K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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豌豆の多きところを仏飯に母に供へん七七忌けふ・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥
29c5bea4eddc4ce05ceb-LLエンドウマメ

   豌豆(ゑんどう)の多きところを仏飯に
     母に供へん七七忌けふ・・・・・・・・・・・・・・・木村草弥


この歌は私の第一歌集『茶の四季』(角川書店)に載るもので、自選にも採っているのでWebのHPでもご覧いただける。
豌豆は前年の初冬に種を蒔いて発芽させ、一冬を苗で越したあと、春になって育って蔓を出して莢に豆が生るようになる、気の長い作物である。

写真は豆の入った莢(さや)のままのエンドウ豆である。
エンドウ豆には、このように剥いて中の豆だけ食べるものと、莢も一緒に食べる絹莢(キヌサヤ)というものとに二分される。
4E64A04AA27CFD1FAA7D4035CD10DE1C豌豆ご飯

私の歌は豆飯に炊いて仏壇の母の七七忌に供えるというもので21年前の4月に母が死んだ時のものである。
エンドウ豆の時期は5月一杯くらいである。今日の日付で載せるのは、少し時期としては遅い。

写真③がキヌサヤという莢も一緒に食べるものである。
W_endou4052サヤエンドウ

この頃では、この種類は年中ハウス栽培されて出回っている。和食として青みのある副食としてポピュラーなお菜である。

エンドウ豆には、このように2種類あるが、莢のまま食べるのは白豌豆であり、莢を剥いて食べるのは赤豌豆である。これらは「花」の色で区別する。
種を買って蒔いたものはいいが、自家栽培の種を使うと、これらが交配して雑種の豆が出来て困ることがある。
写真④は畑の時の豌豆である。
450px-Doperwt_rijserwt_peulen_Pisum_sativumえんどう豆

この頃では剥き豆はグリンピースとして冷凍されて年中出回っている。しかし固い実であることが多く、採れたての旬の剥き豆の食感とは比べ物にはならない。
採れたての柔らかい豆に、少し塩味をきかせた豆飯は、季節の炊き込み飯として何とも言えない風味を持っている。

古来、俳句にも詠まれてきたので、それらを引いて終わる。

 豌豆の手の枯れ竹に親すずめ・・・・・・・・飯田蛇笏

 びしよぬれの豌豆摘むやほととぎす・・・・・・・・石田波郷

 ゑんどうの凛々たるを朝な摘む・・・・・・・・山口青邨

 豌豆の煮えつつ真玉なしにけり・・・・・・・・日野草城

 豌豆の実のゆふぐれに主婦かがむ・・・・・・・・山口誓子

 酒よろしさやゑんどうの味も好し・・・・・・・・上村占魚

 妻たのし初豌豆の厨ごと・・・・・・・・長谷川春草

 絹莢のうす味の母在りしかな・・・・・・・・山崎秋穂



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