K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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明るい日暗い日嬉しい日悲しい日 先ずは朝を祝福して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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        明るい日暗い日嬉しい日悲しい日 
             先ずは朝を祝福して・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第三歌集『樹々の記憶』(短歌新聞社)に載せたもので自選にも採っているのでWeb上のHPでもご覧いただける。
掲出した写真①は神戸港の朝日である。
この歌のつづきに

 生きているものは 先ずは朝を祝福して 一日の暮らしがはじまる

という歌が載っている。
これらの歌は「自由律」の歌と言って、57577という「定型」の枠に収まってはいない。しかし、それなりに一定のリズムを計算して作ってある。

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写真②も神戸港の朝日である。この写真には港湾荷役のクレーンがアクセントになっている。
私は定型の短歌作りに入る前には、現代詩をやっていたので<非>定型の歌づくりにも、何らの抵抗もなかった。
今では、しばらく定型を離れて、現代詩を書きはじめている。『草の領域』の一連の詩などが、それである。
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写真③は写真家の緑川洋一氏の「瀬戸の曙」という、彼の故郷・岡山県の虫明海岸からの作品である。

私の歌のことに戻ると、この歌は、人の一生の中で、さまざまな「朝」があることを詠いたかった。ここで、この一連の歌を引いてみる。

    朝のうた・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

 きらきらと陽が昇る 裸木の高みに鵯が朝のうたを歌っている

 鵯は気持よさそうに歌う 早朝のしじまの中を澄んだ声が透る

 明るい日暗い日嬉しい日悲しい日 先ずは朝を祝福して

 もう春だから鵯は帰ってゆく よいペアはみつかったか

 雨が雪になりそうな早春しんみりとした曇り日 梅はもう散ったか

 真昼間なのに静かだ 「晩年」というのはこんな日を言うのか

 妻が心臓カテーテル検査で入院する 冠動脈の狭窄はどうなったか

 昨年の暮れの忙しい時 風船で75%の狭窄を押し拡げたのだ

 この一羽の鵯は 私に語りかけ励ましてくれるのだ ありがとう

 生きているものは 先ずは朝を祝福して 一日の暮らしがはじまる

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こうして読み返してみると、この頃は妻の心臓冠動脈の「狭窄」くらいで、二度の大手術を経て死んでしまった今から考えると夢をみているような気分になるものである。
掲出した歌ではないが、「明るい日暗い日嬉しい日悲しい日」であることか。


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