K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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『無冠の馬』私信と抽出歌14首・・・・・・・・・・・・・・・・天野和子
mukannouma (2)
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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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        『無冠の馬』私信と抽出歌14首・・・・・・・・・・・・・・天野和子(「塔」会員)

・・・・・(前略、中略)未知の世界に誘われてゆくような思いに、拝読させていただきました。
集中に大きなウエイトを占める海外詠はもとより、身辺の植物を詠われても木村様の視点に自分の内の感覚が呼び起こされるように思われました。
こぶし、白もくれん、チューリップ、片栗・・・・・どれもが木村様の作品によって生き生きと息づいたようです。
たまたま我が家の庭に小判草が咲いています。
25ページの<数ふれば小判草百両ほどあらむ殖えてもさびし中空の穂の>に出会うことができ、小判草を見る自分が豊かになったような気がいたします。
“歌の力”とでも申すのでしょうか。
スリランカ、フランス、カンボジア、ギリシア等の海外詠も単なる報告ではなく、歌人の詩心が流れていると感じました。
並々ならぬ好奇心も伝わってきます。・・・・・(後略)   5月29日

      『無冠の馬』より 

  一斉に翔びたつ白さにこぶし咲き岬より青い夜が来てゐる

  白もくれん手燭のこ゜とく延べし枝の空に鼓動のあるがに揺るる

  チューリップはらりと散りし一片にゴッホの削ぎし耳を想ひつ

  母逝きて巡る忌日に思ひ出づ俯きて咲く片栗の花

  数ふれば小判草百両ほどあらむ殖えてもさびし中空の穂の

  些細な嘘が限りなく増殖する午後ぶあつい湿気にどつぷり巻かれ

  夢すべて池に沈めて蓮枯るる通天橋背に冬ざるるかな

  亜大陸インドの南ひとつぶの涙を零ししやうなり、スリランカ

  プルメリアの花咲く石段六百段はだしで登るアムバスタレー大塔

  見学の中学生多し観光客に英語で質問せよとの課題

  インド洋より吹きくる風が心地よし凧あげする人あまた群れゐつ

  アルフォンス・ドーデ『最後の授業』独仏支配交替のアルザスの悲哀

  祇園祭の鉾に掛かれる「胴掛」のゴブラン織はリヨン産なり

  しかけたる猪の罠も錆びつかせ闇を抱きて密林ねむる



              

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