K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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藤原光顕の歌「あとさきもなく⑥」・・・・・・・・・・・木村草弥
たかまる_NEW

──藤原光顕の歌──(25)

      藤原光顕の歌「あとさきもなく⑥」・・・・・・・・・・・木村草弥
          ・・・・・・「たかまる通信」No.102/2016/04/01所載・・・・・・・・

      あとさきもなく ⑥         藤原光顕

  生きておれば視える何かがあるような陽射しになって三月が来る

  長けた蕗の薹・芽吹くチュ—リップ 見ぬ間の庭に春が来ている

  連れていってやればよかったマルタにも もっと遠くへ逝ってしまった

  うさぎの好きなひとだったうさぎを提げたそのガラケ—をそのまま使う

  「ひとり言ふえたな」と声に出して言う「わかっているよ」声にせず言う

  そういえば口癖だった「淡々と…」遣影はいつも笑っている

  鴨居に掛けた妻の写真が見ている庭いま小人さんに陽が射している

  低い雲映す池水を風が過ぎるいつまで生きているのか ひとり

  老い独り住むには多すぎる部屋 そんな家の壁際に寝る

  何をした一日というでもなくべッドにいる殺人犯は捕まったらしい

  明日の朝も目覚めるか セ—ラーム—ンの目覚ましがついに壊れた

  ふいに出合う川べりが春 聞こえたような「菜の花がもう咲いているよ」
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いつもながらの藤原ぶしである。
奥さんが亡くなって、寂しさが募るようである。
この作品とは別に、本誌の「太鼓山日記」というところに、ご自身の前立腺癌のついての記載がある。
私も、この病気を患ったが放射線で治療して十年経って、昨年「治癒」の宣告があった。
藤原さんの理解が、どうも私には判らない。この件については、ここに書くべきことではないので私信で言うことにする。
有難うございました。




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