K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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豊作を願う石楠花採りて来し学徒の戦死語りつぐべし・・・・・・・・・・・・鳥海昭子
050520_001シャクナゲ②

   豊作を願う石楠花(しゃくなげ)採りて来し
     学徒の戦死語りつぐべし・・・・・・・・・・・・・・・・・・鳥海昭子


NHKラジオ深夜便の本『誕生日の花と短歌365日』によると、今日5月6日の誕生日の花は「シャクナゲ」ということになっている。
「花言葉」は「威厳」ということである。
「誕生日の花」については、本や著者によって、まちまちであるから、この本はあくまでも選定者の「柳宗民」氏によるものであることを付記したい。

この歌についている鳥海昭子さんのコメントによると

<ふるさとの山形県庄内地方には、シャクナゲを田の水口に供えて豊作を願う神事がありました。
 白装束の青年たちが、自生するシャクナゲを採りに鳥海山に登るのです。>

とある。植物と農耕との深い結びつきを示す神事と言えるだろう。
単なる植物観察や鑑賞の域を超えて、日本人の精神性に思いを馳せるのも無意味ではないだろう。

蛇足だが、私の持つ他の本では、今日の誕生日の花は「花蘇芳」「紫蘭」となっており、全くかけ離れている。
「シャクナゲ」に指定されている日というと「5月8日」であり、もう一誌は「シャクナゲ」の採用自体がない。
これも、どうかと思う。

シャクナゲは、ヒマラヤ地方、中国、北アメリカなどにも分布するというが、日本列島には大よそ10種類ほど種類があるという。
ヨーロッパでは早くから品種改良につとめ、日本へは「西洋シャクナゲ」の名で移入されていて、一般家庭のシャクナゲは、ほとんどこの西洋シャクナゲだという。
しかし、やはりシャクナゲは山で野生の状態で見るのが一番風情がある。

050520_003シャクナゲ③

以下、俳句に詠まれる句を引いて終わる。

 石楠花に手を触れしめず霧通ふ・・・・・・・・・・・・臼田亜浪

 石楠花や山深く来て雲の雨・・・・・・・・・・・・吉田冬葉

 白石楠花夜になり夜の白さなる・・・・・・・・・・・・加藤知世子

 しやくなげは天台ぼたん雲に咲く・・・・・・・・・・・・百合山羽公

 石楠花や鳥語瞭(あきら)か人語密(ひそ)か・・・・・・・・滝春一

 石楠花の一花残りて籠堂・・・・・・・・・・・・村越化石

 石楠花に渓流音をなせりけり・・・・・・・・・・・・清崎敏郎

 石楠花や水櫛あてて髪しなふ・・・・・・・・・・・・野沢節子

 石楠花や雨に削がれし牧の道・・・・・・・・・・・・皆川盤水

 石楠花の咲く寂けさに女人講・・・・・・・・・・・・角川春樹

 石楠花や那智大神に子は抱かれ・・・・・・・・・・・・斎藤夏風

 石楠花にかくれ二の滝三の滝・・・・・・・・・・・・宮下翠舟

 薬湯をたてて石楠花ざかりかな・・・・・・・・・・・・吉本伊智郎

 石楠花の山は高さを惜しまざる・・・・・・・・・・・・只野柯舟

 石楠花に溺れし夜の三斗小屋・・・・・・・・・・・・秋山花笠

 雲下りてくる石楠花のあたりまで・・・・・・・・・・・・北野石竜子
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この頃では、眠っても早く目が覚めたりすることが多いので、ラジオをかけて、このNHKの「ラジオ深夜便」をかける。
ここ2、3日つづけてかけている。
そうしていると、聴きながら、いつしか、またトロトロまどろむこともある。
いろいろ参考になることも放送している。


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