K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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『無冠の馬』─私信と抽出歌・・・・・・・・・・・藤井幸子
mukannouma (2)
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   草弥の詩作品<草の領域>
      poetic, or not poetic,
      that is question. me free !
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      『無冠の馬』─私信と抽出歌・・・・・・・・・・・藤井幸子(「水甕」選者)

(前略)
人生と詩性の濃厚なエッセンスが凝縮されたような御一集、前集『昭和』のお作品も思い出しつつ味わせて頂きました。

  ・チューリップはらりと散りし一片にゴッホの削ぎし耳を想ひつ

  ・十戦十勝かつ英国首位種牡馬─セントサイモンは≪無冠馬≫だつた

  ・枯芒刈り取ればかの日吹かれたる風に重さのありと気づきつ

  ・夕まけて涼風たつる頃ほひに灯を点して仏歯寺混みあふ

  ・プルメリアの花咲く石階六百段はだしにて登るアムバスタレー大塔

  ・クメールの統べし五百年の栄華の跡ひそと佇む然れども峨々と

  ・ゲートあり遺跡見学証ことごとに見せつつ通る真夏日の下

  ・歯を見せて笑ふ女神めづらしと見れば豊けき乳房と太腿

  ・クメールの大平原に太陽が朱の玉となり落ちてゆきけり

  ・水牛に水浴びさせる少年の総身に水滴したたりやまず

  ・PSAの示す数値よ老い初めしうつしみに点す哀愁の翳

  ・「夫婦して癌と共生、なんちやつて笑はせるわね」妻がつぶやく

  ・ちよつと来いちよつと来いとぞ宣へど主の姿が見えませぬぞえ

  ・うつしみははかなく消えて失せにけり肉(しし)の記憶もおぼろとなりて

      (後略)

        平成二十七年七月十四日          藤井幸子
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藤井さんについては歌集『椒魚』を賜った折に、このブログで紹介したので ← 参照されたい。

私の詠みたかった歌を的確に引いていただき、心より感謝申し上げる。
有難うございました。


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