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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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老いざまはとまれ生きざま年初め・・・・・・・・・・・・・・・・・安住敦
zassi1晩白柚お正月飾り

──季節の歌鑑賞──新年の句と歌─(1)

     ■老いざまはとまれ生きざま年初め・・・・・・・・・・・・・・・・・安住敦

ここ数年間、有名な

   去年今年貫く棒の如きもの・・・・・・・・・高浜虚子

を引いてきたが、余りにも芸が無いので、余り知られていない佳句を引いた。

昨年2011年という年は、まさに激動の一年だった。
何百年いや何千年に一回という年だったと言えるだろう。
2011/03/11という日付は「東日本大震災・大津波」という名前とともに、長く日本歴史に記憶されるだろう。
そして自社の配電区域を越境して福島県に立地して「安全神話」を振り撒いて建設したはいいが、多くの「想定外」という大過失を犯した挙句「放射能」をばら撒いた。
東電の行為は厳しく糾弾されなければならないし、原発推進に終始した政府の責任も重大である。
私はずっと以前から「反」原発主義者であるから、その警告が当ったことには胸を張るが、事故が起こってしまったことは極めて悲しいことである。

ともあれ、年が改まったのであるから、気分を新たにして生きたい。
新年の念(おもい)というのは、古来さまざまに詠まれて来た。以下、初めに「短歌」を、次に「俳句」を採り上げる。

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    ■新しいなにかがやって来そうな日
       ほのにおやかに朝茜空・・・・・・・・・・・・・・・・加藤克己


ながらく歌壇長老だった人だが、先年亡くなった。
年が改まると言っても、虚子の句のように、時間は「棒」のように一本の貫いたものであるから、特別に感慨を新たにする必要などないのだが、
それは、こちらの気持の持ちようで、誰しも新年という区切りをつけて気分を一新したいからである。

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   ■お正月はここにきはまる角(つの)もちて
      慈姑(くわゐ)ほこつとオモダカ科なり・・・・・・・・今野寿美


「慈姑」クワイは、お節料理の定番だが、私は久しく食べていない。
亡妻も余りお節料理には加えなかった。あの独特の、ほろっとした風味は懐かしい。
写真②は、料理する前のもので、この丸い部分の皮を厚く剥いて煮る。③は調理して重箱に入れる状態。

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    ■元日や手を洗ひをる夕ごころ・・・・・・・・・・芥川龍之介

彼は、もとより小説家ではあるが、俳句にも佳い句を残している。
今までに何度か引いたことがある。
元日の朝ではなく、「夕方」を詠んだところに、天邪鬼な彼の心が見えて面白い。
画像のものは「手水鉢」で「手水」は「ちょうず」と発音する。京都では今でも、そう読む。
トイレの後に水を使って洗うときに「手水を使う」などと言う。

 ■元日の昼過ぎにうらさびしけれ・・・・・・・・・・・細見綾子

こういう気分を感じたことはないだろうか。

 ■元旦やふどしたたんで枕上ミ・・・・・・・・・・・・村上鬼城

余り綺麗な句ではないが、新年になったので「ふんどし」も新しいものにして、枕元に置いて寝る、というのだ。
「枕上ミ」は「まくらかみ」と読む。昔の人の句は読むのにも苦労する。
ということは、寝るときは「ふんどし」を外してあるのだから「ふりチン」で寝ているということだが、考えてみたら、そのほうが何かと便利ではある。ご放念あれ。

以下、「新年」を詠んだ句を引いて終わる。

 オリオンの楯新しき年に入る・・・・・・・・・・・・橋本多佳子

 年いよよ水のごとくに迎ふかな・・・・・・・・・・・・大野林火

 朝酒はせず年頭の雪つのらす・・・・・・・・・・・・古沢太穂

 ふとうかぶ一句を玉と年新た・・・・・・・・・・・・福田甲子雄

 年変はる他は大方変はらざる・・・・・・・・・・・・小出秋光

 あらたまの彩はこびきし緋連雀・・・・・・・・・・・・きくちつねこ

 年立つや華甲きのふと思ひしに・・・・・・・・・・・・野見山ひふみ

(注)「華甲」とは六十歳の異称である。

 未知という豊かな余白年あらた・・・・・・・・・・・・松本夜詩夫

 あらたまのこむらがへりでありにけり・・・・・・・・・・・・夏井いつき

 怒涛駆けよる残波岬の年始・・・・・・・・・・・・岸本マチ子

 あらたまや息災といふ宝もの・・・・・・・・・・・・小菅礼子

 願い事無き身軽さの年はじめ・・・・・・・・・・・・田所ひろし



コメント
コメント
年賀
あけましておめでとうございます。
本年も宜しくおえんがいします。
2012/01/01(日) 12:08:40 | URL | bittercup #- [ 編集 ]
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2012/01/01(日) 12:11:24 | | # [ 編集 ]
私こそ本年も、よろしく。
■bittercupさま。
明けましておめでとうございます。
コメントいただきまして有難うございます。
昨年は色々とお世話になりました。
本年も、またお世話になることと存じますが
よろしくお願いいたします。
あなたも、どうぞ倍旧のご健筆を。
では、また。
2012/01/02(月) 07:53:28 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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