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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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山本万里書作展・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
山本
山本②

──新・読書ノート──

     山本万里 『現代詩歌句墨集 生きてあり』・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
                 ・・・・・・・京都新聞出版センター2012/10/30刊・・・・・・・・・・

この人については未知であったが、先日、掲出したような案内が来て、紅葉の美しい一日2012/11/25に建仁寺の塔頭・西来院に出向いた。
ちょうど作者も居られたので、私の名刺を渡して挨拶した。 私の住所と名前は詩人の田中国男氏が選ばれたらしい。
先ず、作者の経歴を引いておく。

山本万里(やまもと まり)
一九四〇年、満州国撫順市に生まれる。一九六三年、京都教育大学美術科書道卒業。
一九五一年より仮名を日比野五鳳先生に師事する。一九六〇年より漢字を小坂奇石先生に師事する。現在、
日比野光鳳先生に師事する。二〇〇一年、京都府立高校退職。退職後、佛教大学非常勤講師(二〇一一年まで)、
龍谷大学非常勤講師(二〇一二年まで)。
日展、読売書法展、京展、日本書芸院展、現代京都書作家展、水穂展などに出品。万葉歌碑(宇治市)、
百人一首歌碑(京都市)を揮毫。日本書道美術館(東京都)、春日井市道風記念館(愛知県)、安芸市立書道
美術館(高知県)に作品収蔵。一九九八年、詩墨集『墨女』原書展(京都・堺町画廊、ジュンク堂京都店)。
一九九九年、個展『墨女』原書展(宇治•万福寺松隠堂)。二〇〇九年、個展〈近現代詩文〉書作展(京都•
建仁寺西来院)。二〇一二年十一月、個展〈現代詩歌句〉書作展(京都•建仁寺西来院)。
主要著書に詩墨集『花季の舟』『五月の水鏡』『地上の愛』『墨女』、随筆集『淡墨の清韻 日比野五鳳
先生の思い出』、対談集『詩の旅 心の旅』、詩集『撫順』、月刊「詩と思想」、月刊「国語教育」などに詩、
エッセイを執筆。
 現在、水穂会副理事長、日展会友、読売書法展理事、日本書芸院参与、現代京都書作歌協会参与。
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これによると、私も会員になっている詩誌「詩と思想」に詩作品を出しておられるらしい。

書展と共に、会場で売っていた『現代詩歌句墨集・生きてあり』を買ってきたので、その中のいくつかを、ご披露する。

金子
 ↑ 金子兜太 「谷に鯉もみ合う夜の歓喜かな」
この句は、よく知られている句で、晩春の夜に鯉が産卵期を迎えて雌雄が激しくもみ合う様子から或る生命の躍動感を巧く作品化してある。
この私のブログでも採り上げたことがある。

伊丹
 ↑ 伊丹三樹彦 「正視されしかも赤シャツで老いてやる」
この句も、いかにも三樹彦らしい作品で、老人でありながら派手な赤シャツを着込んで、それで、どうなんだ、と居直っているところが面白い。

坪内
 ↑ 坪内稔典 「三月の甘納豆のうふふふふ」
この句も坪内の句の中でも有名な句である。こういう滑稽味のある句を彼は得意とする。 このブログでも採り上げたことがある。

河野
 ↑ 河野裕子 「もの言はず疲れて寂しくゐる人に椅子の背にまはり紅茶を淹れる」
目下、注目されている河野の歌である。「人」とは、もちろん夫君の永田和宏のことである。こんなさりげない夫への思いやりが、ほのぼのと暖かい。
 
永田
 ↑ 永田和宏「たつたひとり君だけが抜けし秋の日のコスモスに射すこの世の光」 
亡くなった妻・河野裕子への想いがコスモスに寄せて、しみじみと詠われている。こんな夫婦愛が、いま話題を呼んで歌集が広く読まれている。

この本には、他に、大岡信、馬場あき子、新川和江、串田孫一、島田陽子、武田隆子、森澄雄、高良留美子、吉野弘、川崎洋、山本耕一路、大石悦子、松永伍一、新井豊美、工藤直子、矢島渚男、高木護、安水稔和、田中国男、杉山平一の詩、歌、句が採られている。
なお、詩人としては
2007年 詩集『撫順』により第17回「紫式部市民文化賞」(宇治市)を受賞されている。



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