K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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浴槽に花の筏がただよふよ春のゆふべの花いちもんめ・・・・・・・・・・・・・木村草弥
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   浴槽に花の筏(いかだ)がただよふよ
    春のゆふべの花いちもんめ・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第二歌集『嘉木』(角川書店)に載るものである。

「花筏」というのは散った桜の花が池や川の水面に散り敷いて、さながら「筏」のように連なる様をいう。

この歌を発表したとき、私の友人が[浴槽に桜のはなびらが入って来る、なんていうことは考えられない」と発言した。
なるほど、今どきの現代風の密閉した「浴室」ならば、そういうことは不可能だろう。
だが、そこが「想像力」の問題なのである。
私の歌は「現在形」で詠まれているが、それは必ずしも、現在のこととは限らない。
昔の古い家の窓を大きく開け放った「風呂」桶に、家の近くに生える桜の大樹から、おびただしい落花が舞い込んで来るのである。
「過去」のことを「過去形」で詠んでは、味気ない「回想」あるいは「思い出」に堕してしまう。
そういう時に「現在形」で詠むことによって歌にリアリティを与えるのである。それが歌作りの、ひとつのヒントである。
要は「想像力」の問題である。
この歌の下句で「花いちもんめ」と詠んである。
これは日本の古い童謡からフレーズを借用してきたもので、これによって子供の「メルヘン」を描くのに成功した、と思っている。

ここで注意しなければならないのは、植物の中に「ハナイカダ」と言う名のものがあることである。

hana310_hanaikadaハナイカダの花

写真②は、その「ハナイカダ」という植物である。
写真をよく見ていただくと判るように、この木の花は葉っぱの真ん中に付いている、極めて特異な形をしている。
丁度「筏」に花が乗っているようなので、「ハナイカダ」の名前を頂戴したらしい。
歳時記には、このことに注意するようにと明記されている。
このハナイカダが、如何なる種に属する植物なのか、寡聞にして私には判らない。花言葉は「移り気」「嫁の涙」「ままっこ」。
参考までに事典には、こう載っている。

ハナイカダ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

学名 Helwingia japonica
和名 ハナイカダ(花筏)
ハナイカダ(花筏、Helwingia japonica)はミズキ科の落葉低木で、北海道南部以南の森林に自生する。葉の上に花が咲くのが特徴である。雌雄異株。花は淡緑色で、子房下位、花弁は3-4枚。春に葉の中央に1-2個(雌花)または数個(雄花)の花が咲く。果実は黒い液果で種子を2-4個含む。この液果は甘味があり食べられる。進化的には葉腋から出た花序の軸が葉の主脈と癒合したと考えられる。

分類
亜種として南西諸島にリュウキュウハナイカダvar. liukiuensis、台湾にタイワンハナイカダvar. formosanaが分布する。同属にはH. chinensis、H. himalaicaがあり、中国南部、ヒマラヤに分布する。

ハナイカダ科
ハナイカダ属は従来ミズキ科に入れられていたが、APG植物分類体系ではモチノキ目の中の独立のハナイカダ科としている。



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