FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
202008<<123456789101112131415161718192021222324252627282930>>202010
一きほひ六日の晩や打薺(なづな)・・・・・・・・・・・・・鬼 貫
800px-Misaki-uma都井岬馬
 ↑ 都井岬の野生馬
 
  ■一きほひ六日の晩や打薺(なづな)・・・・・・・・・・・・・鬼 貫

  ■祓はれて馬の嘶(いなな)く六日かな・・・・・・・・・・・・・・原茂美


節日である七日正月の前夜である。
天明頃の本『閭里歳時記』に「今日七種の菜を採りて明朝の粥にまじへ食ふこと、旧きならはしなり。城下にてはわづかに芹・菘等を用ひて、必ずしも七草を用ひず。今夕、かの菜を魚板に置き、桶の上にあげ、擂木(すりこぎ)・魚箸(まなばし)等をも載せて、菜を割りながら節あり、<七種なづな、唐土の鳥と、日本の鳥と、渡らぬ先に>と、はやすなり。時々にはやして暁に至る。家々にすることなり」とある。
また文化五年刊の『改正月令博物筌』に「今日を馬日とす。○六日年越し、七日は式日なれば、今日をいふにや」とある。
「馬日」に因んで、馬の写真を出してみた。

「正月六日」を詠んだ句も多くはないが、それらを引いて終る。

 六日はや睦月は古りぬ雨と風・・・・・・・・渡辺水巴

 凭らざりし机の塵も六日かな・・・・・・・・安住敦

 六日夜も灯のついてゐる手術室・・・・・・・・石井保

 眠りの森の美女を見にゆく六日かな・・・・・・・・須川洋子

 冷えきつて賀状の戻り来し六日・・・・・・・・福井隆子

 海を見に来てゐて松も六日かな・・・・・・・・中野あぐり

 活け直し六日の床を新たにす・・・・・・・・鵜飼濃尾女

 朝食をはやばらばらに摂る六日・・・・・・・・細川洋子

 賀状来し人の訃へ発つ六日かな・・・・・・・・伊藤真代

----------------------------------------------------------------------
今日も記事が短いので、いつも拝見している「週刊俳句」から作品を引いておく。

 空港やマスクをかけて一人客・・・・・・・・櫂未知子

 外套の汲めども尽きぬあをさかな・・・・・・・・  〃

 飛行機はいづこに眠る冬初め・・・・・・・・  〃

 冬ざれて贅を尽くせる港かな・・・・・・・・  〃

 雪虫の嵩とも言へぬ嵩に酔ふ・・・・・・・・  〃

 冬の灯のひとつと思へ無影燈・・・・・・・・  〃

 丘の木に日月疾し狐罠・・・・・・・・大井さち子

 雪の夜はやさしい時間つもり来る・・・・・・・・  〃

 雪降り積む岡井隆の若書きに・・・・・・・・  〃

 落葉松に雪降り夢のかへる場所・・・・・・・・  〃
-------------------------------------------------------------------
今日は「寒の入り」である。
今年は、昨年末に「プレ・クリスマス寒波」と言われる第一波に続いて「クリスマス寒波」と来襲して北国では大雪で寒かったが、年末・年始はほぼ平年の寒さになった。
それでも「山」は荒れて、昨日、今日と遭難者のニュースが伝わる始末である。
今日から「寒」に入って、いよいよ寒さも本格的になるということである。
昨日の夜半には雷がゴロゴロと鳴っていた。いわゆる「寒雷」である。
これが鳴ると、間もなく天気が悪くなるという予兆だと言われているが、果たしてどんな寒さになるだろうか。
当地(京都)でも未明から電線がヒューヒューと鳴っている。この音を聞くと寒くなるなぁ、と実感させられる。

「寒の入り」に合せて本格的な冬になるということで、季節の推移というものは正直なものである。
なお「大寒」は一月二十一日ということである。

コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2020 Powered By FC2ブログ allrights reserved.