯とせざるをえない状況です。
大変言いにくいことですが、おそらく周辺住民の皆さんは元に戻れないでしょう」
と言っている。
なぜ政府や日本のマスコミは、このことを率直に国民に周知しようと努力しないのか。その神経を疑う。

この本を読んだ読者の「レビュー」の一部を下記に引いておく。
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恥ずかしながら、私はだまされていました 2011/6/3 By 0401(^^) ──Amazonより。
私は恥ずかしながら、小出裕章氏に出会うまで、電力会社のプロパガンダに長年だまされ続けていました。

原子力はクリーンなエネルギーだ。電気代も安い。世界は原子力が主流だ。
原油や石炭といった化石燃料は枯渇する。そして原発は安全だ。

電力会社をスポンサーとする、新聞、テレビは、長年それを垂れ流し続けました。

しかし、それは全てウソ、いや大ウソです。本書はそのウソを徹底的に暴きます。

いまだにテレビでは、原発避難民は明日でも帰れるかのように報道しています。

しかし小出氏は、はっきりとこう述べます。
「恐れずに現実を直視すれば、将来にわたって無人地帯とせざるをえない状況です。大変言いにくいことですが、
おそらく周辺住民の皆さんは元に戻れないでしょう」

さらに新聞では、原発を廃止すると電気料金が高騰すると私たちを脅します。

小出氏はこれに対してこう内情を暴露します。
「電力会社は原発を造れば造るほど電力料金を値上げできるシステムになっている。電力会社は「レートベース」
に「報酬率」という一定のパーセントを掛けて利潤を「決める」のです(略) 原発は建設費が膨大で、1基造ると
5000億円、6000億円。核燃料も備蓄できるし、研究開発などの「特定投資」も巨額です。それら全てが「資産」と
なって、利潤を決める際のベースをつり上げてくれます。とにかく巨費を投じれば投じるほど電力会社が儲かるシ
ステムです。」

それが私たちの電気料金に上乗せされ、日本の電気料金は世界一高くなってしまったとは、もう滅茶苦茶です。

本書には、電力会社、政財界、そしてマスコミにとって、即発禁にしたい内容が隠さずに堂々と書いてあります。

もう私たちは、だまさてはいけない。

そんな強い意志を感じる良書です。
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今回の震災・津波の当初から私の言い続けてきたことであるが、遅まきながら、ここに再び警告を繰り返す意味で敢えて採り上げた。ご了承されたい。

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