K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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忍冬に茶事の客あり朝日窯・・・・・・・・・・・・・・・田下宮子
siryoukan1朝日焼窯芸資料館

   忍冬(にんどう)に茶事の客あり朝日窯・・・・・・・・・・・・・・・田下宮子

朝日焼(あさひやき)は京都府宇治市で焼かれる陶器。
宇治茶の栽培が盛んになるにつれ、茶の湯向けの陶器が焼かれるようになった。
江戸時代には遠州七窯の一つにも数えられていた。
なお、朝日焼の由来は朝日山という山の麓で窯が開かれていたという説と、朝日焼独特の赤い斑点(御本手)が、旭光を思わせるという説がある。
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歴史
宇治地方は古くから良質の粘土が採れ、須恵器などを焼いていた窯場跡が見られていた。
室町時代、朝日焼が興る前には、経歴も全く不詳な宇治焼という焼き物が焼かれ、今も名器だけが残されている。
 今日、最古の朝日焼の刻印があるのは慶長年間のものである。
しかし、桃山時代には茶の湯が興隆したため、初代、奥村次郎衛門藤作が太閤豊臣秀吉より絶賛され、
陶作と名を改めたというエピソードも残っていることから、当時から朝日焼は高い評判を得ていたことになる。
後に二代目陶作の頃、小堀遠江守政一(小堀遠州)が朝日焼を庇護、そして指導したため、名を一躍高めることとなった。
同時に遠州は朝日焼の窯場で数多くの名器を生み出している。
 三代目陶作の頃になると、茶の湯が一般武士から堂上、公家、町衆に広まっていき、宇治茶栽培もますます盛んになり、宇治茶は高値で取引されるようになった。
それに並行して朝日焼も隆盛を極め、宇治茶の志向に合わせて、高級な茶器を中心に焼かれるようになっていった。

朝日焼の特徴
朝日焼は原料の粘土に鉄分を含むため、焼成すると独特の赤い斑点が現れるのが最大の特徴である。
そして、それぞれの特徴によって呼び名が決まっている。

燔師(はんし)
分かりやすく解釈すると、師匠が焼いた物という意味である。赤い粗めの斑点がぽつぽつと表面に浮き出たような器をいう。

鹿背(かせ)
燔師とは対称的に、肌理細かな斑点が見られる器をいう。鹿背とは名の如く、鹿の背中でそれを思わせるような模様から名付けられている。

紅鹿背(べにかせ)
鹿背の中でも、特に鉄分が多く、よりくっきりと紅色が見えるものを指す。
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上に引用した百科事典の記事のように、宇治の「朝日焼」は古い歴史を有している。
写真は「朝日焼窯芸資料館」の建物。

朝日焼は宇治川の川東にあり、宇治橋を上流に向けて数百メートル上ったところにある。
窯元は代々、松林豊斎を襲名していて、当代は15世だったが昨年十一月に亡くなり、つい最近、長男・佑典氏が十六世を襲名された。
因みに先日開催された「伊勢・志摩サミット」で京田辺産の玉露を淹れる急須に、ここ朝日焼のものが使われたという。

「朝日焼作陶館」というのがあり、作陶もできる。
当代の豊斎氏は、事業も大きくされ儲けておられるようだったが、先年敷地の大半を茶問屋の福寿園に買い取ってもらい、ここには「福寿園宇治茶工房」という店舗が開設されている。
先々代(13世ということになるのか)は、芸術家肌のひとで儲けには繋がらなかったかもしれないが、芸術的には良い作品を作られたようだ。
私の父は、「窯だし」のときには招待されて、気に入ったものを何点か所蔵していた。
今もわが家にあるが趣のあるものである。

朝日焼の「急須」は注ぎ口のところが特徴があり、お茶の最後の一滴まで、急須に残らずに注ぎ切れる。

suikazura5金銀花

掲出句の「忍冬」というのは、先に採り上げた「スイカズラ」のことである。
いましも、6月5日は「県祭」が催行されて、たくさんの人で賑わった。

この「川東」地区は宇治上神社や興聖寺のほかに「源氏物語ミュージアム」などもあり、興味のあるところである。
ぜひ一度、脚をのばしてみられては、いかが。

スイカズラの花については先に書いたので、今日は触れない。


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