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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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祈らばや薄明のわが胸中の沼の一つの橋渡りゆく・・・・・・・・・・・・・木村草弥
sentogosyodobasi土橋

     祈らばや薄明のわが胸中の
           沼の一つの橋渡りゆく・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は最新刊の私の第五歌集『昭和』(角川書店)の巻頭に載るものである。

この歌集を出してから多くの方々から手紙などをもらったが、かなりの人が、この歌が一番気に入ったと言われる。
この歌は、具象というよりも、どちらかと言うと観念的な歌作りになっている。
それは「薄明のわが胸中の沼」という表現によるものと言える。
冒頭に「祈らばや」という出だしも、いささか取っ付き難いかも知れない。さまざまに受け取ってもらって結構である。
この歌につづいて、こんな歌が続く。

    欠伸(あくび)ひとつ難しくない生き方を求めて渡る身の幅の橋・・・・・・・・・・木村草弥

02沼と木道
20120323_2254763沼

      どの橋を渡つてみても存在論を抱へて行き来するばかりなり
    
     身のうちに曳きずるものありひたすらに雪の落ちくる宙(そら)の浮き橋
・・・・・・・・・・・木村草弥 
    
img_0350土橋

私としては、この一連は私の生まれた農村の「原風景」を描いたつもりである。
続いて、こんな歌がある。

      家族図鑑のページめくれば蘇る田の橋わたる大祖母の翳(かげ)
     
     とめどなく砂が流れてゆくゆゑに木橋の桁がかしぎてゐたり
     
     吉凶のいづれか朱き実がこぼれ霧の土橋は呪文めきたり
・・・・・・・・・・・木村草弥      
    
midoro沼

挿入した写真は、いずれも「イメージ」であることを了解されたい。


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