K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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老いらくの肩にぞ触るる枝先のしだれてこの世の花と咲くなり・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
entry_25しだれ桜小渕沢

   老いらくの肩にぞ触るる枝先の
    しだれてこの世の花と咲くなり・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第四歌集『嬬恋』((角川書店)に載るものである。
この歌の前後に

   樹の洞に千年の闇いだくらむ三春の桜は滝の飛沫に

   一もとの桜の老木植ゑられてここが墓処(はかど)と花吹雪せる

   やすやすと齢加ふるにもあらず釈迦十弟子に桜しだれて
・・・・・・・・・・・・・・木村草弥

という歌が載っている。
いずれも桜の「明」の部分ではなく、「暗」の部分を詠んでいる。
6冊も歌集を出すと、「桜」を詠った歌もかなりあるものである。

歌集を紐解いて、先日来、集中して桜にまつわる歌を載せてみたが、まだまだあるけれども、一応このくらいで打ち切りにしたい。
というのは、桜も、ほぼ散り尽くしてしまったからである。

桜が終ると世間では、フレッシュマンたちの入社式、入学式のシーズンも終る頃である。
若人たちには頑張ってもらいたい。老い人からのエールである。
私の初めての女孫も大学を出て、某社に就職していたが、昨年結婚して家を出た。

終るにあたって、「花」=「さくら」を詠んだ句を引いておく。

 花万朶さゆらぎもなく蔵すもの・・・・・・・・山口青邨

 チチポポと鼓打たうよ花月夜・・・・・・・・松本たかし

 丹波山城ふた国わかつ花の塚・・・・・・・・角川源義

 椀に浮く花びら柚子も花の頃・・・・・・・・後藤比奈夫

 花の山ふもとに八十八の母・・・・・・・・沢木欣一

 花万朶をみなごもこゑひそめをり・・・・・・・・森澄雄

 永劫の途中に生きて花を見る・・・・・・・・和田悟朗

 吹き上げて谷の花くる吉野建・・・・・・・・飴山実

 京の塚近江の塚や花行脚・・・・・・・・角川照子

 白粥は花明りとぞ啜りけり・・・・・・・・山上樹実雄

 花の木や只木に戻る諸木中・・・・・・・・高橋睦郎

 獄を出て花の吉野をこころざす・・・・・・・・角川春樹

 桃山も伏見も匂へ花明り・・・・・・・・筑紫磐井

 鍵ひとつ掛けて余生の花の旅・・・・・・・・徳留末雄

 帯ひくく結びて花に遊びけり・・・・・・・・塚原岬

 母ひとりいかにいかにと花万朶・・・・・・・・佐藤宣子


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