K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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強引と思うばかりに蜂もぐる筒花ゆらぐタニウツギかな・・・・・・・・・・・・・・・鳥海昭子
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      強引と思うばかりに蜂もぐる
        筒花ゆらぐタニウツギかな・・・・・・・・・・・・・・・鳥海昭子


ネット上に載る記事を、下記に引用しておく。
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タニウツギは日本海側の多雪地帯に多い落葉低木で、葉は対生し、裏側は全体に白い毛が密生していて白っぽいですが、中央脈の上にほとんど毛がなく、これが他の種との区別点になります。花は桃色~紅色で5~7月に咲きます。がく片、雄しべはともに5個、花柱は糸状で長く突き出ています。

 地方によって多くの異なった呼び名があります。新潟、富山、長野、石川、鳥取、岡山の諸県ではタウエバナと呼ぶそうです。田植えのころにきれいな花を咲かせるからです。同じ理由で島根県ではサオトメウツギ(早乙女空木)というそうです。確かに先日訪れたとき、岩美町や温泉町の水田は、田植え終わった直後のようで、小さな苗がきれいに並んでいました。

 私が住んでいる相生市周辺の田植えは6月に入ってからです。寒い雪国の方が田植えが早いということは、何か不自然で、人為的な理由あるような気がします。雪解け水を灌漑に利用するためでしょうか、あるいは一昔前の早場米奨励金の影響でしょうか? タウエバナという呼び名が戦前からあったとすれば、雪解け水灌漑説が当たっているような気がします。

 2004年6月17日の「春秋」(日本経済新聞のコラム)に、タニウツギとニシキウツギの「すみ分け」に関して興味ある記述がありました。下に全文をご紹介します。

 長いトンネルを抜けると、雪国が現れるのは冬の話で、初夏の旅では、上越の山塊を貫くトンネルを抜けても、車窓に映る緑は変わらない。が、山すそには、波打つように広がるタニウツギの濃いピンクの花群が現れ、日本海側の景色へと、鮮やかに転換する。

▼タニウツギは北海道の西部から東北、北陸、山陰と、日本海側のいわゆる豪雪地帯に分布する。命の勢いをそのまま映したような濃い花色は、初夏の里山によく似合う。太平洋側には白花と紅花が混じって咲く近縁のニシキウツギが自生する。脊梁(せきりょう)山脈を境に、両者のすみ分けは厳密だ。

▼同じ初夏の花、アジサイも野生種では太平洋側と日本海側では厳密なすみ分けがあるという。北海道から山陰までの山地にはエゾアジサイが分布する。花びらのように見えるがく片は、したたるような濃青色。太平洋側にはヤマアジサイ。花色は白、水色、ピンク、薄緑など多彩だ。伊豆諸島には栽培品種の西洋アジサイの元になったガクアジサイが自生する。

▼雪国の花は、タニウツギの桃色もエゾアジサイの青も、濃く深く一途(いちず)で純である。太平洋側のニシキウツギやヤマアジサイの花は、自在で軽やかでこだわりがない。気候変動の中でも、花はまだ風土に根差した個性を保っている。この多様性こそ後世に残す資産だ。
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私の住む京都盆地には、この花は、ないのではないか。
私は植物分布には弱いので、関心のある方は、お教え願いたい。タニウツギの花言葉は「豊麗」。
この歌の作者のコメントには

  <ハチが筒状に咲くタニウツギの花にもぐりこむと、紅色の花が大きく揺れます。
   美しい花ですが、養蚕の家では、まぎれ込むハチを恐れてタニウツギを嫌うのでした。>

と書かれている。ハチは「蚕」の虫に「悪さ」をするのであろう。その養蚕も、安い外国からの絹製品に押されて、今では日本では廃れてしまった。
作者は鳥海山ふもとの山形県生まれの人。

「タニウツギ」を詠んだ句は少ないが引いて終る。

 備前大甕谷の卯木を投げ入れよ・・・・・・・・・・野沢節子

 走ること何時忘れしや谷空木・・・・・・・・・・猿橋統流子

 渓うつぎ濃きときめきの一途なり・・・・・・・・・・文挟夫佐恵

 渡れねば渡りたき瀬や谷空木・・・・・・・・・・神尾季羊

 織り初めの藍の筬音谷空木・・・・・・・・・・椿文恵

 満身に瀬音聴きをり渓うつぎ・・・・・・・・・・千布昌子

 ふるさとの山くれなゐに谷空木・・・・・・・・・・高橋梓

 水筒に激水満たす渓空木・・・・・・・・・・川上悦子



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