K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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来しかたや馬酔木咲く野の日のひかり・・・・・・・・・・・・・水原秋桜子
asebi3あせび

   来しかたや馬酔木(あしび)咲く野の日のひかり・・・・・・・・・・・・・水原秋桜子

この句には前書きに「三月堂」と書いてある。
奈良の東大寺の境内にある三月堂である。
時しも、東大寺の二月堂では3月1日から14日まで「修二会」という、俗に「お水取り」という行事が進行中であった。

アセビ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

学名
Pieris japonica
和名
アセビ

アセビ(馬酔木、学名Pieris japonica (Thunb.) D. Don)とは、ツツジ科の植物である。あしび、あせぼともいわれる。

本州、四国、九州の山地に自生する常緑樹。やや乾燥した環境を好み、樹高は1.5mから4mほどである。
早春になると枝先に複総状の花序を垂らし、多くの白くつぼ状の花をつける。果実は扇球状になる。
有毒植物であり、葉を煎じて殺虫剤とする。 有毒成分はアセボトキシン。

馬酔木の名は、馬が葉を食べれば苦しむという所からついた名前であるという。 多くの草食ほ乳類は食べるのを避け、食べ残される。
そのため、草食動物の多い地域では、この木が目立って多くなることがある。
たとえば、奈良公園では、鹿が他の木を食べ、この木を食べないため、アセビが相対的に多くなっている。
逆に、アセビがやたら多い地域は、草食獣による食害が多いことを疑うこともできる。

アセビは庭園樹、公園樹として好んで植栽される外、花もの盆栽等としても利用される。

asebi2あせび赤

 蟇(ひき)鳴いて唐招提寺春いづこ・・・・・・・・・・・・水原秋桜子

 馬酔木咲く金堂の扉(と)にわが触れぬ・・・・・・・・・・・・水原秋桜子

 馬酔木より低き門なり浄瑠璃寺・・・・・・・・・・・・水原秋桜子

少し秋桜子の馬酔木にかかわる句を抜き出してみた。

水原秋桜子について少し触れてみる。
産婦人科医で宮内省侍医などを務めた。東大俳句会を興す。「ホトトギス」で頭角をあらわし、四Sの一人として一時代を画す。
昭和六年「馬酔木」を主宰して独立、芸術性高い「主観俳句」を唱導。石田波郷、加藤楸邨らを育てた。
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馬酔木を詠んだ他の人の句を少し挙げて結びにする。

 花馬酔木春日の巫女の袖ふれぬ・・・・・・・・・・・・高浜虚子

 春日野や夕づけるみな花馬酔木・・・・・・・・・・・・日野草城

 馬酔木咲く星を小出しに繭の村・・・・・・・・・・・・田部井利夫

 花あしび昔女帝のおはしけり・・・・・・・・・・・・阿片瓢郎

 耶馬台の春ととのへり花あしび・・・・・・・・・・・・小原菁々子

 こころみに足袋ぬぎし日や花あしび・・・・・・・・・・・・林翔

 花あしびかづきて鹿の子くぐり出づ・・・・・・・・・・・・阿波野青畝

 花馬酔木小暗き奈良の骨董屋・・・・・・・・・・・・鎌田和子

 里坊の主は若し花馬酔木・・・・・・・・・・・・寺井谷子

 花馬酔木われ瞑想の椅子の欲し・・・・・・・・・・・・小宮山勇

 あせび野の落暉鹿呼ぶ声しぼる・・・・・・・・・・・・水谷岩雄



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