K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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蟇誰かものいへ声かぎり・・・・・・・・・・・・・・・・加藤楸邨
azuma8アズマヒキガエル

   蟇(ひきがへる)誰かものいへ声かぎり・・・・・・・・・・・・・・・・加藤楸邨

蟇─ヒキガエルは、「がま」とも言うが、この頃では目にかからないカエルになってしまった。
ヒキガエルは鳴くことがない、と言われる。繁殖期に、ぐーぐーと底ごもるような声で鳴くという。
私の旧宅にはガマが住み着いていたが、いつしか見かけなくなった。

ガマの説明は後にして、掲出の楸邨の句について先に書いておく。
上に書いたようにガマは鳴かないので、却って不気味であり、だから楸邨は「誰かものいへ声かぎり」と詠んだ。
主観俳句の典型的な秀句である。

一番目の写真は「アズマヒキガエル」という東日本に棲むガマのもの。日本には4種1亜種のカエル目ヒキガエル科が居るという。
学名はBufo japonicus formosus と言い、ハンサムなニホンのヒキガエル、という意味だという。
ニホンヒキガエルは本州の鈴鹿山脈以西と、四国、九州、壱岐、五島列島、屋久島、種子島に棲息。
他にナガレヒキガエル、ミヤコヒキガエルがいる。

03080027ヒキ抱接①

二番目の写真はガマの「抱接」(amplexus)である。
ヒキガエルは産卵のときに雄が雌の背中に取り付いて産卵を刺激するだけ。「交尾」はしない。
精子は産まれた卵(のある水中)に放出するだけ。

03050015ヒキ抱接②

ヒキガエルは雌に比べて雄の数が数倍も多いので、三番目の写真のように複数の雄が一匹の雌に取り付くことが多い。
三番目の写真では4匹が抱接している。その圧力で雌が圧死することが報告されている。
「抱接」はラテン語の「抱擁」から派生して「用語」として使う。

hikigaeru-ushiroニホンヒキ

四番目の写真は西日本に生息するニホンヒキガエルの、背後からの写真である。
なかなか背中全面を撮った写真は多くはない。後で横顔などを詳しくお見せする。
ヒキガエルは、この写真のように背中にイボイボがあるのが特徴である。
普通カエル類の皮膚は湿りを帯びた平滑なものが多いがヒキガエルは、イボがある。
子供の頃、棒でつついたりしていじめたことがあるが、ヒキガエルの背中の皮膚は、とても硬くて丁度ワニの皮のようで、つついても撥ね返るような硬さだった。
アズマヒキガエルとニホンヒキガエルは「亜種」の違いと言われる。先に書いたように三重県西を縦に走る鈴鹿山脈で棲息域を隔てている。

miyako01ミヤコヒキガエル

五番目の写真が「ミヤコヒキガエル」という沖縄に棲むヒキガエルである。胸の模様が本州に棲む2種とは、少し違っている。

このつづきは、BLOGを改めて、同じく蟇を詠んだ句を掲げて載せたい。
そこでは「ニホンヒキガエル」の写真などを載せることにしている。

こういう蟇の写真は気味悪いという人は、見ないようにお願いする。6/23日付のBLOGにつづく。


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