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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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黄檗山萬福寺─全国煎茶道大会を覗く・・・・・・・・・・木村草弥
萬福寺①
 ↑ 黄檗山萬福寺 三門
萬福寺②
 ↑ 黄檗山萬福寺ゆかりの「売茶翁」肖像
萬福寺③

──エッセイ──

      黄檗山萬福寺─全国煎茶道大会を覗く・・・・・・・・・・木村草弥

江本東一氏の招待で、五月二十四日、宇治市五ケ庄にある黄檗山萬福寺での第60回全国煎茶道大会に連なることになった。
江本氏とは京都府立山城郷土資料館の解説ボランティアの会「いずみの会」で、ご一緒した仲である。
私は今は退会しているが、通信などでは交流しているのである。

「黄檗山萬福寺」 「Wikipedia─萬福寺」とは ← こんなところである。アクセスされたい。

先ず、ここの概略を念のために書いておきたい。

黄檗山萬福寺は1661年に中国僧 隠元隆琦(いんげんりゅうき)禅師 によって開創された。
禅師は中国明朝時代の臨済宗を代表する僧で、中国福建省福州府福清県にある黄檗山萬福寺のご住職をされていた。
その当時、日本からの度重なる招請に応じ、63歳の時に弟子20名を伴って1654年に来朝された。
宇治の地でお寺を開くにあたり、隠元和尚は寺名を中国の自坊と同じ「黄檗山萬福寺」と名付けた。
その後、幕府の政策等により、宗派を黄檗宗と改宗し現在に至る。日本でいう「禅宗」は、臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の三宗に分類されている。

萬福寺の伽藍建築・文化などはすべて中国の明朝様式である。
美術・建築・印刷・煎茶・普茶料理、隠元豆・西瓜・蓮根・孟宗竹(タケノコ)・木魚なども隠元禅師が来られてから日本にもたらされたものであり、
当時江戸時代の文化全般に影響を与えたといわれている。
中でも中国風精進料理である「普茶料理」は日本の精進料理(禅僧が日常食する質素な食事)とイメージが異なっていて、
見た目も美しく盛りつけられる料理の数々は、高タンパク・低カロリーで栄養面にも優れ、席を共にする人たちと楽しく感謝して料理を頂く事に普茶料理の意味が込められている。
「精進料理」「普茶料理」などは、この黄檗山を発祥とするもので、 精進料理は各地にあるが、肉や魚を使わずに、「もどき」料理で巧みに作られる。
「もどき」の主原料は「豆腐」である。

「リンク」にした上記の記事を読んでもらった、という前提で話を進める。
画像として出したものは、この大会参加記念として呉れたクリアファイル二枚と大会案内のビラである。
ご存じのように「煎茶」は黄檗宗とともに普及した。今では「煎茶道」の流派がたくさんある。
当日は「二条流」などの席で玉露などのお茶をいただいた。
「抹茶」の茶道も、千利休が創始したときは、もっと自由なものだったが、宗匠制度が整うにつれて「形式化」「形骸化」してきて、 面白くない。
千利休語録として有名な歌がある。

   <茶の湯とはただに湯を沸かし茶をたてて心静かにのむばかりなる>

これこそ、自由な茶道と言えるものである。だから私は、そんな束縛から逃れて自由な「番茶道」を提唱している。 閑話休題。

私は茶のプロとして、茶園の栽培から、荒茶の再製加工、販売に至るまで熟知しているつもりである。
「煎茶道」に関しては、席に連なるのは初めてだが、ここにも、いくつかの「作法」があるようである。今は、それらについて、とやかくは触れまい。
出されたのは、みな「新茶」になっているようで、おいしかった。 このことは特に言っておきたい。全国大会であるから茶問屋も吟味されたのだろう。
「玉露」は福寿園製ということだった。

あと、「文華殿」春季特別展「歳寒三友(松竹梅)と涅槃図展」で寺所蔵の掛け軸などを拝観したあと、
江本氏が携わっている「黄檗文化研究所」事務所で、副所長兼事務局長の田中智誠師と歓談した。
同氏は滋賀県にある寺の住持をなされているようで、学識ふかい話をお伺いした。
四時ころ門前にて江本氏と別れて帰宅。

二番目の図版に出した売茶翁(ばいさおう、延宝3年5月16日(1675年7月8日)~ 宝暦13年7月16日(1763年8月24日))は、江戸時代の黄檗宗の僧。煎茶の中興の祖。
本名は柴山元昭、幼名は菊泉。法名は月海で、還俗後は高遊外(こうゆうがい)とも称した。
詳しくは「Wikipedia─売茶翁」を見てもらいたいが、私の子供の頃から、茶問屋の大人の会話の中に、よく出てくる人だった。


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