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K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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蛍くさき人の手をかぐ夕明り・・・・・・・・・・・室生犀星
s-109蛍

  蛍くさき人の手をかぐ夕明り・・・・・・・・・室生犀星

写真は白花ホタルブクロに止まるゲンジボタルである。

日本には十種類ほどが居るというが、一般的にはゲンジボタルとヘイケボタルである。
ゲンジの方が大きく、光も強い。
水のきれいなところに棲み、6月中旬ころから出はじめる。ヘイケは汚水にも居るといわれるが確認はしていない。幼虫は水中に棲み、カワニナなどの巻貝を食べて成長する。
成虫の発光器は尾端腹面にあり、雄は二節、雌は一節だという。
この頃では農薬などの影響で蛍はものすごく減った。今では特定の保護されたところにしか居ない。
0003蛍狩

昔は写真②の絵のように菜種殻で作った箒で田んぼの中の小川に蛍狩りに出たものである。すっかり郷愁の風景になってしまった。
古来、多くの句が作られて来た。

 草の葉を落つるより飛ぶ蛍かな・・・・・・・・松尾芭蕉

 手の上に悲しく消ゆる蛍かな・・・・・・・・向井去来

 大蛍ゆらりゆらりと通りけり・・・・・・・・小林一茶

などが知られている。 以下、明治以後の句を引いて終わりたい。

2_photほたる

 蛍火の鞠の如しやはね上り・・・・・・・・高浜虚子

 瀬がしらに触れむとしたる蛍かな・・・・・・・・・日野草城

 人殺す我かも知らず飛ぶ蛍・・・・・・・・・前田普羅

 蛍火の流れ落ちゆく荒瀬見ゆ・・・・・・・・山口誓子

 蛍火やこぽりと音す水の渦・・・・・・・・山口青邨

 蛍籠昏ければ揺り炎えたたす・・・・・・・・橋本多佳子

 初蛍かなしきまでに光るなり・・・・・・・・中川宋淵

 死んだ子の年をかぞふる蛍かな・・・・・・・・渋沢秀雄

 ひととゐてほたるの闇のふかさ言ふ・・・・・・・・八幡城太郎

 蛍火や女の道をふみはづし・・・・・・・・鈴木真砂女

 ゆるやかに着てひとと逢ふ蛍の夜・・・・・・・・桂信子
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余談だが、掲出した写真①の白花ホタルブクロが今ちょうど咲いていて、その鉢を先日から玄関に飾ってある。なよなよした草で紐で周囲を囲ってある。茎立ち5本で十数輪咲いているが、しばらくは蕾が次々に咲くが花期は20日ほどしかもたない。後は、もっぱら根を管理するだけである。


コメント
コメント
最近は蛍を見ていません。
というか、蛍がいるようなところに行かないからですね。
蛍がいるということは水がおいしい証拠。
環境が悪いところで生活しているということですね。
2009/06/15(月) 00:07:02 | URL | 猫神猫爺 #ngDZ9MVc [ 編集 ]
田舎でも、出る場所は限られてきました
■猫神猫爺さま。
お早うございます。
都市生活が多くなり、地方でも団地などに住む人が多く、
恐らく「ホタル」を見る機会は多くはないでしょうね。
田舎でも、ホタルの出る場所は限られてきました。
一夕、ホタルを見る機会を作ってみるのも、現代生活の
一点景では?
では、また。
2009/06/15(月) 05:39:37 | URL | sohya #- [ 編集 ]
室生犀星!
Sohyaさんこんばんは。^^
室生犀星の小説は読んだことはあるのですが、
俳句も素晴らしいんですね。
犀星の独特の感覚に浸ることができました。

>死んだ子の年をかぞふる蛍かな・・・・・・・・渋沢秀雄

この句も何とも言えないですね。
蛍の命のはかなさが死んだ幼子に重なりますね。;;

また名歌・名句、よろしくお願いします。^^ノシ
2009/06/18(木) 22:54:42 | URL | 柚木みやび #3PWNwgIg [ 編集 ]
犀星は詩人が本職です
■柚木みやび様。
お早うございます。
四日間旅行に出ておりました。
その間の記事はまとめてアップして出かけました。
犀星は本職は「詩人」ということになってます。
この頃の人は俳句も作るのです。
「ホタル臭き人の手」というのは、恐らく「女の人」でしょう。
そういう意味で鑑賞すると、色っぽい感じがしませんか。
コメント有難うございました。
では、また。
2009/06/21(日) 08:37:45 | URL | sohya #- [ 編集 ]
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