

↑ ニホンタンポポ
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草弥の詩作品<草の領域>
poetic, or not poetic,
that is question. me free !
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──草弥の詩作品──(86)
たんぽぽ・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
・・・・アンソロジー『詩と思想詩人集2016』所載・土曜美術社出版販売刊・・・・
た ん ぽ ぽ
──たんぽぽの絮とぶ誰も彼も大事 岡本眸
蒲公英─たんぽぽ の咲く季節は長くて
晩冬から春の盛りまで見られる
思えば 私も
タンポポの歌をいくつも詠んだものだ
やくざなる言葉あそびに過ごす身にひとひら落つる蒲公英(たんぽぽ)の絮
終(つひ)の日はたんぽぽの絮とぶやうにふるさとの野の雲をゆきたし
黒南風(くろはえ)に捲かるるやうにたんぽぽの絮ながれゆく涅槃あるべし
ところで、最近よく見かけるタンポポは「西洋タンポポ」だ
日本タンポポは花の萼(がく)片が反り返っていないので区別は容易だ
今やわれわれの目にするほとんどは西洋タンポポに侵食されてしまった。
この頃では牧草の輸入が盛んで
それらの中に紛れて日本にはない植物の種が
すごい勢いでなだれ込んでいる。
西洋タンポポの渡来は、もっと早いが
「帰化植物」であることには違いない
この頃では日本タンポポと西洋タンポポが交配して
「雑種」が出来ていると言われている
タンポポの綿の飛散は、もう始まっている
先日、京都大学薬学部の構内を散歩していたら
タンポポの綿柄には、もう綿が飛んだ後で何もなかった。
ひと粒の種に還るべし たんぽぽの
白き絮(わた)とぶ空はろばろと 木村草弥
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かねてから「詩と思想」編集部から投稿依頼があって、提出済みの作品が本日発売の「詩と詩人集2016」となって発表されたので、ここに出しておく。
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