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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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蛇逃げて我を見し眼の草に残る・・・・・・・・・・・・・・・・・・高浜虚子
aodai20041青大将

    蛇逃げて我を見し眼の草に残る・・・・・・・・・・高浜虚子

蛇には、いくつかの種類が居るが、掲出の写真は「青大将」である。
蛇は以前に私の歌を引いて書いたので、詳しくは書かない。
蛇は私の地方では「くちなわ」という。
語源は「朽ちた縄」の意味であり、古来「くちなは」として古語にもあるので、その古い表現が今でも残っているということである。
青大将は日本に居る蛇の中では一番長い。私の子供の頃の記憶では、もっと青い(緑がかった)蛇だったように記憶するが、あてにはならない。

写真②は「しまへび」「(縞蛇)である。青大将とは、ずっと小型で細い。
sw-1upシマヘビ

蛇は野ネズミなどを食べるので有益な生き物なのだが、その姿から嫌われ、手ひどい仕打ちを受けることが多い。
日本に棲む蛇で有毒なのは唯一「まむし」(蝮)だけである。 ← (注)記事の末尾に追記があるので見られよ。
特徴としては頭が三角形で角張っているのと、色が黒っぽい。これに噛まれるとマムシ血清を早く打たないと障害が残る。
日本では、医療機関に血清が備えられているので、手遅れにならない限り心配ない。

私の旧宅には大きな庭石が前栽にあり、その石の下に、わが家の「主」の青大将が棲んでいた。体の紋の記憶から、そうだとわかる。
この主が居たので、わが家に巣を作るツバメが何度も雛を呑まれたことがある。
雛が大きくなって巣立ち間際になる絶好のタイミングを知っていて、未明の薄暗い頃に呑み込むのである。
冬眠から「啓蟄」の頃に出てくるが、体の成長につれて「皮」を脱いで大きくなる。
蛇は「巳」(み)と言うが、「巳成金」と言って利殖の神様とされ、その「抜け殻」を財布の中に仕舞っている人が居るほどである。
だから私の家では、追っ払うことはあっても、決して打ち殺すようなことはしなかった。
「巳ぃさん」と敬称をつけて呼ばれていた。

掲出の虚子の句は、明らかに、蛇恐怖症の印象がする。
松山生まれだが、田舎ではなく、都会っ子なのであろう。

以下、蛇を詠んだ句を引いて終わる。

 とぐろ巻く蛇に来てゐる夕日かな・・・・・・・・原石鼎

 尾のさきとなりつつもなほ蛇身なり・・・・・・・・山口誓子

 水ゆれて鳳凰堂へ蛇の首・・・・・・・・阿波野青畝

 吾去ればみ仏の前蛇遊ぶ・・・・・・・・橋本多佳子

 見よ蛇を樹海に落し鷹舞へり・・・・・・・・及川貞

 蛇打つてなほまぼろしの蛇を打つ・・・・・・・・宮崎信太郎

 蛇去つて戸口をおそふ野の夕日・・・・・・・・吉田鴻司

 完全にわれを無視蛇の直線行・・・・・・・・菅八万雄

 蛇の眼にさざなみだちて風の縞・・・・・・・・松林朝蒼

 蛇の衣傍にあり憩ひけり・・・・・・・・高浜虚子

 袈裟がけに花魁草に蛇の衣・・・・・・・・富安風生

 老斑の手にいま脱ぎし蛇の衣・・・・・・・・山口草堂

 平凡な往還かがやく蛇の殻・・・・・・・・沢木欣一

 蛇の衣いま脱ぎ捨てし温もりよ・・・・・・・・秋山卓三

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f-yamakagasi04ヤマカガシ
 ↑ ヤマカガシ

この記事を見た友人から<本土には、「やまかがし」という毒蛇が居る。>という指摘を受けた。
その通りであって、私の舌足らずであったので、ここに追記して、御礼申し上げる。 持つべきものは「友」である。
「Wikipediaヤマカガシ」に詳しい。  写真で見る「赤い斑点」が不気味である。

私がこの蛇を「毒蛇」として書かなかったのには一理あるのである。
Wikipediaに書かれているのを下記に貼り付けておく。 ↓

<頚腺から毒液を出すことは古くから認識されていたが、毒牙は奥歯にあるため深く噛まれないと毒の注入が行われず、爬虫類研究者の間でも毒蛇であることはあまり認識されていなかったとされる。1972年に中学生が噛まれて死亡する事故が起きてから、毒蛇として認識されるようになってきた。>

この蛇を毒蛇として広く注意喚起されるようになったのは割合新しいので、それ以前の情報としては脱落していたという次第である。
棲息する場所によっては無毒の種類も居るようである。
いずれにしても、友人の指摘には感謝して、ここに付記する次第である。

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