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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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映画「夏の終り」鑑賞・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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──映画鑑賞──

       映画「夏の終り」鑑賞・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

先ず、この映画の予告編の動画を出しておく。 ↓



あらすじ
昭和30年代の暮れ。染色家の相澤知子(満島ひかり)が帰宅すると、一緒に暮らしている年上の作家・小杉慎吾(小林薫)から、木下という男(綾野剛)が訪ねてきたと告げられる。
木下とは、知子が結婚していた12年前に出会い恋に落ち、夫と子どもを置いて駆け落ちした相手だった。
大みそかの夜、風邪をひいて寝込む知子を小杉は優しく介抱していたが、妻の家へと赴く。小杉には妻子があり、きっちりと週の半分ずつを両方の家で過ごしている。
小杉との生活は8年になり、普段は安定した収入を持ち自立していることに自負を持つ知子だったが、このときばかりは寂しさがよぎった。
年が明けて快復した頃にかかってきた木下からの電話に、寂しさから、会いにきてほしいと言ってしまう。
その日から、小杉が妻の家に行っている間に木下と会い、小杉が帰って来たらいつもの穏やかな日々に戻る生活が始まった。
嫉妬に駆られた木下は、こんな関係がいつまでも続けられると思っているのかと問い詰めるようになるが、知子は木下との関係を断つことができないでいた。
木下の知子への執着が日に日に増す一方、知子は揺らぎないと思っていた小杉との生活に疑問を持つようになる。
ある日、小杉の妻からの手紙を見つけて読んでしまい、そこに込められた妻の愛情に触れてしまった知子は、小杉の妻の家を訪ねる。
小杉の妻は出かけており小杉しかいなかったが、家に溢れる二人の生活の生々しさを目にし、知子は逃げるように家を後にする。
その後、何事もなかったかのように知子の家に来た小杉は、大衆小説の仕事を引き受けたことを告げる。
軽蔑していた仕事をなぜ引き受けたのか責める知子を前に、居場所がないと泣き崩れる小杉。
二人ともこの関係に息苦しさを感じていたと気付いた知子は、一から人生をやり直そうと決心する。
そして夏の終わり、再出発を切った知子の前に、ある人が現れる……。

「夏の終り」公式サイトでは、原作者の瀬戸内寂聴のコメントなども見られる。


瀬戸内寂聴「夏の終り」映画化・・・・・・・・・・・・・熊切和嘉監督 インタビュー

「新しい文芸もの」への挑戦

 瀬戸内寂聴のロングセラー小説「夏の終り」の映画化に、熊切和嘉監督が挑んだ。
2人の男性の間を行き来する女性の微妙な心理を描くことに、「新しい文芸ものが撮れる予感がした」と話す。

 染色家の知子(満島ひかり)は、妻子のいる年上の作家、慎吾(小林薫)と付き合っていた。
8年間にわたる慎吾との生活は、知子にとって、穏やかそのものだったが、かつての恋人、涼太(綾野剛)が現れ、2人の関係に変化が生じる。

 瀬戸内自身が投影されているという知子は、涼太を受け入れたと思ったら拒んだり、週の半分を妻子と過ごす慎吾のもとを突然訪ねたりする。

 そんな女性像を、熊切監督は「奔放で衝動的な性格は、人によっては受け入れ難く、身近にいると大変だと思うだろう。その一方で、今の自分を捨てて、この人のためにだけ生きてみたいと思わせるような女性でもある。文芸映画ではあまり見たことがないキャラクター」と受けとめた。

 同時に、「3人の恋愛関係の不可解性」や「男のダメぶり」が、「原作小説が書かれた50年前より、今の方が通じる」と感じた。

 「鬼畜大宴会」「青春☆金属バット」「莫逆家族 バクギャクファミーリア」など、これまでの作品では、抑制できなくなった感情の発露としての暴力を描くことが多かった。しかし、今回は男女の感情の機微を描くことに焦点を絞った。

 「爆発しそうだけど、爆発し切れない。叫ぼうとしても叫び切れないといった感情の領域に踏み込もうと思った。若い時だったら、この映画は撮れなかったでしょうね」

 主演の満島に対し、「前から一緒に仕事がしたいと思っていた。健康的というより、独特の個性を持っている」と語る。そして、「瀬戸内さんを演じるつもりはない」と言う満島に、「僕も瀬戸内さんの若い頃を描くという意識はないので、それでいいです」と伝えた。ところが、完成した映画を見た瀬戸内に「原作に忠実でした」と言われ、「驚いたけれど、うれしかった」と振り返る。

 「夏の終り」は31日公開。    (2013年8月23日 読売新聞)

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Interview:満島ひかり 次の段階への始まり 映画「夏の終り」二人から愛される女演じ

毎日新聞 2013年08月28日 東京夕刊

 映画「夏の終り」で妻子ある年上の作家慎吾(小林薫)と長年暮らす30代半ばの知子を演じた。昔、夫と子供を捨てて駆け落ちした相手である涼太(綾野剛)とも再会。昭和30年代の東京を舞台に二人の男から愛される、これまでにない女の役だ。さぞかし意欲的なチャレンジ、と思いきや「できれば、見ないで」と小柄な体をさらに小さくする。

 「知子を理解し過ぎても、違うと思い、泣く場面で笑いそうになったこともあった。撮影現場で何をしていいか分からなくてもがいていた」。脚本と自分の心が離れていき、熊切和嘉監督に「できない」と言ったことも。「年相応の等身大の役を演じてきたが、今回は役にたどりつけないことがあって悔しかった」と本音を明かす。

 ただ、ここ1、2年で「脚本の解釈を考えられるようになった」と自身の変化を実感する。「すてきな人にたくさん出会い、偏見を持たずにその人個人(の本質)を見つけることができるようになってきた。求められるものが深くなり、作品に関わるときの意識が変わって、自然に質を高めたいと思うようになった」と話す。本作は密度の濃い次の段階への「始まりだったかもしれない」。
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 「愛のむきだし」から「川の底からこんにちは」「悪人」「カケラ」「北のカナリアたち」と受賞、話題作が続き、若手演技派、実力派ともてはやされてきた。しかし、すでに「勢いだけではダメ」な時期になっていた。本作では「なんて下手で、魅力がないのか。何もできないと感じ、女でいないといけない作品で、お芝居やっている場合じゃない、と痛感。賞をもらいちょっぴりあった自信も、全部はぎおとされた」。




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