
灯や明し独り浴後の枇杷剥けば・・・・・・・・・・・・・・石塚友二
これもウォーキングする道端の家の庭に、たわわに枇杷(びわ)の木に実が生っているのを見たので、載せる気になった。
ビワの実は、今が時期である。
販売用には、栽培種で「茂木」ビワが有名である。
ビワは種が大きくて、食べるところは周囲の果肉で、あんまり食べるところが多くなくて、人によって好き嫌いがあるようである。
高級品は薄い紙に包まれていたりする。
枇杷というのは、花が初冬の十二月頃に咲いて、果実は翌年の梅雨の頃に熟する。
写真②が枇杷の花。地味な、目立たない花である。

枇杷の葉はかなり大きめのもので、この葉は薬草としても珍重される。
ものの本によると、枇杷の花は白く小さいが、香りがよい、と書いてあるが、嗅いだことはない。
寒い時期だから、この花を仔細に観察した人は多くはない筈である。
栽培種でなく、庭木として植えられているのは写真③のような、小ぶりの実である。

毎日通る道筋で、たわわに実っている庭木があるが、今日通ったら、その一部に紙袋が被せられていた。
肥料も、ろくに与えていない庭木だから、さほど美味しい枇杷が採れるとも思わなかったが、やはり果実として世話をしてみたいのであろうか、
と歩きながら考えたことである。
枇杷の実を詠った句を引いて終わりたい。
枇杷の雨やはらかしうぶ毛ぬらしふる・・・・・・・・太田鴻村
枇杷熟れて古き五月のあしたかな・・・・・・・・加藤楸邨
やはらかな紙につつまれ枇杷のあり・・・・・・・・篠原梵
枇杷の柔毛(にこげ)わが寝るときの平安に・・・・・・・・森澄雄
枇杷買ひて夜の深さに枇杷匂ふ・・・・・・・・中村汀女
枇杷の種つるりと二男一女かな・・・・・・・・橋間石
枇杷を吸ふをとめまぶしき顔をする・・・・・・・・橋本多佳子
船室の明るさに枇杷の種のこす・・・・・・・・横山白虹
袋破れ一顆は天へ枇杷実る・・・・・・・・稲垣法城子
枇杷たわわ朝寝たのしき女の旅・・・・・・・・近藤愛子
菩提寺の枇杷一族のごとこぞる・・・・・・・・中田六郎
枇杷山の眩しさ海に近ければ・・・・・・・・畠山譲二
枇杷に点る色のはるばる着きしごとし・・・・・・・・宮津昭彦
枇杷の木の少年枇杷を一つ呉れる・・・・・・・・秋篠光広
枇杷啜り土佐の黒潮したたらす・・・・・・・・渡辺恭子
走り枇杷すでにひさげり火山灰の町・・・・・・・・大岳麗子
コメント
Sohyaさま
仏典に、枇杷の木を「大薬王樹」と言い、
葉は「無憂扇」とあるように、大変な薬効があるとされ、
当家ではドクダミと一緒に葉を粉末にして使用しています。
子供たちには野菜ジュースなどに入れて飲ませます。
小ぶりな枇杷が中国から入った大きな実の枇杷と
掛け合わせて、大ぶりな実の「田中びわ」と、
「茂木びわ」が誕生したようです。
当家のも小ぶりの枇杷で、葉っぱと種を薬用にしています。
ちょうどいい話題で、楽しくなります!
仏典に、枇杷の木を「大薬王樹」と言い、
葉は「無憂扇」とあるように、大変な薬効があるとされ、
当家ではドクダミと一緒に葉を粉末にして使用しています。
子供たちには野菜ジュースなどに入れて飲ませます。
小ぶりな枇杷が中国から入った大きな実の枇杷と
掛け合わせて、大ぶりな実の「田中びわ」と、
「茂木びわ」が誕生したようです。
当家のも小ぶりの枇杷で、葉っぱと種を薬用にしています。
ちょうどいい話題で、楽しくなります!
■松本さま。
コメント有難うございます。
こういうコメントの「反響」があると、
記事を書くのも張り合いがあるというものです。
あなたは、いろんな分野にお詳しくて、
益々畏敬の念を強くします。
これからも、よろしく。
コメント有難うございます。
こういうコメントの「反響」があると、
記事を書くのも張り合いがあるというものです。
あなたは、いろんな分野にお詳しくて、
益々畏敬の念を強くします。
これからも、よろしく。
2013/06/29(土) 15:54:29 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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