
──新・読書ノート──
佐伯泰英『八州探訪』 新・古着屋総兵衛 第十一巻・・・・・・・・・木村草弥
・・・・・・・新潮文庫2015/12/01刊・・・・・・・・
おなじみの佐伯泰英・新・古着屋総兵衛シリーズの新作である。
人心荒廃が激しいという関八州は高崎の賭場。用心棒の短筒の銃口は総兵衛に向けられた。
文化二年の元日。年賀の挨拶で賑わう大黒屋の目下の話題は、信一郎とおりんの祝言の話と次の船団長の人選であった。
そんな中、年賀客より武州・上州など関八州の田畑の荒廃と無宿者の増加という情報がもたらされ、重ねて「影」からは「八州探査」の指令が下った。
天松、忠吉を供に上州高崎に入った総兵衛は、早速賭場に潜入する。盆茣蓙の奥には異彩を放つ異人の用心棒がいた……。
「立ち読み」も出来るのでアクセスされたい。
| ホーム |