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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』鑑賞・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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 ↑ ニューオーリンズのガーデン・ディストリクトの建物。映画中で老人施設としてロケされた。
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 ↑ オールド・モントリオールの街区。パリの街角として使われた。
s06_mainブラッド・ピット
_1_referenceケイト・ブランシエット
 ↑ ケイト・ブランシェット

──映画鑑賞──

      映画『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

2005年、大ハリケーン「カトリーナ」が近づく病院で、老女が娘に向かって語りはじめる。
それは80歳の老人として生まれ、次第に若返っていった男の数奇な半生の物語だった。
その男、ベンジャミン・バトン(ブラッド・ピット)は1918年、ニューオリンズで生を受けた。
産むと同時に母は死に、父は呪われた赤ん坊と彼を老人養護施設に捨てる。それを拾ったのは、黒人の介護士であるクイニー(タラジ・P・ヘンソン)だった。
彼女は、その赤ん坊をベンジャミンと名付け、自分の子供として育てることを決める。
12歳になったベンジャミンは、1930年の感謝祭で施設の入居者の孫娘であるデイジーと出会う。6歳のデイジーは、老いた子供であるベンジャミンに親しみを感じた。
やがて、ベンジャミンは船で働きはじめる。女と酒の味を覚えた彼は、ボタン工場のオーナーと知り合う。その男は、ベンジャミンの父だった。
ベンジャミンのその後が気になり、彼に接近したのだ。36年、施設から独立したベンジャミンは恋を知り、第二次世界大戦の戦火もくぐり抜けた。
45年、施設に戻ったベンジャミンは、成長してバレエダンサーとなったデイジー(ケイト・ブランシェット)に再会する。
デイジーに思いを寄せるベンジャミンだが、彼女はバレエに夢中だった。そんなデイジーが交通事故に遭い、ダンサー生命を絶たれたとき、二人は結ばれる。
やがて、デイジーは娘を産む。父から受け継いだボタン工場を売ったベンジャミンは、デイジーと娘に財産を残して放浪の旅に出る。
それは、自身の人生を確認するためのものだった。旅から帰ってきた時、デイジーには夫がいた。
外見は少年ながら、内面は老人になり果てたベンジャミンを見守るのは、夫を亡くしたデイジーだった。
そして、赤ん坊の姿でベンジャミンはこの世を去る。
長い物語を娘に語り終えて、老いたデイジーも息をひきとった。外では、カトリーナ台風が近づいてきていた。

監督 デヴィッド・フィンチャー

脚本 エリック・ロス

原作 F・スコット・フィッツジェラルド

出演者
ブラッド・ピット
ケイト・ブランシェット

音楽 アレクサンドル・デスプラ

撮影 クラウディオ・ミランダ

製作会社
パラマウント映画
ワーナー・ブラザーズ
ザ・ケネディ/マーシャル・カンパニー

配給
パラマウント映画
ワーナー・ブラザーズ

『ベンジャミン・バトン 数奇な人生』(ベンジャミン・バトン すうきなじんせい、原題: The Curious Case of Benjamin Button)は、2008年のアメリカ合衆国のファンタジー・ドラマ映画である。
1922年に書かれたF・スコット・フィッツジェラルドによる短編小説をもとにエリック・ロスとロビン・スウィコードが脚本を執筆し、デヴィッド・フィンチャーが監督した。
なお、フィンチャーと主演のブラッド・ピットの二人にとっては『セブン』『ファイト・クラブ』に続くコンビ作品となった。
第81回アカデミー賞では作品賞を含む13部門にノミネートされ、美術賞、視覚効果賞、メイクアップ賞を受賞した。
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この映画の題名にある「バトン」英語で書くと「Button」とは、日本語でいう「ボタン」のことである。
主人公の実の父親が南北戦争でボタン工場主として大儲けしたことから名付けられた。
彼は奇形の子供に恐れをなし捨てるが、気になるので、ときどき覗きに来る。 後年、彼に父親であることを名乗り出て、ボタン工場など遺産の全てを遺贈する。

乳がんを予防する為に両乳房摘出の手術に2013年5月に乳房切除したアンジェリーナ・ジョリーというのは、この主演のブラッド・ピットの妻である。

ニュース・トピックの記事は下記の通り。 ↓

米人気女優で国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)特使を務めるアンジェリーナ・ジョリー(37)が、乳がんのリスクを高める遺伝子の変異が見つかったため、予防措置として両乳房を切除する手術を受けた。14日付米紙ニューヨーク・タイムズへの寄稿文で告白した。
 寄稿文によると、医師から「乳がんになる可能性が87%」と説明され、治療を決断。
母親ががんで約10年間、闘病生活を送り、56歳で他界したことも影響したという。

↓ この映画の「予告編」その他の動画を出しておく。




主演の二人については、リンクに貼ってあるので、見てみられよ。

死は何人にも平等に訪れる。この世に生きる全ての人に人生の終わりはやってくる。そして、人は皆、愛する人を失う辛さを知る。
ベンジャミンにピアノを教えた老婦人は「失って初めて辛さが分かるの」と言っていた。

 人は限られた時間を生きる。死は常に訪れる。そうならば、その時間の中で何ができるのだろうか。
「人が生まれ、人が死ぬ。さまざまな人生があった」。ベンジャミンはそう自分の人生を振り返った。
川のほとりで暮らす人、雷に打たれた人、音楽の得意な人、アーティスト、ダンサー、泳ぐ人、ボタン職人、シェイクスピア好き、母親…。

 ベンジャミンはその数奇な人生の中で様々な人に出会い、そして成長してきた。外見はともかく、ベンジャミンは時の流れとともに歩み、成長してきた。
「望みはきっとかなう。いつ始めてもいいんだ」「道を見失ったら自分の力でやり直せばいい」。
娘のキャロラインに向けて書き連ねられたベンジャミンの言葉は彼の人生の軌跡をそのまま表している。

 かつて駅に掲げられていた、あの逆回転して時を刻む記念時計は外され、デジタル・クロックにかけ替えられてしまった。
古時計は倉庫に置かれ、その針は相変わらず逆回転しながら静かに時を刻んでいる。

 そこに押し寄せてくる大量の水。ハリケーンのせいで倉庫が冠水したのである。
ベンジャミンがその人生を終えたように、この水に飲まれて時計は静かに針を止めるだろう。

 この世では日々、多くの人が生を受け、多くの人が生を終えていく。人生は時の流れに乗って流れていくもの。
針を止めた時計も、生を終えた人間たちも、たゆまなく流れる時の流れの中へ永遠に飲みこまれていくのだ。

アメリカ映画にしては画面が暗く、フランス映画を見ているようだった。
今どきのアメリカ映画の大金をかけたアクションものではない、しっとりとした佳い作品だった。私はBSのテレビ映像で見たことを言っておく。



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