K-SOHYA POEM BLOG
私のBLOGは詩歌句の「短詩形」文芸に特化して編集している。 今はもう無くなったが、朝日新聞の大岡信「折々のうた」などの体裁を参考にして少し長めの記事を書いている。自作も多めに採り上げている。
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あれから1年・・・・・・・・・・・・・・藤原光顕
たかまる_NEW

──藤原光顕の歌──(27)

       あれから1年・・・・・・・・・・・・・・藤原光顕
                ・・・・・・たかまる通信No.103/2016.7.1所載・・・・・・・・

 あの時のあの顔であのひとは笑っている生き残ってその顔を見ている

 あれから一年 生き残ったこころは庭の草の草毟りに集中する

 「終の住処」三つまで絞りこんで たぶんこの家のこの部屋で死ぬ

 ひとりではさまにならない スーパーの帰りにいつも休んだベンチ

 阪急電車が淀川にかかる 夕日に映えて『飛行絵本』は飛び続ける

 故里の谷の時間たどったりして五月 シンク磨いて昼になる

 こどもの日とてこんなに晴れて 声がなければさびしい塀の並び

 橋の畔の美容院まだあるみたい 三十年ぶりグーグルで見る津山の町

 ただの雑草園でええやないか庭隅から四十何種類数えてやめる

 給油と思ったり輸血であったり 毎日朝昼晩きっちり食べる

 くわえてきた金柑を屋根に転がして見ている鳩を窓から見ている

 小さい祭壇ちいさいテーブル 日によって方位の変わる磁石を置いて

 手を合わせありがとうと言うごめんなと言う お経はまだ唱えない
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おなじみの藤原節である。
今号も亡くなった奥様のことが詠んである。
奥様が亡くなって、もう一年になるのかと思う。 光顕さんの寂しさも一層つのる頃である。 ご冥福を祈る。





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