

「王朝文化の華」─陽明文庫名宝展を見る・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
目下開催中の標記の展覧会を見た。
これについては昨年、京都文化博物館で一部のものを見たが、今回、大掛かりな展観とあって覗いてみた。
これについては、同じFc2に居られる → 「遊行七恵の日々是遊行」のサイトに詳しいので、ぜひ参照されたい。

↑ 国宝・熊野懐紙3幅のうち後鳥羽天皇筆

↑ 類聚歌合(二十巻本歌合)部分
国宝、重要文化財などに指定されているものが多い。

↑ 近衛家略系譜
近衛家は藤原道長を祖とする直系で、宮廷公家として天皇家の傍に仕えた名門公卿の一族であり、
「陽明文庫」は第二十九代の近衛文麿が紀元二千六百年を記念して、京都の宇多野に保存のために開設したものである。
陽明文庫(ようめいぶんこ)は、京都市右京区宇多野上ノ谷町にある歴史資料保存施設。
公家の名門で「五摂家」の筆頭である近衛家伝来の古文書(こもんじょ)、典籍、記録、日記、書状、古美術品など約20万点に及ぶ史料を保管している。昭和13年(1938年)、当時の近衛家の当主で内閣総理大臣であった近衛文麿が京都市街地の北西、仁和寺の近くの現在地に設立した。近衛家の遠祖にあたる藤原道長(966 - 1028)の自筆日記『御堂関白記』から、20世紀の近衛文麿の関係資料まで、1,000年以上にわたる歴史資料を収蔵し、研究者に閲覧の便を図るとともに、影印本の刊行などの事業を行っている。これに匹敵するものに九条流摂関家の一条家の「桃華堂文庫」がある。
近衛家は、終始、天皇の傍に居られた筆頭公家であり、天皇家との縁戚も、ただならぬものがある。
天皇家から移って来られた方──例えば、十八代「信尋」は後陽成帝の皇子であり、また十七代「信尹」の妹・前子は後陽成帝の女御で、後水尾帝の母である。
今回の名宝を見ても、明治期以後の絵画の所蔵品などにも、当時随一の画家、横山大観、上村松園などの作品があり、それらは寄贈されたものだろう。
「陽明文庫」については、このWikipediaの記事に詳しい。
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