FC2ブログ
K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
201911<<12345678910111213141516171819202122232425262728293031>>202001
こほろぎや眼を見はれども闇は闇・・・・・・・・・・・・・・・鈴木真砂女
FI2618466_2E.jpg

     こほろぎや眼を見はれども闇は闇・・・・・・・・・・・・・・・鈴木真砂女

秋に鳴く虫で人家近くで鳴くのは蟋蟀(こおろぎ)で、立秋頃から晩秋まで鳴く。
日本には10数種類いるそうで、掲出の写真はエンマコオロギで、鳴き声はコロコロと聞こえる。
その他にリーリーと鳴くツヅレサセコオロギ。
チ、チ、チと鳴くオカメコオロギなどがいる。
真砂女の句は、コオロギの、特にエンマコオロギの顔を見たときの、大きな眼の特徴を巧みに捉えている。

古今集時代から江戸時代まで、コオロギのことを「きりぎりす」と呼んでいたと言い、混同しやすい。
コオロギを「いとど」と呼ぶ地方もあるようだ。
コオロギの声はマツムシに次いで賞せられ、秋の虫の音の代表的なものとされてきた、という。
以下、コオロギの句を引いておく。

 蟋蟀や乳児が寝返り打つて力む・・・・・・・・森澄雄

 こほろぎや入る月早き寄席戻り・・・・・・・・渡辺水巴

 こほろぎの覗いて去りぬ膳の端・・・・・・・・吉川英治

 闇にして地の刻移るちちろ虫・・・・・・・・日野草城

 中尊寺うばたまの暗つづれさせ・・・・・・・山口青邨

 蟋蟀の無月に海のいなびかり・・・・・・・・山口誓子

 蟋蟀が深き地中を覗き込む・・・・・・・・山口誓子

 蟋蟀に覚めしや胸の手をほどく・・・・・・・・石田波郷

 こほろぎの真上の無言紅絹(もみ)を裂く・・・・・・・・平畑静塔

 こほろぎやいつもの午後のいつもの椅子・・・・・・・・木下夕爾

 こほろぎのこの一徹の貌(かほ)を見よ・・・・・・・・山口青邨

 地の闇となり蟋蟀の一途なる・・・・・・・・山口草堂

 つづれさせ身を折りて妻梳(くし)けづる・・・・・・・・長谷川双魚

 若くて俗物こおろぎの土塊草の中・・・・・・・・金子兜太


コメント
コメント
コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する
トラックバック
トラックバック URL
トラックバック
copyright © 2019 Powered By FC2ブログ allrights reserved.