K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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水にじむごとく夜が来て燃ゆるてふスノーフレーク白き花なり・・・・・・・・・・・・・木村草弥
0304273スノーフレーク③

   水にじむごとく夜が来て燃ゆるてふ
     スノーフレーク白き花なり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第四歌集『嬬恋』(角川書店)に載るものである。

スノーフレークはオーストリア、ハンガリー、南ヨーロッパに自生する植物で、水仙と同じように育てていい球根植物である。
ヒガンバナ科で学名をLeucojum aestivumという。スズランの花とよく似た花である。
極めて耐寒性のあるもので、水仙などと同様に数年は植えっぱなしでもよい。
数年に一度、掘りあげて夏の間を陰干しして10月ころに地面に植えつけるだけでいい。
頭に何か横文字のつくスノーフレークという種類があるが、花も全く別のものがある。
私の方の庭にも数株あり水仙やムスカリなどと集団を作っている。
ひっそりとした、地味な、言い方を変えると「清楚」な花である。
だから私の歌のような表現になったと言えようか。
この作品は恐らく「花言葉」を元に群作を作っていた時のものだと思う。
たしか花言葉に、歌の前半のような表現があったのではないか。
清楚であるだけに夜になれば燃えるという情念的な作歌の方法である。

言い遅れたがスノーフレークとは「雪片」という意味であり、花茎の先に小さい花がスズランのように垂れて咲くのでスズランスイセンという呼び名もある。
早春に咲くスノードロップとは別の種類であり、花の形も違う。
歳時記には、載せていない本が多い。「花の歳時記」には載っていて、俳句もほんの少し載せてある程度である。
音数が「スノーフレーク」と7音もあるのが敬遠される由来である。
俳句は17音しかないから、7音も取られてしまっては、後の10音で一句を形成しなくてはならず、制約があり、窮屈であるからだ。
こういうことは字数の多い横文字のものには多々あることである。
早口で発音してしまえばいいのだが、堅苦しく考える人には出来ない芸当である。

   スノーフレーク子とその子らを迎へけり・・・・・・・市村究一郎

という句があるが、これはスノーフレークを5音に発音すればよい、ということである。
作者の市村氏はフランス文学者として著名な方であり、こういう縮める発音にも違和感がないのであろう。


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